偽書魔法少女しゅな☆マギカ PSEUDEPIGRAPH PUELLAMAGI SYUNA MGICA 作:ジャックノルテ
幕間は様々な人物の視点によって描かれています。
広い空間の中で天井には無数のモニターが浮かび歯車の様な飾りが付いた白い部屋の中でわたしと暁美さんは少し離れて別々の椅子に座っていた。
「ねえ朱奈。1つ質問があるのだけれど」
パジャマ姿の暁美さんはパイプ爆弾を作る手を止めずにわたしに声をかけて来ました。
「なあに。暁美さん」
わたしは暁美さんに借りたパジャマに着替えてお風呂上りで湿った髪をタオルで拭きながら返事を返しました。
「あなたの《魔法少女》としての服装だけど・・・。どうして私の服装に似ているの?」
暁美さんの視線はパイプ爆弾を作る手元に集中しています。
「えっと。その・・・」
わたしは直ぐに答えられませんでした。
「答えられないなら答えなくても良いわ」
「そうじゃなくて・・・。わたし、暁美さんの《魔法少女》としての服装がわたしの好みだったの」
わたしは勇気を振り絞って暁美さんに告白をしました。
(別に恥ずかしがる事では無いのかも知れないけどわたしにとっては好きな人に告白するのと変わりありませんでした)
「そう。私の服装の何処が好みだったの?」
相変わらず暁美さんは作業の手を休めませんでした。
「暁美さんの服装の・・・。その・・・。肌が・・・」
「肌がどうしたの?」
さすがに暁美さんは顔を上げて私の方に向き直りました。
「暁美さんの服装は肌が見えないから私の好みだったの・・・。私、肌を見せるのが凄く恥ずかしいから・・・」
「そうだったの?」
暁美さんは怪訝な表情を私に返していました。
「マミさんや他の《魔法少女》の服装も知っているけどやっぱりわたしは暁美さんのが良い。だって肩や素足を晒していないから・・・」
そう。わたしは他人に肌を見せるのが凄く恥ずかしくて仕方が無かった。
だからこそわたしの《魔法少女》としての姿は暁美さんのに似て顔以外の肌を完全に防護する物だった。
「そう・・・。私は特に気にしていた訳では無いけど・・・」
「えっ!?てっきり私、暁美さんも恥ずかしがり屋さんだと・・・」
わたしの言葉を聞いて暁美さんは少し呆れた表情を見せました。
「まあ良いわ。それよりもう寝なさい。私も寝る事にするから」
暁美さんは作業の手を止めて机の上を片付けるとそう言いました。
「はい。じゃあわたし寝るね。暁美さん。お休みなさい」
「お休み。朱奈」
わたしがソファーの上に布団をかけて眠ろうとすると暁美さんは電気を消して自分のベッドルームへと入って行った。
わたしは暁美さんが恥ずかしがり屋さんじゃ無い事が少し羨ましかった。
だからわたしもこれから少しずつ恥ずかしさを克服したいと思いました。
○
ベッドルームで布団に入りながら暁美ほむらは先程の会話を思い返していた。
「恥ずかしさね・・・。そんなの・・・。戦っている内に無くしちゃったわね」
暁美ほむらは思い出していた。
昔の自分も朱奈と同じく恥ずかしがり屋さんだったと言う事を・・・。
だからこそ《魔法少女》としての服装はその当時の自分の意志が反映されていた。
けれどそれはもう遠い過去の話だった。
鹿目まどかを救う為に《魔女》との戦いに明け暮れている今は恥ずかしさ等、どうでも良いのだから・・・。