DARK SOULS ~Revenge of the knight~   作:だ~くぱんぷきん

31 / 68
第31話 [出来損ないの太陽 ~Bastards of Sun~]

―ソラール・・・!!!―

 

混沌の廃都で見つけた1人の男

 

誰よりも、何よりも太陽になりたかった男

 

―俺が太陽!この俺が!―

 

その男が今、自分自身が太陽だと言っている

 

違う。そんな物はただの紛い物だ

 

―違う!今のお前は決して太陽などではない!!―

 

―貴様に俺の何が解る!!この地で延々と太陽を探し続けようやく見つけたのだ!!何の[目的]もなくただただ化け物共を殺し続ける貴様に何が!!―

 

―そんな物の何が太陽なのだ!太陽というのは高い空から俺達を見守り!俺達を!この呪われた俺達ですら癒してくれる!もし今のお前が太陽だと言うのならこの世にそんな物は不必要だ!―

 

―ほざけェェェェェ!!!―

 

叫びながら奴はこちらに向かって雷の槍を投擲する

 

―ソラァァァァァルゥゥ!!!―

 

それを古龍の大剣で防ぎ、竜王の大斧で斬り掛かる

 

その攻撃を太陽が描かれた盾で弾き、手にした直剣でこちらの鎧の上から突き刺す

 

直剣を抜かれ、血が吹き出るが最早そんな事は問題では無い

 

―ソラール・・・!!―

 

―さぁどうしたァ!貴様が俺を!太陽を殺せるかァ!?―

 

―やめろソラール!!俺はもう・・・―

 

言葉がソラールに届く事は無く、雷の槍が肩を貫く

 

その威力のあまり右手に持っていた大剣を離してしまう

 

―もう・・・知らないぞ!!!―

 

右手に暗月のタリスマンを持ち、竜王の大斧に暗月の光を纏わせる

 

―ハハハハ!!そんな事をして何になる!!この太陽をそんな物で殺せるかァ!!―

 

―やってみなくちゃ分からんだろうがァ!!!―

 

落ちた大剣を拾い、ソラールに衝撃波を飛ばす

 

ソラールはその攻撃を盾で受け止め、雷の槍を再び投擲する

 

槍をローリングで避け、一気に懐に潜り込み、大剣をソラールの腹部めがけて思い切り薙ぎ払う

 

―すまないな・・・ソラール・・・―

 

―何故謝るんだァ!?ハイネルゥ!!!―

 

ハッとしてソラールの顔を覗き込むとそこには狂気に満ちた笑顔を浮かべたソラールの顔があった

 

その隙にソラールの直剣が腹部をまた突き刺さり激痛が走る

 

おかしい。確かにこの大剣で切ったはずなのに・・・

 

―どうしたァ?手が震えてるぞォ?そんな事では俺を止めることは出来ないぞォ!!―

 

直剣を腹から引き抜かれ、地面に膝をつけた瞬間に零距離で雷の槍を顔面に喰らう

 

腹部付近の内臓が中でゴチャゴチャになり、雷の槍をもろに喰らったおかげで兜を貫通して、右眼を潰される

残った左眼も喰らった時の電撃で以前の半分程しか見えない

 

―ガッ・・・ガァァァァァァ・・・―

 

体験した事も無い痛みのせいで今まで出した事の無い嗚咽を漏らす

 

―どうしたァ!!さっきまでの勢いは何処に消えたァ!?―

 

もう無理だ

身体がボロボロになってしまったおかげで四人の公王の王のソウルが内側から俺を燃やしてくる

 

所詮、俺もまだまだ甘ちゃんだった訳だ。

友を斬ることを恐れ、挙句の果てに自分はこのザマ。

目的を見つける事も出来ずにここで無駄死にだ。

 

それはそれで良いかもしれない。

どうせロクでもない人生だったんだ

来世では良い人生を送れるかもしれない

 

次第に指先から王のソウルの影響で燃えていく

 

『まだ貴公に死なれては困るのだが。』

 

この声は・・・

 

『ホントに貴公はそれで良いのか?薪の王グウィンを斃す事も叶わずにお前の言う[彼女]とやらの事もしれずに』

 

[彼女]・・・?

 

あぁ、別にいいさね。どうせ知ったところでもう2度と会えないんだ。

いや、むしろ俺もここでくたばったらあの世で彼女に会えるかもしれないしな

 

『貴公はそんな人間では無いはずだ。そんな[死んだ方が楽]なんて言う考えは捨てろ。』

 

・・・しつこいな

 

やりゃあいいんだろうが

 

生きればいいんだろうが

 

戦えばいいんだろうが

 

―こいつを助けりゃいいんだろうがァ!!―

 

暴走するソウルを無理矢理押さえ込み、ソラールの顔面を思い切りぶん殴る

 

その衝撃でソラールは先程、楔のデーモンと戦っていた通路まで吹き飛んでいく

 

その内にエストが瓶から無くなるまで飲んで、身体の傷を出来る限り治す

 

―どうだソラール。目は覚めたか―

 

―き、貴様ァ!!―

 

ソラールは激昂したのか、考えも無しに雷の槍をこちらに何度も投擲してくる

 

それを避けるのは容易く、ソラールの懐まで入る事が出来た

 

ソラールは直剣でこちらに斬り掛かる

それを受け止め、ソラールから直剣を奪い取る

 

―いい加減目を覚まして自分で太陽を拝んでこい!!―

 

その直剣をソラールの頭頂部についていた虫の様な生物に突き刺す

 

そいつが甲高い叫び声を上げながらソラールの頭から取れると、同時にソラールも地面に伏した

 

どうやらソラールはこの虫に乗っ取られていたらしい

虫に乗っ取られるのもどうかと思ったが、ソラールもそれ程までに困憊していたのだろう

 

もうこちらも限界だ。篝火へ戻ろう

 

その前に橙色の蝋石を取り出して、ソラールの近くにメッセージを書いておいた

 

別に大したことは書いていない

俺の愚痴とソラールに対しての助言の様な物だ

 

こちらは死にかけたんだ。愚痴くらいぶつけても罰は当たらんだろう

 

『流石の豪腕だ。暗月の騎士よ』

 

まだいたのか

今日はもう疲れたんだ。ほっといてくれ

 

ソラールの懐から骨片を1つだけ拝借して、篝火に帰ることにした

 

罰は当たらんはずだ

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。