DARK SOULS ~Revenge of the knight~   作:だ~くぱんぷきん

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第18話[復讐の決着~Settlement of revenge~]

奴は俺から全てを奪った

 

親父の名誉を汚し

母親を殺し

俺から故郷を奪い

ロードランの初めての友である心折れた戦士を殺し

俺を支えてくれた火防女を殺し

 

そして俺の[太陽]を奪った

 

その罪は"死"ですら生温いぞ

 

ー例え神がお前を許したとしてもー

ーあ?ー

ー例え全ての人間がお前の罪を許したとしてもー

 

ー俺だけはお前を許さないー

ーハッ、貴様如きに何が出来・・・ー

 

手始めに鋼鉄斧の衝撃波をロートレクに放ち、ロートレクの動きを止め、そのまま蛇人大剣をロートレクへ投げつける

 

その大剣はロートレクの腹部を貫通し、その衝撃で城の正門付近まで吹き飛ぶ

 

1歩1歩ゆっくりとロートレクへと近づく。

 

ーき、貴様ァ!!!ー

ー黙れー

 

ロートレクの首を締めあげ、その身体を大広間の床へと沈める

 

苦しみながらもロートレクはショーテルをこちらに振りかざす

 

もう片方の手でそのショーテルをへし折る

ロートレクは再びもう1つのショーテルを振るうがその刃を再び折る

 

やけになったか、ロートレクは本来パリィの為に使うパリングダガーを俺の右腕に突き刺す

 

ーッ・・・ー

ー私は・・・私は闇の世界の王となるのだ!それが何故貴様などに!ー

ー闇の王ねぇ・・・ー

 

こいつもカアスに使命を伝えられたクチだろうか

始まりの火を消し、この世を闇に堕とす

それが不死の真の使命であると。

 

ーお前が王になるくらいならこの世界は俺が貰うー

 

鋼鉄斧を右手に持ち、ロートレクの左腕を切り落とすと大広間にロートレクの叫び声が響く

 

ー聞きたかったぜその声をォ!ー

 

ロートレクから金色の兜を剥ぐとその顔は苦痛で歪んでいる

 

ー見たかったぜその顔をォ!!ー

 

今度は右手でロートレクの首を絞め、左手に鋼鉄斧を持ち替え、次はロートレクの右腕を断つ

 

その時にロートレクの意識は飛んでしまったのか、白目を向き、泡を吹いている

 

ー寝てんじゃねえよー

 

ロートレクの頭部を鷲掴みにして、そのまま壁に投げ飛ばす

その衝撃と痛みで奴は意識を取り戻した

 

ーまだ終わらせないぞ?まだ罪を償えて無いからなー

 

指を鳴らしながらゆっくりとロートレクに歩み寄る

 

ーま、待て!私に提案がある!ー

ー提案・・・?ー

ー私に協力してくれ!私が闇の王になれば、貴公に世界を半分くれてやろう!どうだ?悪い話じゃ無いだろう!?ー

 

正に悪役と言った所か

[世界を半分やるから命を助けろ]だ?

 

ーやっぱりとことんクズだな・・・ー

ーは・・・?ー

 

鋼鉄の手甲を纏った拳でロートレクを殴り倒す

両腕を失った奴に守る術はない。

 

無我夢中で殴り続け、そこにはただの肉塊しか無かった。

 

ーハ、ハハハハ!!!ー

 

次は[彼女]の直剣が変化した鋼鉄斧でロートレクだったものの身体をズタズタに切り裂き始める

 

既に霊体としての目的を果たしていた為、足元から徐々に消え始めていたが、俺は完全に消えるまでロートレクの身体を引き裂いていた

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

目的を果たした俺が手にしていたのは人間性と祭祀場の火防女の魂。そして奴が指につけていた指輪

 

これで終わった・・・

 

俺は皆の仇を取ったのだ

 

しかし何だろう、この虚無感は。

 

仇を取ったのに、自分の中から何も湧き上がって来ない。

 

そして俺は[復讐の終わり]の意味をようやく理解した

 

今まで俺は復讐の為にここまで進んで来た。

 

ジークマイヤーと協力し、試練の城を突破し、鋼鉄の番人を倒して、名も知らない友と獅子の鎧を着た騎士と処刑人を倒し、王の器を授かりここまで来た

 

しかし復讐とは俺を何処へ進むべきか教えてくれる[道標]だったのだ

 

それを失えば進むべき道を見失う

 

火を継ぐ?

 

闇の王になる?

 

違う・・・俺がしたかったのは・・・

 

 

一体何だ?

 

 

自分のしたかった事は・・・?

 

分からない・・・分からない

 

人は俺に[火を継げ]と言う

 

しかしカアスは俺に[闇の時代を齎せ]と言う

 

ー違う!ー

 

火を継いだところでまた愚かな人間が始まりの火の力に惹かれその力を奪おうとするだろう

 

闇の時代が来た所で不死の呪いに侵された者達は幸せになる事は出来ない。

 

俺は・・・俺は・・・

 

ー不死よー

 

頭の中に声が響き渡る

 

ー誰だ!?ー

ー我が名はグウィンドリンー

ーグウィンドリン・・・?ー

ー汝は暗月の騎士として選ばれたー

 

あまりに突然すぎる報告に思わず変な声が出てくる

 

ー分からないな。何を言っているのかー

ー私が汝を暗月の騎士として選んだのだー

ーだからその[暗月の騎士]てのは何なんだ?それから教えてくれー

ーまずは暗月の霊廟に来るがいい。ー

ー暗月の霊廟?何処だよそれ?ー

 

それでその声は途切れてしまった

 

しかしその[暗月の霊廟]とやらへの道は何故か頭の中に映る

 

その[道標]を頼りに進んでいく

城の正門から動く螺旋階段まで行き、螺旋階段を下に動かす

 

螺旋階段を下り、そのまま真っ直ぐ進む

 

するとそこには篝火と先に進むべき道があった

 

篝火を灯してからその道を進む

 

その奥には霧があり、そこを潜ろうとすると先程の声が再び聞こえた

 

ー止まれー

 

慌てて霧に触れていた手を話す

 

ーそこに跪けー

 

取り敢えず言われた通りにするか

 

ー汝、神に抗いし罪人を罰する"暗月の剣"になる事をここに誓うか?ー

 

目的を失ってしまった俺だが・・・

まだ"罪を償わせる"と言う名誉な事が出来るのなら・・・

 

ーあぁ、誓うよ。いや・・・誓いますー

ーそうか。汝ならそう言うと信じていたぞー

 

俺はこのお方に生きる目的を授かった

 

家族も故郷も友も、目的も失ってしまった俺に

 

俺はこのお方の騎士と、剣となる

 

本当の目的を見つけるまで

 

 

 

 

 

第1章 復讐~Revenge~ 完

 

 

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