DARK SOULS ~Revenge of the knight~   作:だ~くぱんぷきん

6 / 68
第6話[深淵に惹かれ~It is attracted to the abyss~]

目の前に、灰色の化け物。動きは俊敏。あいつとの相性は最高に悪い。

 

やれるか・・・大斧の攻撃は一撃は重いがとても奴の動きについてはいけない・・・

 

目で見たものを信じるな。常に5秒先を見続けろ・・・

 

奴は俺を確実に殺そうとしている。これまでの様に一筋縄ではいかないだろう。

 

俺は防御をすて回避に専念することにした

あれ程の大剣の攻撃を受け切れるほどの盾ではない。

少しギャンブルをすることになるが盾で受けきれずに惨めな死に方をするよりかましだろう。

 

奴は俺に向かって一直線に来るなんて事はしないでジリジリと追い詰めてきた。

 

そして奴は大きくジャンプし俺に襲いかかってきた

 

俺はその大剣の攻撃を横に避け、着地した奴に一撃を喰らわせてやろうとしたが奴は持ち前の俊敏な動きで俺の攻撃をいとも簡単に避け、俺から一旦離れた。

 

奴はヒットアンドアウェイで俺を削り切るつもりか・・・

 

だが俺だってこのまま黙っちゃいない。

 

俺は全力で奴に向かって一直線に走り出した。

 

奴は口に咥えた大剣で俺を迎撃しようと薙ぎ払う。

 

今だと俺は奴の攻撃に合わせローリングで奴の懐に入り込んだ。

 

もらった。

 

奴はすかさず俺から離れようとするがそうはいかない。

 

俺は竜王の大斧を横に薙ぎ払った。

 

俺の全力を込めた一撃は奴の前足の1本を叩き切る事はできなかったものの奴の骨を粉砕した。

 

奴は既にジャンプしていて距離を離されてしまったが前足を砕いたのは大きい。

 

しかし奴は前足を引きずりながらも俺に向かってきた

 

その姿は友を死ぬ気で守ろうとする騎士の姿そのものだった。

 

俺はその姿に敬意を払いながら奴の一閃を避け、大斧で奴の頭に全力の一撃を入れた。

 

奴の頭は叩き砕かれ先ほどのまでの綺麗な毛並みは真っ赤な血に染まり、その死体は見る影も無くなっていた。

 

しかしその姿を見ても不思議と罪悪感は微塵も湧いてこない。

 

むしろ清々しいいい気分だった。

 

自分はまた強くなったと言う達成感に満ち溢れていた。

 

奴の血で俺は全身が真っ赤になってしまっていた。

 

これじゃまるで俺が化け物だな。

 

そんな事を考えながら彼の死体をよく見てみると指輪のようなものをつけていた。

 

それを拝借し自分の指につけてみるとどこかに惹かれるような感じがした。

 

彼の死体を後にし、深淵歩きアルトリウスの墓に近づく。

やはり流石四騎士の一人の墓というべきか。

近くで見るとさらにでかく感じる。

 

墓を周りからまじまじと見ていると気になる物を発見した。

ハチの模様が描かれた指輪だ。

 

俺は墓に祈りを捧げ、1度火継ぎの祭祀場に戻ることにした。彼の死体から拝借した指輪が祭祀場の方面に反応していたからである。

 

不死教区の教会のリフトを経由して火継ぎの祭祀場に戻ってきた。

 

祭祀場の消えてしまった篝火に行くまでにペトルスと言う聖職者に会った。何故彼が祭祀場で生きているかは気になったので彼と話をしてみることにした。

 

彼はソルロンドにいる聖女のレアという女の護衛を任されていたらしいが地下墓地のさらに下にある巨人墓地というところでレアともう2人の護衛と離れ離れになってしまったらしい。それで自分だけでこの祭祀場に戻ってきたという。ロートレクに殺されなかったのはその時は巨人墓地にいたから襲撃にあわなかったらしい。

 

このド畜生が。

 

俺は心底そう思った。はぐれてしまった仲間の事を心配はしているものの自分は死にたくないがために巨人墓地に戻ることはしない。

 

今度、時間があったら代わりに助けに行くとするか。

 

それよりだ。

俺は祭祀場の下にあるリフトに乗り、小ロンド遺跡に来た。

 

どうやらこの最深部から呼ばれているような気がしてならない。

 

以前、ここを白霊を連れて攻略した際に水はひいてある。その時はボスにたどり着く前に白霊がやられてしまい、俺は骨片を使い篝火まで戻って以来ここには来ていない。

 

俺は一時の呪いと言うものを使い徘徊する幽霊どもを倒しながら攻略していくと進むに連れて指輪の反応も強くなっていった。やはりここの最深部からの反応だ。

 

ダークレイス達を殺し、死体の山の化け物を倒し、遺跡の最深部にたどり着いた。

やはりここだ。

 

俺は霧をくぐり抜け、そこを降りるための螺旋階段を進んでいった。

そして階段が無くなっていてこれ以上は降りることができなくなった時だった。

 

『降りてこい』

 

そんな声が頭の中に響いた。誰かに呼ばれている。

俺は迷うことなく階段の更に下にある暗闇に飛び込んでいた。

 

そして地面のような物に着地した。

やはり何も見えん。真っ暗だ。

 

奥に白い人影のようなものが見えた。

とりあえず何もないので俺はそこに向かってみることにした。

 

そしてその人影に近づいていくと人影がこちらを振り向いた。

 

まずい

 

思わずそう呟いた。

その人影がこちらに近づいてくるとその人影はどんどん大きくなっていき、目の前に来た頃にはとてつもなく大きい人型の化け物になっていた

 

奴はこちらをしばらく見ていると手にしている特大の剣をこちらに振りかざしてきた。

 

あまりに突然すぎる攻撃だったので回避が間に合わなくシールドでその攻撃を受けた。

 

しかしその攻撃は防いだものの俺の身体にダメージを与えた。

 

どうやらこいつの剣は魔法を付与しているらしく俺のタワーシールドでは防ぎきれなくダメージを受けてしまうらしい。

 

こいつも回避に専念しよう。

そして二擊目が来たのでそれを懐に入り込む様にローリングし両腕で持った大斧の全力の一撃を入れる。

 

大斧そのものの攻撃に衝撃波の相乗効果で攻撃力は倍程になる。

 

流石の奴もこの攻撃には耐えられなかったかソウルとなって朽ち果てた。

 

しかしこれで終わりでは無かった。

 

辺りを見回すと奴と同じ化け物が後、3体程いた。

 

思わず溜息がこぼれる。

エストを2口飲み、大斧に修理の光粉を使い、間髪入れず黄金松脂を大斧に塗りこみ雷の力を付与させる。

 

まず3体のうちの一体がこちらに向かってきた。剣を横に薙ぎ払う。

その攻撃を避け、攻撃をしようとした時に二擊目が飛んできた。

 

油断大敵と言うやつだ。

シールドを背中に担いでいたため盾受けも出来ず奴の攻撃をまともに喰らう。しかし不幸中の幸いに当たったのは柄の部分だったのでダメージは少なかった。

しかし先ほどの盾受けした時のと今ので確実にダメージは溜まってきている。とっとと片付けなければ。

 

奴の攻撃が終わったのと同時に大斧の攻撃を喰らわせる。今度は出来るだけ早めに攻撃を出したので衝撃波は出なかったものの黄金松脂の効果で奴はかなり消耗したらしい。

 

しかしこいつに集中していて後、2人の事を忘れていた。

 

目の前のこいつにトドメの一撃を喰らわせてやろうとした時、背中に魔法弾が直撃した。

 

俺は思わずそこに倒れ込んだ。

 

目の前のこいつは剣を振りかぶり俺にトドメを刺そうとしている。

 

俺は早急に立ち直し、その縦切りをローリングで回避し、速さを重視した片手の攻撃を喰らわせ瀕死だった目の前の奴にトドメを刺した。

 

エストを3口程飲み、効果が切れた黄金松脂を再び竜王の大斧に塗り直す。

 

後二体か・・・しばらく篝火で休んでなかったせいでエストの数も心許ないな。

 

そして次の敵が俺の方へ近づいてくる。

 

今度は大丈夫。攻撃パターンも読めた。

もう一体も視界に入ってる。

 

いける

 

奴の二連撃の薙ぎ払いを避け、もう一体の突きも避け、奴に両腕で持った大斧に全力を込めた攻撃を喰らわせる。

 

目の前の敵がソウルとなって朽ちていく。

 

後一体。殺れる。

 

奴は少しばかり離れている俺にいくつもの魔法弾を飛ばしてくる。

 

だが今の俺にはそれが苦し紛れの最期の足掻きにしか見えなかった。

 

俺は一直線に奴の方角に走り出し、いくつもの魔法弾を避け、最後の奴に全力の一撃を加える。

 

そして最後の奴もソウルとなって朽ち果てた。

ソウルとなっていく姿はとても幻想的だった。

そして奴が消えた後にはソウルが落ちていた。

 

やがて奥の方に小さな光が見えた。

 

篝火だ。

 

実に久しぶりに見る篝火なので私はそこに向かってはしりだしていた。

 

しかしよく見るとその篝火の奥に何かにいるのだ。

大斧を構えながらゆっくりと近づいていくとその姿が良く見えた。

世界の蛇のフラムトに良く似た生き物だった

 

・・・ようこそ、不死の勇者よ

 

俺に話しかけてきた声はフラムトとは少しばかり違っていた。

 

闇撫でのカアス

奴はそういう名前らしい。

彼の使命は俺達、人間に真実を伝える事。

彼は俺にとある話をしてくれた

 

俺等、人の先祖は

[大王グウィン][混沌の魔女イザリス]

[最初の死者ニト]

の後に最初の火から偉大なソウルを見つけ出した。そのソウルこそが

闇のソウル[ダークソウル]らしい

 

ダークソウルを手にした先祖は火の後を待った

やがて火が消え、後には闇だけが残る

そうすれば俺等の先祖、いや

俺達、人の時代だと。

 

だが・・・

 

王グウィンは闇の時代を恐れた

火の終わりを恐れ、闇の者たる人を恐れ、

世界の理を恐れた

だからグウィンは、自らの息子に、人を縛らせた

俺等、人が全てを忘れ、呆け、闇の王が生まれぬ様に。

カアスは正しい時代を・・・王を探すもの。

だがもう一人の世界の蛇、フラムトは世の理を忘れ、王グウィンの友に堕した。

 

カアスが俺に正しい使命を伝えると言った

 

理に反して火を継ぎ、今や消えかけのグウィンを殺し、

そして四人目の王となり、闇の時代をもたらすのだ。

 

俺はその使命を受ける事にした

 

家族は死に、大事な人達が死んでしまった今、火を継いだとしても何が残るだろうか。

他の不死など知ったことではない。

 

カアスは俺をグウィンの棺に導いてくれると言った。

 

俺が頷くとカアスは大きな口の中に俺を入れた。

 

こいつの口の中はフラムト程は臭く無かった。

 

To be continue

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。