DARK SOULS ~Revenge of the knight~ 作:だ~くぱんぷきん
ここが病み村か・・・
貪食ドラゴンを倒し、病み村にやってきた私だが・・・
くそぅ、なんなんだここは・・・
とりあえず進むか・・・
そうだ。今はとりあえず進むしかない。進めばとりあえずは休める所があるはずだ。そしてそこにはサインがあるはずだ
そう思うと俄然やる気が出てきた。兜の上から頬を叩き、気合を入れ直し私はツヴァイヘンダーを握り直した。
よしッ、行こう
今までだってそうやって修羅場をくぐり抜けてきたのだ。今回も大丈夫だと油断していた。
だがここはロードラン。数え切れない程の不死がソウルをすり減らし、亡者となっていった
プスッと何かが刺さった。
ーん?今何か・・・ブッ!?ー
余りに突然だった。吐き出したものは血で、身体中が痙攣し始め、とても立ってはいられなかった
ーッ!く、クソッ・・・毒か・・・ー
刺さった箇所を見てみると針のようなものが刺さっていた。
私は震える腕で紫の苔玉を取り出しそれを口にした
しかしどうもおかしかった。
苔玉を食べても毒が引かない
な、なぜだ・・・このままじゃ・・・
もうダメだと思ったその瞬間だった。
悶えていた私の目の前には人の足のようなものが見えた。
太陽・・・
私がそう呟いた時、口の中に何かが入ってきた。
これは・・・苔玉か?
口の中に突っ込まれたものを飲み込むとさっきまでの猛毒が嘘のように引いていった
ー一体どういう・・・ー
ー大丈夫ですか?ー
その声には聞き覚えがあった。しかしその声は本来ありえるはずの無い声だった。
あの太陽戦士の声だった。
ーまたご縁がありましたね!ー
ーな、なぜ貴公が!?ー
ーさぁ?サインを出して待っていて、気づいたらここに・・・ー
ー気づいたら?・・・そうだッ!ここら一帯の敵は!?ー
ーあらかた片付けました。敵が蔓延ってるのにこんなに呑気に話してられませんよ。ー
ーそれもそうだな。とりあえず篝火まで行こう。話しはそれからにしよう。ここは落ち着かんー
ーそうですね!ただ足場が穴だらけなので気を付けてくださいねー
そしてとりあえず篝火に到着し篝火の火を灯した。
それにしてもどういう事だろうか。本来、サインろう石を使わなければ彼女が私の世界に来るのは不可能のはずなのに
ーどうしました?ー
ーん?あ、いや、考え事だよー
ーさて、これからどうしましょうか・・・ー
そう聞かれても答える事が出来ない自分が何故か憎たらしかった。自分が悪いかどうかも分からないのに自分を責めてしまうのは小さい頃からの悪い癖だ。天国にいる母上に叱られてしまうな
ーとりあえずここを攻略してから火継ぎの祭祀場に戻りましょう。ー
ーそうだなぁ・・・ー
正直さっきの毒のような物が怖くて仕方が無くなっていた。これ程恐ろしいのは初めてデーモンに相見えたとき以来だ。
それに妙な違和感があるのだ。
彼女が来て、ここに来るまで何回か死にかけたが私の危機察知能力が叫んでいるのだ。
[死ねば終わりだ]
私は不死人になって以来、死に対しての恐怖が薄くなってきていたのだが・・・さっきの毒のようなもの然り、ここまでの道のり然り、死への恐怖が急に蘇ってきた。それに・・・
篝火で休んでも敵が復活していないのだ。
ー行くのは良いのだが貴公が先程、死にかけの私に食べさせてくれた物。あれを私にも分けてくれんか?ー
ーあぁ、花苔玉の事ですか?ー
ー花苔玉か。そうだ、それを分けてくれ。ー
ー分かりました。でも残量が余り多くないので我慢してくださいねー
ーあぁ、ありがとうなー
その後、彼女から聞いた話だと私の身体を襲ったのは猛毒らしい。なるほど。これで苔玉が効かなかったのも頷ける。
花苔玉を貰い早速、私達は攻略を始めた。
今回ばかりはさっきの事もあるので慎重に行くことにした。
そして私達は無事に下層の篝火に到着し、毒沼を走り回る変態闇霊を倒し、ボス前の霧に到着した。
ーホストさん!ここから先!・・・あー
ーん?ここから先がなんだ?ー
ー楽しい時間が始まりますよって言おうと思ったんですけど・・・ー
ーどうした?ー
ー今はホストさんではないのかな~と思って。なんて呼べば良いでしょうか?ー
ー名前か・・・名前なんて忘れてしまったなー
ー忘れた!?大丈夫なんですか!?ー
ーあ、あぁ。大丈夫さー
言えるわけがない。あんな腐れジジイから貰った名前なんて他人に言えるわけがない。私の母上を裏切り、たった1人の息子すら裏切った奴の名前など・・・
ーそうだな・・・"ハイネル"とでも呼んでくれ。ー
ー分かりました!ハイネルさん!ー
ーよし!それでは行くとするか!ー
何故か知らないが彼女はとても興奮していたので心配だったが、どうやらいらない心配だったらしい。
ーハハハ!そんな鈍い攻撃等当たりませんよ!ー
ーおいッ!遊んでないでちゃんと攻撃しろ!ー
ーえ!?実はハイネルさんも彼女の身体に興奮してるんじゃ無いですかぁっ?ー
ーいい加減にしろッ!!死にたいかッ!!ー
ーえ・・・?・・・す、すいません・・・ー
しまった。つい声を荒げてしまった。だが今は真面目に戦わなければ。前の貪食ドラゴンの時の余裕が私には無くなっていた。目の前にいる魔女が怖くて仕方ない。負けるわけにはいかないのだ・・・
そして混沌の魔女を倒した私達だったが余りにいい気分ではなかった。いや気分が悪いのは私では無く・・・
無論彼女だ。
ーハイネルさん。どうしたんですか・・・?いきなり声を荒げたりして・・・ー
私の見間違いでなければ彼女の目には涙が浮かんでいた・・・
私の勝手な死への恐怖が彼女を泣かせたのだとしたらそれは騎士としての恥でしかないだろう。
私を楽しませてくれようとした彼女からしたら理不尽でしかなかっただろうに
ーすまなかった・・・ー
ーいえ・・・こちらこそすいませんでした。ボスも倒した事ですし、祭祀場に戻りましょうかー
私の返答を待たずに彼女は祭祀場へのルートに歩いていた。
私は彼女の哀愁の漂う背中を見ながらそこから動けずにいた。
母上にまた叱られてしまうな・・・
すいません・・・母上・・・