不殺の暗殺者~孤独なアサシン~【休載中】   作:愛歌

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皆さんこんにちは!
愛歌です。
いやあ、前回の話、すごく不評だったようですね(苦笑)
まあ、それはともかく、今回は多分大丈夫です。

あ、ちなみに近状報告ですが、課題がなかなか終わりません。
どうしたらいいのでしょうか?
もうこうやって現実逃避しちゃって・・・

・・・
さて、本編をどうぞー


受け入れの時間

 

 

「あ、カルマ君おはよー!」

 

教室に入ったとたんかけられた声に、カルマはほぼ反射的に後ずさる。

 

そのせいで、後ろの()()にぶつかってしまった。

 

「ぃって・・・お前急にどうした・・・」

「・・・おはよ。倉橋」

「さあ!昨日の続きだよ!」

「あー・・・いや、それなら如月の方がいいかもよ?」

 

カルマはそう言って伸太郎の腕を引き、問答無用で前に突き出した。

 

「ちょ・・・おまっ・・」

 

どうやらそこで生徒達は、いるはずのない、だが実際には確かにいる()の存在に気づいたらしかった。

 

・・・誰もが目を疑った。

それは、伸太郎が今ここにいるという、些細なことにではない。

 

以前とは全く違ったのだ。

もはや別人と言っていいくらいには。

 

かつて・・

 

その瞳に光はなかった。

 

すべてを何もかも諦めた表情をしていた。

 

冷たく氷のような雰囲気を纏っていた。

 

何もかもを拒絶していた。

 

その瞳は、誰もうつそうとしなかった。

 

・・・だが今は・・・

 

・・・彼をこんなに変えるのに、一体何があったのか。

生徒達は検討もつかなかったが、なんとかカルマがやってくれたというのは感じ取れた。

 

「・・・如月君・・・」

 

倉橋は呆然と伸太郎を見つめる。

まあ、もう随分の間人と話すことを避けていた伸太郎は、ばつが悪そうにすぐ視線を逸らしたが。

 

そんな以前の突き放すような態度とはまるで違う伸太郎を見て、倉橋はにっこりと笑いかけた。

 

「・・・おはよ!如月君」

 

その様子を見ていた生徒達はハッと我に返り、倉橋同様、笑顔で伸太郎を迎え入れる。

 

あれだけ生徒達を突き放そうとした伸太郎を、生徒達は受け入れたのだ。

それは、今まで自分の場所を見失いかけていた『E組の生徒』達だからこそ、出来たことなのかもしれない。

 

「はよ。ったく、今まで何やってたんだよ」

「ホントホント。こっちはカルマが、ねえ?」

「そうそう、授業中とか、無意識なのか指先で机叩いててさあ。あれ地味にうるさいんだよな」

「それで殺せんせーの分身乱れてたよね」

 

「ははっ、まあそれは全部如月のせいだから」

 

爽やかないたずら笑顔で放たれた言葉に、伸太郎は「なんで俺のせいなんだよ?」と小首を傾げている。

そこでやっと、カルマを含む全員が伸太郎という人物のほんの一面を見た気がした。

 

「「「「「「「(・・・こいつ無自覚の天然だ・・・!)」」」」」」」

 

そんな生徒の心情などつゆ知らず、伸太郎はさっさと自分の席へと歩き出した。

・・・が、腕腕を掴まれた。

振り返れば倉橋が、逃がさないよ?と、なんとも輝きに、満ちた満面の笑み。

 

新太郎は寒気を覚える。

助けを求めようとカルマを見ようとするが、先に助けを求めるだけ無駄だという答えが先に浮かぶ。

伸太郎の予想通り、カルマはなんともいたずらな笑みを浮かべている。

後は残りの生徒達だが、諦めろと、視線が語っていたため、伸太郎はあきらめるしかなかった。

 

 

 

・・・伸太郎にとって、ここから逃げる方法はいくらでもあった。

それは容易いことで、すぐに実行にうつすこともできる。

 

だが、伸太郎は()()()()

そう、逃げられないのではなく、逃げないのだ。

 

・・・彼は願う。

もう『悲劇』が繰り返されない幸せを。

・・・それが叶わないことだと、知っていたのに。

 

・・・彼は笑う。

貼り付けた笑顔で。

自然な笑顔は、誰にも見破れない。

 

・・・彼は叫ぶ。

心の中で苦痛に満ちた悲痛な声を。

だが、誰にも彼の《声》は届かない。

 

・・・如月伸太郎。

彼はかつて、『悪魔』と呼ばれた。

死神と対を成す、隠れた闇。

 

生徒達はまだ知らない。

・・・否、気づけない。

彼が抱える闇は、まだまだ深いことを。

彼がそんな闇を、完璧に隠す『プロ』だということも、誰もわからない。

 

・・・彼の瞳のもっと奥深くにひっそりと潜む『影』が、揺れる。

彼の瞳がとらえたのは・・・

 

「!・・如月君。おはようございます」

 

彼に気づき、嬉しそうな笑顔を浮かべる、超生物の担任(ターゲット)

 

結局伸太郎も、超生物の暗殺(仕事)を依頼された、暗殺者(アサシン)だった。

 

冷たく鋭い、絶対零度の瞳が、超生物を貫く。

 

「(・・・さて、今回はどう料理するかな)」

 

ざわついた教室で、ひっそりと『悪魔』が微笑んだ。

 

 

 

              -to be continue-

 




最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
今回は、伸太郎が暗殺者だった、というところで終わってます。
多分成り行きとかは、ずっと先に書くと思います。
次回は、一応またあの過去編を書こうと思ってるので。

では、今回も本当にありがとうございました!
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