DARK SOULS ~Revenge of the knight~ 作:だ~くぱんぷきん
牛頭のデーモン達を倒し、山羊頭のデーモンを倒し終え、先に進もうとしていた時だった。
背筋に悪寒が走り、悪寒の元凶がその姿を表す。
全身を棘の付いた鎧で包んだその騎士が。
―これより先には進ませんぞ。騎士よ―
―カークか・・・最下層以来じゃないか。―
―貴公が誰であろうと、姫様をこれ以上泣かせる訳にはいかないのだ。悪いが此処で朽ちてもらうぞ。―
カークは棘の盾を構えながらこちらへジリジリと寄ってくる。
この細い道ではこちらが不利なので道を抜け、空けた場所を目指す。
しかしその選択が間違っていた。
先には何体もの山羊頭のデーモンが待ち構えていた。その上、その内の何体かは闇霊と同じ様な赤色に染まっている。
―墓穴を掘ったな、騎士よ。生憎だが容赦はしないぞ。―
―相手が一人でもお構い無しか・・・―
普通の山羊頭なら一撃でやれるが、あの赤い山羊頭の実力は普通の奴とは比にならないだろう。
―どこを見ている!―
山羊頭のデーモンに気を取られすぎ、カークの棘の直剣が迫ってきているのに気づいていなかった。
咄嗟に体制を低くし、直剣の斬撃を避ける
しかし次の瞬間に山羊頭の大鉈が迫ってきているのに気付き、古竜の大剣でその攻撃を受け止め、竜王の大斧で山羊頭を叩き潰す。
再び襲い掛かろうとしていたカークを蹴り飛ばし、距離を空ける。
脅威はあの赤い山羊頭だけかと思っていたが・・・
些かカークの事を見くびっていたようだ。
やはり先に山羊頭共を片付け無ければならないようだ。
手始めに山羊頭共の中に走り込む
―気でも狂ったか。―
勿論カークは俺の後を追いかけ、どんどん距離を縮める
カークが俺の背後に来た瞬間、大斧を振りかぶりながらカークの方へと振り返る
―気なんてとっくの昔に狂ってるさ―
大斧を振り下ろし、カークを叩き潰す
―こんな・・・馬鹿な・・・―
―悪いがこっちにも目的があるのでな。お前の・・・いや、貴公の思い通りにはいかないのだ。―
そしてカークはソウルと人間性を残し、その姿を消した
しかし俺に休む間も与えず二体の山羊頭が襲いかかるが、古竜の大剣を振るいその二体を両断する。
残りはあの赤い山羊頭のみ。
二つの竜の武器を同時に振れる様に構えながら赤い山羊頭の方へと突っ込む
無論、山羊頭も俺を迎え撃とうと、その大鉈を構えだしている
俺が二対の竜の武器を振るうと同時に山羊頭もその二つの大鉈を同時に振るい、鍔迫り合いの形になる
予想通り、この山羊頭の力は段違いだ。今迄、自分の筋力だけを頼りに生きてきた俺が若干押されている。
―ならば・・・―
大斧だけを奴の大鉈の下に潜り込ませて大鉈を山羊頭の手から離すようにして吹っ飛ばす
その大鉈に全力を加えていたのか山羊頭は蹌踉めき、こちらに倒れかける
即座に古竜の大剣を両手で持つ。
そこを狙い、古竜の大剣で円を書くようにして四肢を切り落とし、トドメにとその胴体を貫き、そのまま切り上げる
流石にここまでやれば当然奴は死に、その姿をソウルに変えた
ふぅ、と一息つき、再び先へと進む。
階段を下ると篝火が見えたのでゆっくりと歩みを進めていたその時、頭上から大きな音がし、直後に巨大な黒い虫が姿を表す
すんでのところで後ろにローリングし、その虫から離れる
俺がいた場所には虫の吐いた酸が水溜りの様にしてあり、床が若干溶けている
どうやらここまでは酸も届かないらしく、何もせずにただこちらをずっと見ている
腰の鋼鉄斧を取り出し、虫に衝撃波を何発か当てると、虫はソウルとなって朽ち果てた
あんなのに近づかなくて済んだのに安堵していると、突然手元から[ガギン]と大きな音がした
見てみると、鋼鉄斧は見る影も無くなっており残っているのは素となった[彼女]の直剣だけだった
思わず溜息が出てしまうが手入れしてこなかった自分が悪かったと考え篝火の火を灯し、そこに座る
ふと先程倒した騎士の姿が思い浮かぶ。
[姫様をこれ以上泣かせる訳にはいかないのだ]
彼とは再び戦うことになりそうだが・・・
どんな事情があろうと、こちらもそうそう負けるわけにはいかないのだ。
古竜の大剣と竜王の大斧を光粉で修繕しながら、俺はそんな事を考えていた