DARK SOULS ~Revenge of the knight~ 作:だ~くぱんぷきん
・・・痛い
大斧の衝撃波で着地の衝撃を緩和したのは良いが、あの高さからだと流石にこうもなるか
腕はまだ原型を保っているが、脚は最早、これが脚だったとは信じられない程に変形している
辺りを眺めてると走ってくる騎士の姿が目に入る
ー済まないがエストを飲ませてくれないか?腕が動かないもんでー
騎士は俺の腰に付けてあるエスト瓶を手に取り、エストを俺に飲ませる
千切れた筋肉と砕けた骨は回復したが普通に歩ける様になるのはもうちょっと時間が経ってからだろう
蛇人大剣を杖がわりにして立とうとするが、彼が肩を貸してくれたのでそれに甘える事にした
ー貴公、良く生きてたなー
騎士が驚いた様な声で言った
ー歳を喰って、君みたいに柔軟な対応は出来なくなったが、身体だけは丈夫なんでねー
そう言って笑い飛ばす
だが彼の発想は本当に柔軟だ。
ハルバードを引っ掛けて落ちる事を防ぐなんてとてもじゃないがこの時代の考え方じゃない。
もしかしたら未来から来た不死の勇者なのだろうか・・・そんな筈ないか
俺達はゆっくりと先に進んだ。
建物を出た頃には脚も回復して歩ける様になっていたので騎士の肩から手を離し、背中に竜王の大斧と巨人の大盾を担ぎ、左手に鋼鉄斧、右手に蛇人大剣を持つ。
長い螺旋階段を登りきり、レバーを動かす。
するとその螺旋階段その物が動き、城への道になる。
目の前にはガーゴイルが立ち塞がる
しかしながらガーゴイル如きでは俺達を殺す所か足止めするのも無謀だ。
俺が鋼鉄斧の衝撃波を放ち、ガーゴイルを地に落とす
空かさず騎士がエンチャントを施した腰の日本刀でガーゴイルの首を断つ。
ーいないか・・・?ー
騎士が小言の様に呟く
辺りを見回すが闇霊の姿は見当たらない
ーどうやらもっと先に進んだらし・・・ー
俺がその台詞を最後まで言う事は無かった
突然の爆発で対応出来ずに吹き飛び、道の端にある手摺に身体を打ち付ける
ー痛ッ・・・つー
これも仕掛けていた罠だろうか
黒い火炎壷の破片が散らばっている
しかし何処にも放浪者の姿は無い
ーまた罠か・・・ー
手際の良さに敵ながら関心する
先程の建物の中の罠にしてもそうだ
何をどうしたらあの速さであれ程の罠を張れるのか・・・
最近の若者は天才が多いのか・・・
負けてられんな
身体を起こし先に進む。
先には城の正門があり、それを2体の巨人衛兵が守っている。
俺は右の衛兵に向かい、彼は左の衛兵に向かう
これ以上時間はかけられない。
鋼鉄斧と蛇人大剣を腰に納刀し、竜王の大斧を両手で持つ
巨人のハルバードを避け、懐に飛び込む
空かさずに全力の一撃を衛兵に加える
大斧そのものの攻撃と衝撃波の相乗効果で衛兵はソウルと朽ち果てる
どうやら彼の方の衛兵にも衝撃波が届いたらしく、ソウルとなって消えていた
彼は先に進み、俺も後に続く。
彼は罠が無いかどうか確かめながら慎重に進んでいる。
まぁそれが妥当だろう。こういうのはあまり好きじゃないが命がかかっているのだから仕方ない
進んだ先には俺をアノールロンドに運んできた魔物がいたがコイツはそいつ等とは違い明らかな敵意を持っている
そして魔物は手に持っていた槍をこちらに投げつける様に攻撃する
巨人の大盾でその攻撃を防ぐが盾を通じて電撃が左腕に走る。
それでも巨人の大盾がかなり電撃を防いでくれているようだった
盾で攻撃を防ぎながら竜王の大斧を鋼鉄斧に持ち替え、衝撃波で一体の魔物を奈落の底へ吹き飛ばし、もう一体も騎士が投げたナイフが脳天に突き刺さり、ソウルとなる
そしてしばらく敵を倒しながら道なりに進む。
おかしいな。
先程から闇霊の姿が全く見えない。
一体何処に消えた・・・?
少しすると遠くに銀色の騎士が見えてくる
何かしている様だったので目を凝らすと、人の大きさ程ある大きな弓を引いている
とんでもない速さで槍の様な弓矢が眼前に現れる
大盾に身を隠し、弓矢から身を守る
どう対処するか少し考え、彼に俺の提案を持ちかける
ー俺の斧の衝撃波で奴らを彼処から吹き飛ばす。君は奴等の攻撃から俺を守ってくれないか?ー
彼は頷き、盾を構え俺の前に立つ
彼に当たらない様に位置を調整し、鋼鉄斧を振るい衝撃波を銀色の騎士に放つ。
衝撃波は銀色の騎士に見事直撃し、銀騎士は空中に吹き飛ぶ
俺は彼の肩を軽く叩き、「サンキュー」と一言お礼を言う。
何故か彼は叩かれた肩を痛そうにしていた。
ホントに力は入れていないつもりなのだが・・・
安全になった細い道を進み先程、銀騎士がいた所まで来た時の事だった。
強烈な痛みと共に身体が吹き飛ぶ
狭い通路で吹き飛ばされ、冷や汗が出たがなんとか持ちこたえる。
背後を見ると銀騎士がもう1人いた事に気づき、衝撃波を放ち、もう一体も奈落の底に叩き落とす
エストを飲み、弓矢にやられた腹部が回復したのを確認し、テラスに降り、霧を潜る。
ようやく城内だ。もう少しであの糞野郎の所だ・・・
とその前に彼と共にこのエリアの支配者を倒さなければ。
少し進み、左にある部屋に入る。
その部屋には篝火と共に太陽の戦士であるソラールが座っていた
ーこれは懐かしい顔だなー
ーおお、貴公か。最下層以来だなー
ーあぁ、今となっては懐かしいなー
騎士に断り、少し気になっていた事をソラールに質問する。
ー突然ですまないが、[彼女]の名前を教えてくれないか?ー
彼女の名前
それを聞く前に彼女は殺されてしまった
それなりに親しいと思ってた人の名前も知らないのはこちらとしてもモヤモヤする
ー彼女?・・・ああ!最下層の時一緒にいた太陽戦士の事か?ー
ーそうだ。彼女の名前が聞きたくてな。知り合いなんだろう?ー
ーすまないがそれに答える事はできないなー
予想外の答えに驚く
ー何故だ?せめて理由を教えてくれー
ー私も彼女の名前を知らないからだー
これまた予想外の答え。
ー知らない!?どういう事だ!?ー
ー落ち着いてくれ。私も彼女に名前を聞いた事がある。しかし彼女は断固としてそれに答えてくれなかった。[それだけは教えられません]となー
ーそうか・・・済まなかったな、急に大声を出したりして。ー
ーいや、こちらこそ済まなかったな。力になれずに。お詫びと言ってはなんだが俺の光り輝くサインを見つけたら遠慮なく召喚してくれ。きっと力になるー
ーあぁ、時が来たらなー
篝火から立ち上がり、話が終わった事を騎士に伝え、再び先に進む。
誰もいなくなった部屋でソラールが呟く
ーお前の息子・・・立派に育ってるぞ・・・ー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ーおかしい・・・ー
騎士が呟く。
何がおかしいかはいくら俺でも分かっていた。
放浪者の殺気が全くと言っていい程感じない
ー気にしていても仕方がない。必ずまた何処かで相見えるさ。ー
ーそれもそうだが・・・ー
彼は不安そうな顔をしていたが俺は先に進む
とある部屋のドアを開けると、すぐ目の前に長い槍を持った銀騎士が佇んでいる
蛇人大剣を右手に持ち、切りかかろうとした時だった。
ー!!おい待てッ!ー
騎士の怒鳴り声と共に、突然足元が爆発し、手摺を越えて下に落ちていく
ーいやいや、まさかあんな単純な罠に掛かってくれるとは・・・お前みたいな筋肉馬鹿はみんなそうなのか?ー
この声・・・まさか
声のする方を見ると楔のデーモンと共に放浪者の闇霊がこちらを見て、笑っている
ー貴公!無事か!?ー
上にいる騎士から声をかけられる
俺の愚直な行動のせいでこんな事になってしまったのに・・・俺の心配をするなんてとんだお人好しだな
ーあぁ、大丈夫だ!ー
ー今すぐ向かう!死んでくれるなよ!ー
騎士が上の部屋から走り去っていく音が聞こえる
ーホントならアイツから殺してやりたかったんだがなぁ。お前みたいな邪魔者が出来たせいでこっちの仕事が増えちまったぜ。ー
やはりコイツはあの騎士を殺す事しか頭に無いんだろう。
俺みたいなのは邪魔者か・・・
ーそうかい、そうかい。俺は邪魔者か・・・ー
蛇人大剣を杖がわりにして立ち上がる
ーあ?ー
蛇人大剣を納刀し、大盾を背中に担ぐ
深紅の鋼鉄斧を左手に、竜王の大斧を右手に
千切れた筋肉が完全に回復した事を再び確認する
ー二刀流ねぇ。お前みたいな三流がする事じゃねぇよー
ー邪魔者で三流かどうか・・・ー
放浪者と楔のデーモンを睨みつけ、左右に持つ、2対の斧を構える
ー試してみようぜ?ー
To be continue