愛歌です!
ほんとにすみません!
まさかこんなに投稿が遅れてしまうとは・・・
ネタの行き詰まりに、部活の合宿、そしていざ書こうとしたら、携帯が消えるというハプニングが発生。
神様・・・これはあまりにもひどうございます(泣)
でもまあ、やっとの続きです。
相変わらずの文才のなさですが、どうぞ最後まで読んでいただけると幸いです。
あちらこちらに散らばった参考書を片づけようともせず、1人の少年はパソコンと向き合っていた。
少年は帰ってきてからずっと、この状態だ。
彼はやっとの思いで探し出した一年前の記事を読み終え、眉間を押さえ頭を整理するように目を閉じた。
彼、赤羽カルマをこうも驚かせ続け、そして常に興味を惹かせるのは・・・きっとあの少年だけであろう。
カルマが読んだ記事の内容は勿論、伸太郎関連のものである。
そこに記載されていたものは、想像を絶するものだった。
だが、カルマにとってその内容は、妙に納得のいくものだった。
なぜ伸太郎が極端に自分たちを突き放し、暗殺に参加しないのか。
謎だったことが次々と頭の中で繋がっていくのだ。
欠けていた伸太郎の過去というピースを見つけ出したことで、カルマの頭には、一つの仮説が浮かぶ。
「・・・ひ弱はどっちだっつーの。・・・ばーか」
・・・人知れず呟かれたその言葉に、声に、含まれた意味を知るのは、カルマ自身だけだった。
***
「え?私の家に?」
「うん、昨日教えてもらった番号、かけてもとってくんなきゃ意味ないし。・・・それに、ちょっと直接会って話したいこともあるからさ」
ね、お願いできない?、とカルマは言う。
その様子に何を感じたのか、桃は柔らかに笑った。
「・・・カルマ君って、
意味深な言葉に、カルマは首を傾げる。
「ふふっわかった。せっかくだから、有希子ちゃんもどう?」
急に話題を振られた有希子は、首を傾げつつ、何が?と聞き返す。
「この後、私の家に来ない?ほら、お兄ちゃんにお礼したいって言ってたし」
「え?会ったことあんの?2人」
「うん。前に、ナンパから助けてもらったんだけど・・・。お礼言いそびれちゃったの」
はにかむように笑う有希子を見て、桃はニヤニヤしながら、有希子を肘でつつく。
「じゃあ、せっかくだし、おしゃれしてく?」
「いや、でも・・・」
「普通にスルーしそうだけど」
柄にもなくそんな風に口出しするカルマに、女子2人は唖然とした後、クスッと笑った。
「ほーんとカルマ君って、お兄ちゃんのこと好きなんだね~」
「なっ!?」
「え!?何!?BL!?」
桃のトンデモ発言にカルマはぎょっとし、しかも倉橋陽菜乃が腐女子であることがここで判明し、カルマはもう顔を引きつるばかりである。
どうやらすっかり食いついてしまったらしい陽菜乃は、カルマに詰め寄り、質問責め。
その異常な光景に、クラスの視線が次第に集まってくる。
「で?どっちが攻めなの?如月君?あーでもあの人細いし綺麗系だからどっちかって言うと受けかも。でもでも!普段飄々としてるカルマ君が如月君に言葉で攻められて赤面するのもありかなあ!じゃあ、やっぱり掘られる側!?」
「・・・・・・・質問の意味がわからないんだけど」
「え?だから・・・」
陽菜乃は輝かしい笑顔で力説しているが、あまりにもなまめかしい発言に、クラスの男子は青ざめた。
カルマなどはもう、ドン引きである。
どんどんBL談義(一方的)に熱くなっていく陽菜乃を、止められる人はもう誰もいない。
・・・結局それは、昼休み終了のチャイムが鳴り、殺せんせーが戻ってくるまで続いた。
***
「・・・意外と普通なんだ」
放課後。
桃について行き、いざ彼女達の家を目の当たりにし、カルマが呟いた第一声はそれだった。
まあ、一般的な家より少し大きい気がしないこともないが、それも
・・・それでもカルマが驚くのも無理はなかった。
なんて言ったって、
「?カルマ君?」
どうかした?、と首を傾げる桃に、カルマはハッと我に返る。
ぼーっとするなんてらしくもないと、カルマは頭を横に振り、思考を打ち切った。
ちなみに有希子は今回の誘いを断ったため、この場にはいない。
有希子曰わく、『お礼は学校で言いたい』らしい。
「いや、なんでも・・・ってか、本当に大丈夫?急にお邪魔しちゃって」
「うん。お母さん夜遅くまで仕事してるから」
桃の言葉に少し引っかかる。
その
「あ、でもあいついるわけ?」
カルマは中に入り、靴を脱ぎつつ問いかけた。
「いるよー。というかお兄ちゃん、めったに外に出ないし」
「それって、引きこもりじゃん」
「あははっ実際そうだったんだよ?」
「え?」
靴を揃えようとする手が止まる。
カルマは靴そっちのけで、桃の方を見た。
そこには、少しだけ悲しそうな表情をした桃がいた。
「・・・ちょっと昔色々あって・・・それ以来、お兄ちゃんずっと引きこもってたの。けど、今回『カラス』先生からの、『くるみがおか』中学に来ないかっていう話が来て・・・。お兄ちゃんなら絶対に断るって思ってたんだけどね」
OKしたって聞いたときはほんと、びっくりしたよー、と桃は笑う。
だが・・・・・
「真剣な話の途中悪いんだけどさ。結構名前間違ってるよ」
「え?」
どうやら突っ込み待ちでもなかったらしい。
もしかしてこの子結構残念な子?、とカルマの脳裏にはそんな言葉が浮かぶ。
・・・が、とりあえずは、間違えを訂正する方が先だろう。
「『カラス』先生じゃなくて『烏間』先生・・・んで、『くるみがおか』中学じゃなくて『椚ヶ丘』中学ね」
「わああごめん!もう私ってばそーゆーの覚えるの苦手なんだよね~」
「(いやいやちょっとどころじゃないでしょ)」
なんて、突っ込みたいのは山々であるのだが、今回は目的がある。
・・・少なくとも、桃と漫才をやるのが目的ではなかったはずだ。
「ねえ「ったく桃お前玄関で何してんだ?声が上ま、で・・・?」」
新太郎の部屋に案内してもらおうと桃に声をかけようとするカルマの言葉を、聞き覚えのある声が遮った。
振り返れば、やはり予想通りの人物が、怪訝そうな表情で立っていた。
「久しぶり。如月君」
「・・・・お前、何しに来た?」
やはり妹に向ける時とは、声も口調も表情も違う。
・・・カルマは少し笑みを浮かべた後、真剣な表情で伸太郎と向き合う。
その反応は想定外だったのか、伸太郎は少しだけ呆気にとられたような表情をした。
が、すぐに無表情に戻り「帰れ」と一言。
・・・やはり、伸太郎の言葉一つ一つには、どこか中学生離れした重みがある。
「俺が素直に帰ると思う?」
真剣な表情を崩さずカルマが問えば、伸太郎は更に語気を強くして返した。
「帰れって言ってんだよ。・・・お前と話すことなんてない」
「(・・・やっぱり一筋縄じゃいかないかあ)」
カルマは心の中でため息を吐く。
が、ここまでは想定内だ。
「へえ・・・俺は聞きたいこと、たくさんあるんだけど?」
試すような口調で、カルマは言う。
わずかに、伸太郎の瞳が再度カルマの方へ向いた。
「例えば・・・一年前にあった
カルマの言葉に、伸太郎の目が見開く。
そして、今度は計り知れない憎悪に満ちた瞳で、伸太郎はカルマを睨みつけた。
桃はさっきから話についていけず、ただ呆然と2人を見つめていた。
そんな妹に気づいた伸太郎は、「部屋に戻っとけ」と静かに言った。
桃は階段を上がっていき、しばらくしてドアが閉まるのを確認してから、伸太郎はまたカルマと目を合わせた。
先程までの威圧感は少しだけ和らいでいる。
とはいえ、その瞳はまだ、氷のように冷たい。
「・・・状況が変わった。俺もお前に聞きたいことがある。・・・来い」
伸太郎はそう言って、さっさと階段を上がって行く。
「そうこなくっちゃ」
そう言って伸太郎の後に続いていくカルマの口元には、本人も無自覚の笑みが浮かんでいた。
***
「・・・どこで知った?」
伸太郎の疑問は当然のものだった。
が、実際にはわかっているのだろう。
伸太郎の問いは、単なる確認に過ぎなかった。
「ちょっと調べさせてもらっただけ。・・・その制服、陽炎学園のでしょ?」
カルマは、壁に掛けてあった
「あの話は完全に隠蔽されたはずだが?」
「一旦漏れてしまった情報を全て消すなんてこと、不可能だって。・・・如月君だってわかってんでしょ?」
カルマの問いに、伸太郎は面倒だという風にため息をついた。
だがもう、伸太郎に先程までの威圧感は感じられない。
今なら質問に答えてくれる、カルマは直感的にそう感じた。
気が変わらないうちに、とカルマは口を開く。
「じゃあ、今度は俺の質問に答えてもらう番だよ。教えてくれる?・・・一年前に、何があったのか」
静かな、声だった。
わずかに声が震えていたのに、伸太郎もカルマ自身も、気づいていた。
・・・パソコン画面の光だけが瞬く部屋の中、不自然なほどの静寂が、流れ続けた。
-to be continued-
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
今回はちょっとキャラ崩壊が目立っちゃってますが、ご安心ください。
これからもっとキャラ崩壊します(真剣)
というわけで、ほんとにありがとうございました!
次話をお楽しみに!(ブルブル)