恋する宇宙人 〜Les amours et des peurs〜 作:L.DuRouge
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「ひさしぶりね。鵙姉さん。」
「藍!ひさしぶり!元気だった?」
「鵙姉さんには言わなきゃいけないことがあるわ」
「なに?急に暗くなって。」
「勇が死んだ。芽蕗と心中したわ」
「・・・え・・・。」
「あと、私は明日の便でアレゼンルブに帰るわ。来るべきじゃなかったのよ、
恋する宇宙人
〜それは、とっても素敵だな〜
【蒼井姫】
お姉ちゃんが出かけてから随分と時間が経った。お姉ちゃんは帰ってきそうにない。
時計を見る、午前四時。もうすぐ朝になる。そろそろ眠い。
インターフォンで目が覚めた。リビングで寝ちゃってた。まだ五時だ。
「はーい」お姉ちゃんじゃないみたいだけど誰だろう?
「ひさしぶり、姫ちゃん。」鵙姉さんだ。
「芽蕗ちゃんは?」お姉ちゃんはまだ帰ってきていない。
「・・・やっぱり藍の言う通りだったのね。」アイ?だれ?鵙お姉さんのともだちかな?
「言う通りって?」なにか知ってるの?
「どこに向かったかわかる?」急に聞いてきた。
「多分研究所だけど・・・」答えた瞬間体が浮いてた。
浮いたんじゃない鵙さんに引張られて研究所に向かっていた。
研究所に着いた私たちは目を疑った。火の手が上がってる。
近くにいくと黒焦げになった二人が倒れていた。知らない人だと思いたかったけど誰かすぐに分かった。
「このペンダント・・・芽蕗ちゃんと勇のものだね」
あの誕生日のペアペンダントが登りかけの朝日を反射してた。
「キミ ハ ダレ?」突然声がして驚いた。振り返ると血まみれで包帯が巻いてある黄色い髪の女の子が立っていた。
「私は蒼井姫だよー。もしかしてすず?」
「ウン。ボク ノ ナマエ ハ スズ」
「知り合い?」鵙お姉さんが聞いてきた。
「ううん。この子はメルラゼイユから来た子でちょっと前までアイドルグループやってたの」
「メルラゼイユ出身・・・」とつぶやくとなにか宇宙語で話し始めた。勇がたまに言っていたのと一緒だ。意味はわからないけど。
「鵙お姉さんの知り合い?」
「・・・ずっと探してた子。メルラゼイユからアレゼンルブに留学で来てた子で行方不明になってたの。まさか地球にいたとはね。」
「今度は誰だ!」研究員が勢いよく入ってきた。鵙お姉さんはすずと私を抱えて塀を飛び越えた。そういえばアレゼンルブの人は力が強いんだった。
「これからどうするつもりなの?」
家について鵙お姉さんが聞いてきた?
「どうするって?」
「中学生で親も兄弟もいないのはさすがに大変じゃない?ってこと。」
確かに大変かも。でもどうすればいいかわからない。
「そこで提案なんだけど、私と暮らさない?」
確かにそうだ。私だけではやっていける自信ない。やっぱりお姉ちゃんはもういないんだ・・・。もう理解するしかない。次にし進むしかない。
「ワタシ-モ ココ-デ クラシテ イイ?」
それにしても勇は喋れなかったけどこの子はなんで喋れるんだろう。
「どこで言葉勉強したの?」鵙さんも同じこと考えていたんだ。
「ミコ-ガ ボク-ニ オシエタ」私のお母さんが?
「ミコ-ワ イッタ コノ ケンキュウニ-ハ イミ-ハ ナイ ムダ-ニ ウチュウジン-ヲ コロス ダケ-デ コレ-ハ ヤッテ-ハ イケナイ コト-デ アル。ダカラ ボク-モ コトバ-ヲ オボエテ チキュウジン-ト トモダチ-ニ ナルベキ-ダ ト」
お母さんはそんなことを言っていたのか・・・。
inv@dersのデビューの裏にはお母さんが関わっていたんだ。
「じゃあこれからよろしくね」
こうして私は鵙お姉さんとすずと三人で暮らし始めました。
「そういえば姫ちゃん。私地球にそんなに長く居られないの。」急に何?
「地球の時間で、一年弱なんだけど、私と一緒にアレゼンルブ行く?」行きたい!と言うか海外すら行ったことがない私が宇宙なんて・・・どんな世界なんだろう。昔から行って見たかった宇宙・・・今からワクワクが止まらない。
「あれ?姫ちゃん」
「あ、ゆき!」鵙お姉さんと散歩をしていた時にゆきに会った。
「さん付けなさい!あと、後ろの人はだれー?」
「アレゼンルブから来た鵙です。」鵙お姉さんがあいさつした。
「勇くんと同じ星だー」ゆき、よく星の名前覚えてるね。
「勇の姉です」
「そうなんだーよろしくねー!」
三人でカフェで話をした。主に勇のことがメインだったけど。
話していくうちに私も知らなかったことがいっぱいあった。さくらさんも宇宙人だったことには驚いた。
「恥ずかしい話なんだけどさ」なんか改まった感じでゆきが言った。
「宇宙人って映画とかでみる侵略してくる怖い生き物だと思っていたんだよね」それはわかる気がする。
「でも思った。そんなのは完全なフィクションで実際とはまったく違うんだって。勇くんと過ごしていて、それにさくらも宇宙人だったならなおさら。」なおさら?
「宇宙人は怖くなんかないんだって。確かに怖い宇宙人もいるかもしれない。でも地球人だって同じこと。怖い、犯罪を平気で犯すような人もいる。だけど、そういう人の方が少ない。」そういうと急に立ち上がった。
「だって宇宙人でも、生まれた星が違っても、友達なんだから!」
周りの視線が痛い。でもその理由は分かっていた。
あの事件の後地球人は宇宙人を拒絶するようになった。
つまり周りの人は宇宙人を敵だと思っている。
でも私たちは決めた。宇宙人だからっていう思考は捨てると。
生まれた星を考えないでお互いを見る、それはとっても素敵だなって思うのです。
恋する宇宙人 〜それはとっても素敵だな〜 完