DARK SOULS ~Revenge of the knight~   作:だ~くぱんぷきん

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第三章[解答 ~answer~]
第35話[仇討ち ~vengeance~]


永い時を経て俺はようやく分かった

 

世界とは悲劇なのか?

 

答えはYESだ

 

世界は何度輪廻しようとも、その度に不死が産まれその不死が紡いでいくのはいつも悲劇の物語だ

 

ならばそんな世界でお前は生きていけるか?と聞かれたら俺は迷わずこう答える。お前もこう答えるだろう

 

そんなの絶対に嫌だと。

 

なら・・・貴様はどうする?

 

神に祈る?

 

否、神とはあくまで傍観者でありいくら助けを求めようが何もしやがらない。無論、物好きな例外もいるが

 

ならどうする?

 

そんなの一つしかないのだ

 

己の力で世界を変えるしか無いのだ

 

例えそれがどれほど愚かな事であっても。

 

例えそれがどれほど苦難の道であっても。

 

例えそれでどれほど物を失ってしまってもだ

 

俺達の様な不死はそのただ一つの目的を達する為にこの世に産まれるのだから。それ以外に生きる道など無いのだから・・・

 

さぁ、不死よ。我々に相応しい戦いをしよう・・・

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ー・・・またか・・・ー

 

俺はまた夢を見ていたらしい

以前も見た夢と同じく、雲の様な物に包まれた空間で目の前には1人の男

 

全く訳が分からない

 

ー起きましたか?ハイネルさんー

 

ー・・・リンデか・・・ー

 

ーはい。あの後、急に倒れて・・・ー

 

ーああ、なるほどな。悪かったなー

 

そこで俺は立ち上がり、古竜の大剣と竜王の大斧を手に取り、ジークマイヤーの仇であろう湖獣に向かって走る

 

ーハイネルさん!?ー

 

湖獣が吐き出したブレスを紙一重で躱しながらブレスが当たらない懐に入り込む

 

ー貰ったー

 

大剣から放った衝撃波で湖獣の首を一つ刎ねる

 

その仕返しと言わんばかりに湖獣はその無数の首がこちらを目掛けて飛んで来る

 

2対の武器の射程範囲内に入ると同時に最寄りの2本を叩き切る

 

ー残り4つ・・・ー

 

流石に湖獣も怯んだか、陸地から離れ、再び口からブレスを吐き出し始める

 

ー逃がさねぇぞー

 

助走をつけてから湖獣に向かって大剣を思い切り投げ、大剣を手から離した瞬間にもう一方の手で勢い付いた大剣を掴み、共に湖獣の身体へ突き刺さる

 

ーフンッ!!ー

 

湖獣の身体を掴み、大剣を引き抜き、その勢いで首を1本斬り飛ばす

 

いくら七つの首を持つ化け物と言えど、首を4つ失うとここまで恐怖するのか、コイツの身体が震えてるのがよく分かる

 

まぁそれ位の痛みは味わってもらわないと俺の気が済まない

 

そう思いながら湖獣の身体の上に上がると、突然足元が湖に沈み始める

 

不味い、ここでは逃げる場所もない

 

水の中に入って湖獣に勝てるとも考えにくい。それ以前に鎧の重さで戦闘どころでは無い

 

仕方がない。首を斬るのは断念するとしよう

 

湖獣の身体が完全に水に浸かる直前に大斧を両手で持ち湖獣の身体に渾身の力で叩きつける

 

湖獣はソウルとなり消えたが、そのせいでもといた足場が消え、この身体は湖へと吸い込まれて行く

 

しまった。湖獣を殺ることに囚われすぎていた

 

次第に酸素が無くなり、意識が遠のいていく

 

冗談だろ。こんな所で・・・?

 

次の瞬間、俺の身体はソウルとなって消えて行った

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

ー・・・は・・・?ー

 

生きている

 

どういう事だ?

 

最初の火の力が戻った事でもう殆ど不死の力を失ったはずだ

 

『貴様はどうやら運が良い人間の様だな』

 

運が良い?どういうこった?

 

『貴様は運良く生き返る事が出来たと言っているのだ。まだ不死の力が全て失われた訳では無い。最初の火が本来の物に近づいている影響で大半の不死人は既に生き返る事が出来なくなっているだろうからな。この世界軸だけの話だが』

 

つまり俺はまだちゃんとした不死だってことか

 

『察しが良くて助かる。』

 

ー良いんだか悪いんだか・・・ー

 

ーハイネルさんー

 

ーリンデか?一体何の用だ?ー

 

ー父の仇を討っていただき、本当に感謝していますー

 

ーああ、やっぱりアイツがジークを・・・ー

 

ーお礼と言ってはなんですが・・・これを。もう私には必要の無いものですー

 

そう言ってジークリンデが出した物は楔石の原盤であった

 

これを使用し強化した武器は最早それは人間の武器ではなく、神達が使う武器と同等の力を持つという

 

ーこんな貴重な物を・・・ー

 

ー私は・・・故郷へ帰ろうと思います・・・母の言葉はちゃんと伝えましたからー

 

ーそうか、気をつけるんだぞー

 

ーはい・・・今まで父がお世話になりました・・・ー

 

その声は最後まで涙を堪えているのが分かるほど震えていた

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

ジークリンデと別れた後、俺は城下不死教区に来ていた

 

リンデから貰った原盤を使う為だ。

 

ここには確か鍛冶屋がいたはずだ。

 

ーすまねぇが、俺が持っている種火じゃそんな大層な物は使えねぇなぁー

 

断られてしまった。

 

ーその種火と言うのは何処にある?それさえ教えてくれれば俺が取りに行こうー

 

ーそう言えば・・・下の方にとんでもねぇ種火があるって聞いたことがあるな。あるとしたらそこじゃねぇか?ー

 

ー下・・・下層か?いや最下層・・・?・・・どうしたものかー

 

下層に行くにはまず城下不死街をこえて行くしかない。最初の火の力が戻ったのは確か俺が病み村に入った直後だ。

と言うことは城下不死街の化け物は蘇っているということになる

 

まぁあそこの化け物なら今の俺にとってどうということはないが

 

ーよし分かった。俺がその種火とやらを取ってこようー

 

ーおお!そりゃありがてぇ!そんな噂にしか聞かない種火を見れるとなると楽しみだぜ!ー

 

ー待っていろ。その期待に必ず答えて見せようー

 

ーそりゃ頼もしいな。因みに俺はアストラのアンドレイ。言わずもがな鍛冶屋だ。ー

 

ー俺は暗月の騎士ハイネル、もしくは東の国の無頼とも名乗っておこうかー

 

ーよし分かった。ブライとやら!絶対に亡者なんかになるんじゃねぇぞ!アンタが亡者になった姿なんて見たくないからなー

 

ーもちろんさ。多少人間性が足りないかもしれないがなー

 

ー・・・それになんて返せば良いんだ?ー

 

ーはっ、それもそうだな!ー

 

そのとき、その一帯には大男2人の大きな笑い声が響いた

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