不殺の暗殺者~孤独なアサシン~【休載中】   作:愛歌

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初めての方は初めまして、そして二度目以降の方はこんにちは。
愛歌です。
・・・・・・もう、サブタイトルの付け方がもうわかりません、助けてください(泣)
いやーもう、かっこいいタイトルをつけてる方々にはもうほんとに尊敬の念しかありません。
私も、話の内容にぴったりなタイトルをつけれるようになりたいです。
ってことで、今回はカルマ君中心です。
セリフがおもしろいほど皆無です。
それでは、どうぞー




苛立ちの時間

椚ヶ丘中学校の本校舎・・・ではなく、山を登った先にあるボロボロの旧校舎。

通称『エンドのE組』である落ちこぼれクラス、そして地球の存続を脅かす超生物の暗殺を課された、いわば『暗殺教室』のある、あの旧校舎である。

・・・もともといい雰囲気ではなかった訳だが、生徒たちの暗殺対象であり担任である『殺せんせー』が来てからは、幾分か和らいでいたはず・・・・・・

 

なのだが・・・

 

今日の旧校舎はひと味違った。

正確には、三日前からなのだが、今、旧校舎は尋常じゃないほどのピリピリした空気を放っている。

 

・・・それもこれも、一人の生徒の心理状態からの現状なのだ。

 

「カルマ君、やっぱり今日も機嫌悪いね・・・」

「・・・だね・・・」

 

クラスでも比較的おとなしめな男子(?)生徒・潮田渚の呟きに、彼の隣の席の女子生徒・茅野カエデが苦笑気味に応えた。

その2人、というかE組生徒の大半が視線を向けるのは、眉間にシワを寄せ、苛立ちを少しも隠そうとしない、男子生徒。

・・・赤羽カルマである。

彼は3日前自宅謹慎の期間を終え、学校に復帰していたのだが、ずっとこんな調子だった。

・・・大方、先日の伸太郎とのやり取りが原因だろう。

 

実際、伸太郎が言ったことは事実だった。

いつの間にか、あれだけ標的にしていた『先生』に心を許し、友人たちと過ごす日々に甘んじていた。

それはカルマ自身が、一番わかっていた。

本当なら、本校舎に戻れる実力を持つカルマだが、そうしないのは殺せんせーを殺すというのが楽しみだから、というのがカルマの言い分だ。

が、本当にそれだけと言ったら、それは違うのだ。

カルマはE組のみんなに随分と心を許してしまっている。

そして、それは殺せんせーに対しても同じことがいえた。

なんだかんだ言って、信頼しているのだ。

 

「(・・・いつの間に独りが寂しいとか思うようになったんだかなあ・・・)」

 

カルマは心の中で、自虐的に呟いた。

かつて一匹狼だったカルマは、今はみんなといる嬉しさを、みんなと協力し何かに取り組む楽しさを、知ってしまった。

一度人の暖かさに触れてしまえば、簡単には、突き放すことも、離れることもできない。

誰だってそんなものであるのだが、そんな弱い自分を、初めて会った奴に見破られ、侮辱されたのだ。

腹が立たないわけがなかった。

しかも苛立ちの原因はそれだけじゃなかった。

言うだけ言って、もう学校に来ないという、あまりにも自分勝手な、伸太郎の行動にも腹を立てているのである。

 

「ちっ・・・」

 

カルマが一つ舌打ちをしたことで、教室は今まで以上に居心地の悪い雰囲気になっていく。

自分に対してびくびくするクラスメートの態度にまた、カルマは期限を損ねるのだから、悪循環である。

別にカルマだって、好きでイライラしてる訳じゃない。

本当は伸太郎のことなど早く忘れて、いつも通りに過ごしたいのだ。

が、あの時去り際に伸太郎が見せた悲しげな表情が、頭から離れないのである。

忘れたい奴を忘れられないことほど、イラつくことはない。

 

「(ああもうっ何で俺があんな奴のこと考えなくちゃなんないわけ!?)」

 

忘れたくても忘れられない自分にまた腹が立つのだから、もうどうしようもなかった。

 

・・・どうやらカルマは、一度ハマってしまうと、なかなか抜けられない、面倒なタイプらしい。

 

「みなさん、おはようございます」

 

一人むしゃくしゃしてカルマが頭をかいていると、教室の雰囲気を打ち破るように、あの超生物がやってきた。

いつも通りの雰囲気の暗殺対象兼担任に、カルマは少しばかり冷静になる。

 

「にゅや、カルマ君、今日も機嫌が悪いですねえ」

 

ヌルフフフと、特徴的な笑い方をする超生物に、カルマは柄にもない苦笑を浮かべた。

 

「・・・別に上機嫌だけど?」

 

全くのデタラメだった。

これだけクラスの雰囲気悪くしといて何言ってんだと、カルマ自身が心の中でツッコんでしまうくらいには。

他の生徒からすれば、実にわかりやすい態度である。

雰囲気が怖いのは変わりないが、中身は一緒なのだと、生徒たちは一様に安堵した。

その様子を見ていた超生物は、一層笑みを濃くし、言う。

 

「みなさんにまた朗報ですよ」

「まさか、また転校生とか?」

「それはないでしょー。だって如月君が来てから一週間しか経ってないんだよ?さすがにないって」

「ヌルフフフ・・・それがあるんですねえ」

 

意味深に笑う殺せんせーに、生徒の視線が集まる。

 

「どうぞ」

 

殺せんせーの合図に、1人の少女が入ってきた。

その少女の姿を見て、生徒たちはいつしか殺せんせーを紹介された時と同じように、目を丸くした。

少女はニコッと笑い、口を開いた。

 

「如月モモです!よろしくね♪」

 

謎の転校生の次は、アイドルの転校生。

夢でも見ているのかと、クラス全員一様にそう思ったのだった。

 

 

                               -to be continued-

 

 

 




今回も読んでくださってありがとうございます!
そしてなんと、お気に入り登録が5を越えちゃいました。
もう感激過ぎて涙が・・・(泣)
ほんとにありがとうございます!
これを糧に、これからも頑張って行きますね!
ではでは、ありがとうございましたー!
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