DARK SOULS ~Revenge of the knight~   作:だ~くぱんぷきん

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第33話[天国に逝けない者 ~The person who cannot die~]

ー親父・・・アンタ何言ってるのか解ってるのか・・・?ー

 

[天国に導いてくれ]

 

親父が口から出したその言葉は仮にも息子の俺にとって、酷すぎるものだった

 

ー確かに酷な事かもしれん。だが私はもう疲れたのだ。[生]という呪縛に縛り続けられるのはー

 

ーだからって・・・ー

 

ーこんな事を頼めるのはお前しかいないのだ・・・息子の・・・ー

 

思わず手にしていた刀を親父の方へとぶん投げる

 

治りかけていた視界が真っ赤に染まるような気分だった

 

ーそんなに死にたきゃあ、俺に勝ってから頼みやがれよー

 

ー・・・ー

 

ーその刀を使って俺に勝てよー

 

竜王の大斧を地に投げ、古竜の大剣を両手で構える

 

ー俺はこれ1本でいい。アンタはその刀2本で来い。ー

 

しかし親父は一向に刀を持とうとはしない

親父のその目は既に虚ろに、光が無かった

 

もしかしたら最初からそんな目を親父はしていたのかもしれない

 

ボーレタリアで何があったのかは俺には分からないが、やはり目の前のこの男は心のそこから[死]を望んでいるのだと改めて分かった

 

そんな男に剣を振るえと言う方が無理がある

かと言ってこのままこの男を殺すのも無理だ。少なくとも俺はこの男の息子なのだから。

 

ー無頼・・・ー

 

突然何かを思い出したのかの様に口を開く

 

ー・・・なんだよー

 

ー太陽の刻印の入った鎧を着た男に伝えといてくれ。「一足先に太陽の所に行ってくる」とー

 

太陽の刻印の入った鎧を着た男

そんな男、このロードランに1人しかいない

 

ーなぜソラールにそんな事を伝える必要があるんだ。どうして奴の事を知ってる?ー

 

ー知ってるのか・・・じゃあ話は早いな・・・アイツとはそれなりに古い仲でな。せめてアイツだけには私の事を記憶に留めておいて欲しいと思ってなー

 

その言葉の中には聞き捨てならない部分があった

「記憶に留めておいて欲しい」

 

この男の心の中はやはり読み取る事はできない

しかし一つだけわかったことがある

 

ー・・・親父。ー

 

ーなんだ無頼・・・ー

 

親父が顔を上げた瞬間にその顔面に思い切り拳を叩き込む

 

親父の身体は古竜の元まで吹き飛び、それに驚いたのか古竜は閉じていた翼を広げる

 

ー無頼・・・やっと私を・・・ー

 

ー馬鹿言ってんじゃねぇぞこの糞親父。ー

 

先程、投げた2対の刀を拾い上げ、親父の方へ向かって歩く

 

ー・・・ホントはアンタだって分かってるんじゃないのか?ー

 

ー何の事だ・・・ー

 

ー他の人間に「覚えていて欲しい」なんて言う人間が本気で、心の底から死にたいとなんて思うかよ。第一、こんな刀があればいつでも自分の腹くらい簡単に掻ッ捌けるはずだからな。ー

 

親父は黙ったままだが、そのまましゃべり続ける

 

ーボーレタリアだかで何があったかは知らないが、アンタが死んで1人でも悲しむ奴が居るのなら、そいつを悲しませないように精一杯生きるのもアンタの"義務"なんだよー

 

ー生きる・・・義務・・・ー

 

親父はその場で立ち上がり、自分の拳を見つめる

 

ー火防女・・・オストラヴァ・・・皆・・・私はやっと分かった気がするよ・・・ー

 

握り締めた拳を下ろし、親父は急に笑い出す

 

そして落ち着いたのか親父は俺の方を向いて口を開く

 

ー無頼・・・礼を言わせてもらおう。お前のおかげで私は命を無駄にせずに済んだー

 

ーそりゃあ良かった。ー

 

手にしていた2対の刀を親父に手渡そうとしたが、それに対し親父は首を横に振る

 

ーどうして…ー

 

ーまた…一から出直してみたくなったー

 

そう微笑んだ親父を見て、こちらも笑いながら貰った刀を腰に携える

 

ーさて、俺も知りたい事は知れたし、そろそろ戻るとするよ。ー

 

ー無頼、次はどの王の所へ行くんだ?ー

 

ー・・・さぁ?ー

 

ー釣れない奴だ。まぁ、それもいいだろう。それではな、無頼ー

 

親父の言葉を聞き終え、俺は来た道を戻る事にした

 

残る王は白竜シース、最初の死者ニト、そしてマヌスと言ったか?まぁ残るは3体というわけだ。

 

これからの道のり、辛いものには違いないが俺は死ぬ事は無いと断言できよう

 

なぜなら俺の事を知る人間がいる限り、俺には「生きる義務」があるからだ

 

To be continue

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