問題児たちと斬魄刀を持ったチートが異世界から来るそうですよ? 作:shu.
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悠斗達はあの後、“サラマンドラ”の人達に連れられていた。すると途中で白夜叉に会い、白夜叉からついてこいと言われたため“サラマンドラ”の人達と別れ白夜叉についていって今に至る。
「随分と派手にやったようじゃの、おんしら」
「ああ、ご要望通り祭りを盛り上げてやったぜ」
「胸を張って言わないで下さいこのお馬鹿様!」
スパァーン!と黒ウサギのハリセンが直撃する。
その傍にいる側近らしき軍服姿の男が鋭い目つきで前にでて、高圧的に見下してくる。
「ふん!〝ノーネーム〟分際で我々のゲームに騒ぎを持ち込むとはな!相応の厳罰は覚悟しているか!?」
「これマンドラ。それを決めるのはおんしではなくおんしらの頭首、サンドラであろう」
白夜叉がマンドラと呼ばれた男を窘める。
サンドラは上座にある豪奢な玉座から立ち上がり、口を開いた。
「"箱庭の貴族"とその盟友の方。此度は"火龍誕生祭"に足を運んでいただきありがとうございます。貴方達が破壊した建造物の一件ですが、白夜叉様のご厚意で修繕してくださいました。負傷者は奇跡的に無かったようなので、この一件に関して私から不問とさせて頂きます」
「へぇ、太っ腹だな」
「うむ。おんしらは私が直々要請したのだからの。前金と思っておけ」
黒ウサギはホッと胸を撫で下ろした。
「ふむ、いい機会だしこの場で昼の続きを話しておこうかの」
そう言って白夜叉は側近に目配せをさせ、側近を下げさせる。
そしてこの場に残ったのは悠斗と黒ウサギとジンと十六夜と白夜叉そしてサンドラとマンドラ八人になった。
サンドラはジンに駆け寄り固い表情と口調を崩す。
その表情は歳相応の少女らしい可愛らしい表情だった。
「ジン、久しぶり!コミュニティが襲われたと聞いて心配していた!」
「ありがとう。サンドラも元気そうでよかった」
「その様に気安く呼ぶな、名無しの小僧!!!」
そのやり取りを見ていたマンドラが帯刀していた剣をジンに向かって抜いた。それを見ていた悠斗も抜刀する。
キーン
部屋中に金属音が鳴り響いた。
「……おい、お前止める気なかっただろ?」
「当たり前だ!サンドラはもう北のマスターになったのだぞ!誕生祭も兼ねたこの共同祭典に“名無し”風情を招き入れ、恩情を掛けた挙句、馴れ馴れしく接されたのでは“サラマンドラ”の威厳に関わるわ!この“名無し”のクズ」
「ほぉぅ、ならそのグズよりも下にいるお前はなんなんだ?」
「“名無し”ごときが調子に乗るなよ!!」
悠斗はマンドラを挑発するように言った。すると怒り狂ったマンドラが悠斗に向かい斬りかかろうとする。
「動くな」
「…っ!!?」
マンドラが斬りかかろうとした瞬間、悠斗はマンドラに一瞬で近寄り喉元に刀の切っ先を向けていた。
「“名無し”の攻撃にも反応出来なかったお前は一体なんなんだろうな?」
「止めんかおんしたち」
白夜叉の声が部屋に響く。
「…………二度は無いぞ」
悠斗はそう言い残し部屋を去っていった。
ーーーーー
悠斗は今、レティシアと行ったクレープ屋の近くにいた。
「さて、今からどうしようか」
そう考えていた時悠斗の目に一人の幼女が写った。
…………あれってペストだよな。
悠斗は少し迷ったがペストに声をかけることにした。
「ねぇ、君」
「何?」
「ここについて詳しい?」
「ええ、そこそこは」
ペストは無表情で答える。
「ならここを案内してくれない?」
「初めてなの?」
「あぁ、だからお願い」
悠斗はペストに手を合わせお願いする。するとペストはフフッと笑う。
「わかった。案内してあげる」
ーーーーー
悠斗はあのあと何軒かペストに案内されていた。
「次に行くわよ」
「ちょっと待って」
「なに?もう時間?それとも案内の仕方がわるかった?」
「いや、時間はまだあるし案内もとても良かったんだけど………」
「だけど?」
「さっきから聞きたかったんだが何で手を繋いでいるんだ?しかも恋人繋ぎで」
そう悠斗とペストはしっかりと指と指を絡め恋人繋ぎをしていた。悠斗の言葉を聞いたペストは顔を赤くし、慌てだす。
「そ、それは…………そ、そう!迷子にならないためよ!」
「いや、なら別に恋人繋ぎじゃなくてもいいんじゃ…」
「い、いいのよ!男なんだからそれぐらい気にしないの!ほら、次!次いくわよ!」
「ちょ、引っ張るな!」
悠斗は次の店へと連れられていった。
ーーーーー
「最後はここよ」
「おお!すげー!」
ペストの街案内も最後になり、最後に訪れたところは、街が一望できるとても綺麗なところだった。悠斗が景色に魅入っているとペストが口を開く。
「ねえ、悠斗はいつまでこの街にいるの?」
「うーん、少なくとも一週間はこの街にいると思う。まぁ、ペストしだいかな?」
「え?」
自分しだいと言われたペストは意味がわからないと首を傾げる。
「明日、この街全体でギフトゲームをするんだろ?“魔王様”?」
「なっ!?」
悠斗の言葉に目を見開くペスト。
「な、何で知っているの!?」
「さあ?何でだろうな?」
あっけらかんに答える悠斗にペストは口が塞がらない。
「なら、私が魔王だから声をかけたの?、今までの時間は全部嘘だったの?」
ペストは拳を握り、顔を地面に向けてボソッと呟く。ペストの声をかろうじて聞き取った悠斗は答える。
「それは違う。俺は魔王だから声をかけた訳じゃない。ペストだから声をかけたんだ。今までの時間も嘘なんかじゃない、全部本物だ。」
その言葉を聞いたペストの表情がパッと明るくなった。
「フフッ、私本気で悠斗が欲しくなっちゃった。…………そうだ、明日のゲーム、私が勝ったら悠斗、貴方を貰うわ!」
悠斗を指差しながらそう宣言するペスト。
「いいぜ!なら、俺達が勝てばペストは俺が貰う」
「ええ、いいわよ。明日を楽しみにしておきなさい!」
そして二人はそれぞれの場所へと帰っていった。
今回、かなり早く書いたので変な所があるかもしれません。もし、気になることがあれば感想に記入をお願いします。