DARK SOULS ~Revenge of the knight~ 作:だ~くぱんぷきん
―我が名はエイブラム・ウォーカス!姫守の騎士!エイブラム!―
―我が名はカーク!混沌の従者!カーク!―
―姫様の為!貴公を倒し!―
―[混沌の苗床を打ち倒す!][イザリス様を殺させはしない!]―
そして2人の騎士の剣が甲高い音と共にぶつかり合う
姫守の騎士のバスタードソードに宿る炎はグラナの使っていた呪術と同じ、恐らくは混沌の炎。
生半可な剣は鍔迫り合いどころか触れてしまえばすぐさま溶けてしまう。
だが混沌の従者の棘の直剣は溶けるどころか寧ろ、鍔迫り合いに押し勝っている様にすら見える。"皆殺し"の名は伊達じゃないらしい
姫守は鍔迫り合いに勝てぬと見たか、従者を蹴り飛ばし、呪術の火を用いて混沌の大火球を投げつける
しかしながら従者はそれを見越していたかの様に大火球を躱し、姫守の騎士の懐に入り込み、その直剣で姫守の腹部を切り裂く
姫守もそれにすぐ対応し、バックステップで傷を最小限に抑える
あんな直剣の斬撃をまともに貰えば大量出血で忽ち死に陥ってしまう
姫守はリーチの長さを活かしバスタードソードで従者の足元を一閃する
ローリングでダメージを与えながらその斬撃を避け、姫守の背後に回り込んだ従者は姫守の身体を貫こうと直剣を思い切り振りかぶる
流石に避けれないかと思ったが、姫守は地面に伏せ致命の一撃を避け、従者の足を蹴飛ばし、そのバスタードソードで従者の左腕を切り落とす
倒れそうになりながらも棘の盾でその斬撃を受け止め、従者はその棘の直剣で姫守の左肩を貫き、そのまま切り上げる。
左肩からの痛みに耐えながら姫守も負けじとバスタードソードを思い切り切り上げ、盾ごと従者の腕を切り裂く
そんな時、2人の世界が重なり出したのか霊体特有の色が消える
しかし2人の騎士はそんな事気にも留めずに戦い続ける
従者にトドメを刺そうと姫守はその剣を振りかぶるが、従者はそれを蹴り飛ばし、距離を置いて再び立ち上がる
姫守が呪術の火で傷口を焼き、応急処置をしている隙に従者は直剣を構えながら斬り込むが、応急処置が終わった姫守はその直剣をバスタードソードで受け止める
両方片腕を失っている以上、片手でも扱いやすい直剣が有利なのは明白だった
それは姫守の騎士も分かっているはずなのだ。だが姫守はそれを承知の上で再び従者との鍔迫り合いへ持ち込んだ
その2人の姿は力強く、また美しい物だった
姫守は己の人間性を使った事で混沌の炎が宿ったバスタードソードは激しく燃えだし、従者の棘の直剣を溶かし始める
とうとう棘の直剣が溶断され、姫守の剣が従者の鎧に喰い込む
しかし従者はその剣を己の身体で受け止め、溶断された直剣で姫守の胸板を切り裂く
次の瞬間、姫守の胸板から大量の血液が吹き出し、そこに倒れる
従者は腕を大きく掲げ、勝利の雄叫びを上げる
しかし従者の身体も限界に来ていた様で姫守の隣にドタンと斃れる
―エイブラム!―
駆け足で姫守の騎士の方へ寄る
修理の光粉が入っていた布袋を引きちぎり、傷口に巻き付ける
―・・・・・―
何とか息はある。
余りの疲労で倒れてしまったらしい
カークの方も兜を脱がせ、確かめて見るが完全に息が止まっている。
しかしその顔は全てをやり切ったという満足げな顔だった
―貴公らの決闘。しかとこの目に焼き付けたぞ。姫守の騎士殿、混沌の従者殿。―
混沌の従者は次第にその姿をソウルへと変えていき、俺の体内へと入り込んでくる
後に残ったのは彼の手にしていた棘の盾と溶断された棘の直剣
それを手に持ち、霧の壁の方へと向かう
エイブラムの方を再び見る
―ここからはこの俺に任せてもらおう。若い君はもう十二分に戦った―
巨人の大盾を体内のソウルにしまい、古竜の大剣と竜王の大斧を引き抜き、背中に担ぐ
誇り高い騎士達の戦いは終わった
折れた棘の直剣と棘の盾を御守り代わりに腰にぶら下げ、1度担いだ二つの竜の武器に太陽と暗月の力を付与する
体内の公王のソウルが再び疼き出す
どうやら混沌の魔女 イザリスはこの先にいるようだ
―さぁ、謁見だ―
そう言って、己に喝を入れ霧の壁を潜る