問題児たちと斬魄刀を持ったチートが異世界から来るそうですよ?   作:shu.

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今日はちょっと短いです。


黒ウサギ、コミュニティの現状を語ります。

「オマエ、なにか決定的な事を隠しているよな?」

 

十六夜の殺気がこもった声が森に響いた。

 

「……………な、なんの事です?箱庭の話ならお答えすると約束しましたし、ゲームの事も」

 

「違うな。俺が聞いているのはオマエ達の事ーーーーいや、核心的な聞き方をするぜ?。黒ウサギ達はどうして俺達を呼び出す必要があったんだ?」

 

表情には出さなかったものの、黒ウサギは心のなかで激しく動揺していた。何もかもが見透かされているような感覚。

なぜなら、十六夜の質問は意図的に黒ウサギが隠していたものだからだ。

 

「これは俺の勘だが、黒ウサギのコミュニティは弱小チームか、もしくは訳あって衰退しているチームか何かじゃねぇのか?だから俺達は組織を強化するために呼び出された。そう考えれば今の行動や、俺がコミュニティに入るのを拒否した時に本気で怒ったことも合点がいく、ーーーどうよ?黒ウサギ?」

 

 

「っ……………!」

 

黒ウサギは、心のなかでに舌打ちした。この時点でそれがばれてしまうのは余りにも手痛い。苦労の末に呼び出した超戦力を手放すようなことは絶対に避けたかった。

 

 

「沈黙は是なりだぜ?黒ウサギ。この状況で黙り込んでも状況は悪化するだけだぞ?それともほかのコミュニティに行ってもいいのか?」

 

「だ、駄目です!!、いえ、待ってください!!」

 

「だから待ってるだろう。ホラ、いいから包み隠さず話せ」

 

十六夜は川辺にあった手ごろな岩に腰を下ろして聞く姿勢をとる。悠斗もその場に立って静かに話しを聞こうとしている。しかし黒ウサギにとって今のコミュニティの状態を話すのはあまりにもリスクが大きかった。

 

「………話せば、協力していただけますか?」

 

「ああ、面白ければな」

 

ケラケラと笑うが、やはりその目は笑っていない。黒ウサギはようやくコミュニティの現状を話す決心をする。

 

「…………分かりました。では語らせていただきます。私達のコミュニティの現状そしてなぜそうなってしまったのかを…………」

 

 

 

 

黒ウサギの説明を要約すると。

 

・黒ウサギのコミュニティは昔は大手のコミュニティだったが魔王の襲来により壊滅的な状況まで追い込まれ旗印を奪われた。

 

・生き残った黒ウサギ達は旗印と仲間を取り返そうとしている。

 

・そのために十六夜達を箱庭に呼んだ。

 

「…………ふぅん、魔王から誇りと仲間をねえ」

 

黒ウサギは深く頭を下げて懇願している。しかし、必死の告白に十六夜は気の無い声で返していた。その態度は黒ウサギをいっそ不安にさせた。

 

(ここで………ここで断られたら………私達のコミュニティはもう…………)

 

 

黒ウサギは唇を噛み、強く後悔する。こんな事なら、最初から話せばよかったと。肝心の十六夜は組んだ足を気だるそうに組み直し、たっぷり三分間黙り込んだ後、

 

「いいな、それ」

 

「………………………は?」

 

「HA?じゃねえよ。協力するって言ったんだ。もっと喜べ黒ウサギ」

 

不機嫌そうに言う十六夜。呆然として立ち尽くす黒ウサギは二度三度と聞き直す。

 

「え………あ、あれれ?今の流れってそんな流れでございました?」

 

「そんな流れだったぜ。それとも俺がいらねぇのか?失礼な事を言うと本気で余所行くぞ」

 

「だ、駄目です駄目です、絶対に駄目です!十六夜さんは私達に必要です!」

 

「素直でよろしい。で、お前はどーするんだ?悠斗」

 

十六夜は悠斗の意思を聞く。黒ウサギは今まで言葉を口にしなかった悠斗を見て自分達のコミュニティに入ってくれるのだろうかと不安に駆られていた。

 

「俺も入るぜ黒ウサギのコミュニティに」

 

その言葉を聞いた瞬間黒ウサギの顔がパァッと明るくなった。

 

「へぇ。どうして入ろうと思ったんだ?」

 

十六夜は悠斗を軽く睨みながら率直な疑問を悠斗に聞く。

 

「せっかく箱庭に来たんだ、普通にこの世界で生きるよりも普通じゃない生き方のほうが面白そうだろ?」

 

十六夜はその言葉に「ちがいねぇ」とケラケラと笑う。

 

「それじゃ黒ウサギ。あの蛇を起こしてさっさとギフトを貰ってこい。その後は川の上流にある滝と世界の果てを見に行くぞ」

 

「は、はい!!」

 

それから黒ウサギたちは蛇神から水樹の苗をもらいその場を後にした。




前半主人公が空気だったな…………次はもっと出してあげるからな…………
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