DARK SOULS ~Revenge of the knight~ 作:だ~くぱんぷきん
混沌の魔女を打ち倒し祭祀場に戻っている時の事だ。
私は先行く彼女の事を考えるばかりに下の鐘を鳴らすのを忘れていた事に気づいた。
「す、すまん。鐘を鳴らすのを忘れていた。少し戻っても良いだろうか?」
「あぁ、分かりました!私は先に祭祀場に戻ってますね。」
彼女は素振りこそいつもの元気な姿に戻っていたが、やはり先ほどの事を気にしているようだった。
なので彼女には先に戻ってもらった。敵はあらかた倒したし彼女には少しばかり1人でいる時間が必要だと判断したからだ。
「はぁ、これからどうしたものか・・・」
混沌の魔女を倒しても彼女は自分の世界に帰れる事は無かった。決別の黒水晶も使ってみたが特に効果は無し・・・どうしたものか。ほんとに困った
彼女が当分、帰れないとなると私達は一緒に行動するのが妥当だろう。しかしながらあぁも空気が沈んでると戦闘にも支障がでるかもしれん・・・
「私が焦りさえしなければ・・・いや考えるのはやめだ。そのうち彼女も忘れてくれるだろう。」
楽観的な彼女の事だ。きっと時間が解決してくれるはずだ
私は彼女の事は一旦忘れとっとと鐘を鳴らしに行こう。
そうだ!祭祀場に戻ったらまず彼女に謝らなければ。彼女は私の事を気づかって楽しく攻略しようとしてくれようとしてたのは私も気づいてはいたのに・・・
何かお詫びが必要だな・・・私が持っている太陽メダルを譲ったら喜んでくれるだろうか・・・
「そうと決まればとっとと鐘を鳴らして戻らなければ!」
しかしこの時に彼女と共に行動していればどれだけ良かった事だろうか。自分の誤った判断があそこまでの悲劇を産むとは私はその時思ってもみなかったのだ。
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「ハイネルさん・・・どうしたんだろう・・・」
あそこまで怒られたのはかなり久しぶりだった。
ロードランに来てからは楽しいことばかり・・・とは言えないもののとても楽しい日々だった。
いろんな所でサインを出し、その度にホストさんとの楽しい攻略。道中にやられそうになってもホストさんがエストで回復してくれたり、逆にホストさんがやられそうになった時は必死にフォローして、一緒にそのエリアの支配者を倒すとホストさんはとても喜んでくれてそれで自分もとても嬉しくなって・・・
怒られる事などまずなかったから少し心に響いた。
「これからどうしようかな・・・」
ポジティブなのが取り柄なのにどうも心がモヤモヤして仕方ない。しかし自分の事だ。そのうち忘れてしまうだろう。ハイネルさんもきっと同じことを考えてるはずだ。
そして火継ぎの祭祀場に着いた時の事だった。
とんでもない物が目に入ってきた。
心折れた戦士の死体
どういうことが分からない。とりあえず死体の確認だ。・・・酷い死に方をしている・・・彼もかなりの経験を詰んだ猛者のはずなのに・・・
「なんで・・・?」
死体を見ていると気になるものが目に入り込んできた。傷痕だ
どうも普通の剣で切られたような傷じゃない・・・剣での傷痕ではあるのだが直剣ではこんな傷はつかない・・・だとすれば曲剣か・・・墓場の骸骨がこっちまで来たか?いや、骸骨程度にやられる彼ではない・・・他の曲剣使いは・・・
「まさか・・・!」
『見られてしまっては仕方が無い。死体が1つ増えてしまうな・・・』
ハイネルさん・・・!
その時、鐘が鳴る大きな音が聞こえた
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「ふぅ、鐘も鳴らした事だしとっとと祭祀場に戻るとするか・・・」
またあの今にも崩れ落ちそうな木の板でできた場所を歩かねばならないと思うと億劫で仕方がなかったが彼女が待っているので仕方がなく来た道を戻ることにした。今頃どうしているだろうか・・・またあの元気でハキハキとした声が聞けると思うと自然と足も速まった。
下水道を抜け結構久しぶりの太陽を拝むと目が痛くて思わず太陽を手で隠した。そうすると太陽の光が消え、遠くが見えるようになった。そして祭祀場の篝火の方を見ると
人の死体が見えた。
頭の中に最悪の事態がよぎる
私は思わず走り出していた。
そして篝火まで来た時だった。
最悪の事態が当たってしまった
彼女の死体だ。
「・・・・・」
私はショックの余りにそこに倒れ込んでしまった。
意識を取り戻したのは太陽が既に沈みかけていた頃だった。
これほど最悪の目覚ましは無いだろう。起きた瞬間、つい先程までは生きていた仲間の死体が目に飛びこんで来るのだ。
どうしてだ・・・
まだ名前も聞いていないじゃないか
私の事を楽しませてくれるんじゃないのか
これから私はどうやって生きて行けばいいのだ・・・
何故生き返らないんだ?お前は不死人だろうが。
私が死体を呆然と眺めていると血で書いた文字が目に入った
私は涙を流し拭いそれをよく見てみた
メガミ
そこにはそう書かれていた。
「メガミ・・・女神?」
女神と言えば奴しかいない。
女神の騎士ロートレク。
私はまた涙を流していた。
しかしそれは悲しみの涙ではない。
憎しみの涙だ
余りに歯を食いしばったせいで口から血が垂れてきたがそんな事、微塵にも気にならなかった。
そして私はちょうど出てきた月にこう誓った。
ぶっ殺してやる。
あの戦士の分、火防女の分、そして彼女の分
必ず報いは受けてもらう
そう自分の心に誓い、彼女が愛用していた直剣を手に取った。
大した事の無いロングソードだったがたった今からこの直剣が・・・彼女の魂が詰まったこの剣が
俺の復讐の誓いになる。
彼女が持っていたロングソードの持ち手に自分の血を染み込ませる
ここからが・・・
復讐の始まりだ
今から俺は
"復讐"の騎士ハイネルだ