DARK SOULS ~Revenge of the knight~   作:だ~くぱんぷきん

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第36話[弱かったあの頃 ~Weak those days~]

火継ぎの祭祀場から北に向かい、何体かの亡者を倒し、下水道を通ると辿り着く

 

ーこの場所もいつぶりだろうなー

 

城下不死街

 

そこはあらゆる不死が最初に行き着く、いや、厳密には違う。ここに来ざるを得ない場所

 

不死たちの旅は皆、ここから始まるのだ

 

それゆえ、そのような者を狙って侵入してくる奴等もいる。

 

全くもって嘆かわしい事だ

 

まだ入ったばかりなので敵は亡者のみだからまだいいが。

 

突如飛びかかってきた斧持ちの亡者を竜王の大斧で吹き飛ばす

 

やはりもうただの亡者では相手にもならないか。分かってはいたが、拍子抜けだ

 

奥にいた亡者の攻撃を試しに受けてみるが、やはりかすり傷を喰らうだけでどうってことは無い

 

そいつを蹴り飛ばして下に落とし、飛んできた火炎壷を受けてみる

 

亡者の攻撃とは違い、火炎壷での攻撃はなかなかに痛手を喰らった。試しで受けてみるものではないな

 

再びこちらに飛んできた火炎壷を古竜の大剣で防御し、大剣から繰り出した衝撃波で倒す

 

ーあの頃は、こんなのでも何回も殺されてたなぁー

 

家屋の中に隠れていた亡者を壁諸共切り倒す

 

ここに来たばかりの時は亡者共の面妖な姿にさえ怯えながら進んでいた

 

まぁ何回も死んだお陰でそんな恐怖も何処かに吹き飛んでしまったが

 

そう言えば本来、不死は不死院という所からこのロードランに来るんだったな。今度その不死院とやらにも行ってみたいものだ

 

『寄り道はいいが。そう何回も死ぬなよ。いつ貴様がホントに死ぬかも分からないんだ』

 

無論さ。こんな所で死ぬ俺では無い

 

『まぁ、それならいい』

 

そのまま進んでいき、少し空けた広場の様な場所に出る

 

さぁ、問題はこれからだ

 

亡者共を屠りながら慎重に進んで行き、広場から階段に足を乗せた時

 

案の定、霊体が現れる音がしてくる

 

広場を見てみると赤く、禍々しい霊体が現れているではないか

 

ーこれは・・・面倒だなー

 

ー悪いが最近はなかなか狩れてなくてなぁ・・・大人しく殺されてくれや・・・ー

 

みた限り装備はごく普通の盗賊の物。武器も盗賊の短刀にパリングダガー。これも普通

強いていえば持っている盗賊の短刀が雷を纏っている事と指にスズメバチの模様が入った指輪をしている事が気になる

 

その霊体を見ると、アノールロンドで戦った放浪者の闇霊を思い出す

 

彼はそのへんの闇霊とは一線を画す強さだった。もし次戦えば間違いなく俺は負ける。あの時、俺の戦い方が単調過ぎたのを抜きにしてもだ。それ程までに実力差がハッキリしていた

 

ー貴様はどうかな?ー

 

ーあ゙?ー

 

ー貴様に俺は殺せるか?ー

 

ー・・・今から教えてやるよォッ!!ー

 

その闇霊はこちらに走って向かってくると、その短刀を振りかざす

 

ーはぁ、なるほどー

 

古竜の大剣を薙ぎ払うとパリングダガーでいとも簡単にパリィされてしまう

 

ーはい、残念~!ー

 

闇霊はガラ空きになった俺の腹部を目掛け、盗賊の短刀を突き刺そうとする

 

ー馬鹿野郎が。狙いが丸見えなんだよー

 

古竜の大剣が弾かれた勢いを活かして、竜王の大斧を闇霊の身体にぶち当てる

 

するとその身体は瞬く間に壁へと吸いこまれるように吹き飛ぶ

 

ーカハッ・・・!ー

 

ーはい、残念~。んな手は俺みたいな脳筋には通じねえよー

 

ーアンタみたいな脳筋いねぇよ・・・ー

 

そう言い残すと闇霊は人間性を遺して赤いソウルとなって消えて行った

 

ーまぁ、弱かったあの頃ならお前の勝ちだったよ。ー

 

そう吐き捨て、広場から上がった所の地面を見る

 

その地面には白いサインが2つ書いてあった

 

サインを見るのもいったいいつぶりだろう

 

俺はその白霊を召喚する事にした

白霊が2人もいれば、戦いも楽になるというものだ

 

サインに触れると、白霊がまるで噴水のように現れる

 

1人はアストラの上級騎士の鎧を着込み、マグマの様な炎を宿すバスタードソードを手にした騎士。

 

この騎士の姿を俺は見た事がある。

 

ー騎士エイブラム。ただ今、参上致しました。よろしくおねが・・・その体格と鎧は・・・まさかハイネルさん!?ー

 

ーエイブラム!?なぜこんな所に・・・?ー

ーあなたの様になりたかったからです!人の手助けし、その人の為なら自らの命も厭わない・・・そんなあなたの姿に憧れたんですよ!ハイネルさんー

 

ー面と向かって言われるとなんか照れるものだな。そういうのはー

 

ーほら、話しているあいだに、もう1人の御仁も来たようですよー

 

現れた白霊はヒビひとつない、バルデルの鎧を着込み、その手にはバルデルの刺突直剣とバルデルの盾を持つ、誰がどう見ようとバルデルの騎士にした見えない騎士だった

 

ーただ今、参上つかまつった。騎士のグレイスだ。よろしく。一応魔法も使えるぞー

 

ーああ、グレイス殿。よろしく頼む。ー

 

ーその鎧・・・ああ、あの時の人か!ー

 

グレイス殿の言っていることがよく分からなかった

 

ーすまない、あの時のとは・・・?ー

 

ーああ、覚えてないか。前にここで君と共に1度あった事があるんだ。その鎧も、私が君にあげたものなんだが?ー

 

ー・・・すまない、思い出せん・・・ー

 

ーああ、気にしないでくれ!そんな事日常茶判事さな!ー

 

ーそう言ってくれるとこちらも助かる・・・ー

 

ーさぁ、ハイネルさん!グレイス殿!人は揃いました!この城下不死街、この3人で攻略致しましょう!ー

 

ーああ!往こう!二人共!ー

 

俺はそう言いながら、自分の中で産まれた小さな疑問に気づいた、

 

 

このグレイスとやら。何処かであった事があるような気がする・・・

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