DARK SOULS ~Revenge of the knight~   作:だ~くぱんぷきん

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第42話 [我が魂は太陽と共に ~My heart is with the sun.~]

ーこんなに危ない場所だったか……?ー

 

前方にも後方にもやたらと大きな瞳を持った蛙の化け物が数匹、こちらを見据えて今にも襲いかからんとしている

 

[フウッ]と一呼吸

 

ーフゥンッ!!!ー

 

湖獣の時と同じように、1度大剣を放り投げ、間髪入れず再び握りを掴んで距離を詰め、その勢いのまま払い斬る

やはり絶命する際にもガスをまき散らし、咄嗟に後ろに飛び跳ね、体勢を立て直す

 

左手だけでやるのはキツイが…攻撃と移動が同時に出来るのはありがたい

我ながら便利な技を生み出したものだ。鎖でも付ければもう少しやりやすくなるだろうか

 

そんな事を考えていても、奥から蛙は更に沸いてくる

逆方向にいた蛙も変わらずこちらも見詰め寄ってきている

 

まさか無尽蔵に這い出てくるのか、それなら洒落にもならない。早くこの場から抜けなくてはならない

両腕が健在ならまだしも、左手だけであの数は捌けきれない

 

ここからの撤退を決心し、這い寄って来る蛙の更にその奥を見据え、大剣を放り投げる

 

ー………………!?ー

 

同じように握りを掴もうとしたが身体が思う様に動かず大剣が遠くへ飛んでいく中、俺の身体は蛙共に囲まれたままだった

 

例えるのなら身体の芯が動かなくなっているような

 

ふと足先を見ると甲冑諸共、石と化していた

ようやっとあのガスとこちらを見る様にしていた石像の正体が理解出来た

 

今思えば、こんな事最初から気づくべきだった。不気味な石像、妙なガスを吹き出す化け物。これだけでも十分な判断材料ではないか

 

しかしまぁ、この足ではマトモに走るのは無理そうだ。正直歩くのもしんどい事この上ない

 

こんな状態で竜王の大斧を使おうものなら、石になりつつある足が砕け散り、それこそ絶望的状況になる。まだ希望がある以上それは絶対に避けたい

 

そもそも、俺が持つ武器は全て足を全力で踏み込んで使う前提のものばかり…では無かった。

 

久しく使っていなかったがあると言えばある。ただ、無限に湧いてくる以上時間稼ぎにしかならない

 

己がソウルの中からコンポジットボウを取り出し、矢を口を使って番え、一番近くにいた蛙を穿つ

 

腕はまだ辛うじて動く。その間に何らかの奇跡が起こってもらうしかない。いくら俺2、3回ほど生き返ってるとはいえ、最初の火が不安定な今、死ぬのは最も避けるべき事

 

ならばここで生き抜く。

それが今俺に出来る最大限

 

矢を取り出し、口に咥えるだけでも5秒はかかるこの状況で無限とも言える化物共を捌くのは肉体的にも精神的にもそう長くは持たないのは分かっている

 

それでも尚、俺は矢を放つ

あるかどうかも分からない希望を信じ、尚、矢を放つ

 

既に太腿まで石化が進んでいる時。それは来た

 

一筋の光の槍が目の前に固まっていた蛙共を蹂躙する

 

ー………いやぁ、流石と言うべきかな。ー

 

ーそれはこちらのセリフだ。良くもまぁ、貴公の剛腕で顔を殴ってくれたものだ。目覚めた時はその痛みでそれこそ死ぬかと思ったぞ。その上、勝手に骨片まで持って行って、「お前の目的は何なんだ」だと?…全く、末恐ろしい友に出会ってしまったものだよー

 

その男から投げ渡された石を砕くと、瞬く間に全身の石化が溶け、身体の自由が戻る

 

ーさぁ?何の話だかな…イザリスでの話しなら、とんだ馬鹿野郎の顔面を殴ってやった記憶はあるが…今のお前さんは違うだろう?ー

 

ーそれもそうだ。…今ここに改めて俺の名を示そう!ー

 

男は高らかな声をあげる

 

ー我が名はソラール!太陽の戦士!アストラのソラール!騎士よ!この名をその心に刻み込め!ー

 

その姿には一寸の迷いも無く、以前の姿は遥か遠き昔のものへとなっていた。

 

それはまるで、光輝き、人々を照らす太陽の様に

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