超能力生徒ミノリ 作:ディスク
「いきなりだがお主には転生して貰おう」
本当にいきなり俺の前に現れたのはドヤ顔をしているダンディーな爺さんだった。
「ところでなんで転生なんだ?俺は死んだ覚えなんかねえぞ」
俺はさっきまで寝ていたんだ。寝たまま死ぬというのは寿命が尽きた場合としか考えられない。
「はっきり言おう。お前は寿命で死んだ」
俺の心を読んでいるかのように爺さんは返答するとニヤついた。
「死因はエロ本を読んだまま寝てしまって窒息だ」
マジで……?
「マジだ。尤も私がミスをして寿命を一気に縮めたのが原因だがな」
俺はその言葉に切れ、殴りかかった。こいつは俺を物理的に殺しただけでなく社会的にも殺したんだ。例え相手が最高神でも許されるだろう。
「はっはっは。甘いわ!」
メキャッ!!
いでっ!!?なんだ?
「私に攻撃しても無駄だ。逆にお前が痛むだけだ」
……先に言えよ。
「お前が攻撃してきたのが悪い。とはいえ私のミスが原因でお前が死んだのだ。ちっとばかしチートをつけてやろう。チートだけにな」
二度も俺を殺しておいてチートがちょっとだと!?ふざけるのも大概にしやがれ!!
「むう……お前が行く世界がランダムになる代わりにチートの幅が増えるがどうする?」
それにしろ!是非そうしてくれ!!
「身代わり早いな……了解した。では貰いたいチートを言え」
セインツロウⅣってゲーム知っているか?あのバカゲー。
「あれか。あれのパワーが欲しいのか?」
まあな。あれくらいの力がないとNARUTOとかhunter×hunterとかの死亡フラグ満載の世界に行ったらすぐに死んでしまいそうだしな。
「確かにな。生まれてすぐに死んだら元も子もない。タメなし無制限パワーアップした状態で出来るようにサービスしよう」
……あんたかなり気前いいな。
「死んだら元も子もないからな。ある程度は強くした方が良いだろう」
俺を死なせたことは許さねえが……ありがとよ。
「ツンデレ乙」
人が良いこといっているのにそういうこと言うなよ。
「む?どうやら世界は魔法先生ネギま!の世界に決まったようだな」
誤魔化しやがった……でネギまってなんだ?焼き鳥が魔法を使う先生になるのか?
「それは教えられん。それがルールだからな」
ルールって……そんなのあるの?
「私が決めたルールだ。それを破るわけにはいかん」
……このまま聞いても意味なさそうだし、その魔法先生ネギま!とやらの知識があったところでつまらない人生になりそうだから聞くのは止めるぞ。
「珍しいな。普通原作知識を欲しがる筈なのだが」
さっきも言ったように必要ねえよ。それにどうせチート特典はもう終わりだろ?
「いやチート特典が後数個くらい残っているぞ」
……あれだけあれば十分なのにまだ残っているのか?
「決められないようであれば自動で決められるぞ」
……決められねぇな。正直いってこのくらいあれば十分だと思っていたしな。だからといってチートを減らす代わりに世界を選ぶようにするのはパワーが使えなくなるかもしれないから愚策……自動でやるのが一番だな。
「そうか。では自動設定だ」
これで終わりか?
「ああ……二度目の人生楽しんでこい。……ホワタァッ!」
ぬおっ!?何しやがる!!
「見てわからぬか?お前に手刀を食らわせようとしたのだよ」
そういうことを聞いているんじゃねえ!なんでそんなことをしたんだって言っているんだよ!!
「お前が気絶しないと始まらんからだ」
だったらおとなしく寝させろよ!
「やだ」
てめえのことを見直したと思えば……
「かぁっ!!」
ぐっ!?……不意打ちとは卑怯……な……り……
そして俺は転生した。ただし男ではなく女に……何故だぁぁぁぁっ!?
続く。
解説 セインツロウはテレキネシスなどの超能力を使ってストーリーを解決するゲームです。自由度の高さからバカゲーと呼ばれています。