超能力生徒ミノリ   作:ディスク

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第3話 1年A組高畑先生

入学式が終わって中学生活最初の担任のHRが始まった。

「君たち1ーAを担任することになったタカミチ・T・高畑だ。よろしく。」

ヒゲを生やしたダンディな男前の高畑教諭が自己紹介して挨拶を終えた。

「「よろしくお願いしまーす!!」」

高畑教諭が挨拶するとほとんどの生徒がノリよく挨拶していた。例外はエヴァンジェリン・AK47…じゃない。エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、絡繰茶々丸、綾瀬夕映、桜咲刹那、龍宮真名、長谷川千雨、宮崎のどか、ザジ・レイニーデイ…そして俺こと時野実梨。まあ宮崎は別としてこいつらはクール系の女なんだろうな。しかし学園長よ、ノリが良いクラスにクール系をぶち込んでも意味無いぞ。むしろクラスをぶち壊しかねない。

「それじゃ自己紹介して行こうか。相坂君はいないから明石君から。」

相坂…そんな奴いたのか?明石の次は麻帆良のパパラッチか。そういえばこのクラスは名前が知られている奴が多いよな。学年主席の超鈴音、次席のハカセこと葉加瀬聡美。麻帆良四天王の桜咲刹那、龍宮真名、長瀬楓、古菲。他にも色々といるが俺の名前も結構知られている。短距離三強の一人としてだが。…スーパースプリントの能力…所謂ダッシュを誤って使ってしまったのが原因で100m8秒31という世界レコード…それも男子の記録を1秒以上も上回るタイムをだしてしまったせいで有名になってしまった。その為陸上部に所属していれば奨学金は文字通り無料で貰えるので文句はないが。ちなみにもっと速いタイムは出せるがこれ以上は自重する。

スーパースプリントの能力を使うと疲れが溜まる…という理由ではない。スーパースプリントを使えば初速でも車と同じかそれ以上の160km/h、最高速度が弾丸よりも速い速度になる…つまり800~5220km/hのスピードになるので俺の身体でそんなスピードで走ればパワー関係なしに周りを吹き飛ばしてしまう。

「では時野君。」

おっともう俺の出番か。シンプルでいいだろ。

「時野実梨っす、陸上部に所属しています。以上です。」

それだけ告げて席を座ると「嘘!?このクラスにあのTKKが集合した!?」とか「あいつも非常識だな…」とかの声が聞こえたが無視した。ちなみにTKKというのは短距離三強の時野実梨、神楽坂明日菜、春日美空の三人のイニシャルからとったものだ。また短距離三強をローマ字表記にするとTanKyorisanKyouになりそのうちの三文字…TKKとした説もある。実際には俺の独占状態なのでどうでもいいが。

 

「これで自己紹介も終わりかな?今日はここまでにしよう。解散!」

しばらくして全員が自己紹介を終えると高畑教諭がクラスを解散させたので相部屋の個室に戻ろうとした。

「あ、そうだ。時野君は話があるから残ってくれないかい?」

戻ろうとしたが高畑教諭に止められてしまい、教室に残った。その言葉を聞いた神楽坂は俺を睨みつけていたがやがて立ち去った。…神楽坂が睨んで来た理由が訳がわからんがそんなことはどうでもいい。後でパパラッチに聞けばわかるしな。

 

誰もいなくなった教室に俺と高畑教諭がおり、どちらも手にポケットを突っ込んでいる。

「君の目的はなんだい?」

いきなり高畑教諭からそんなことを聞かれ、俺は少し考えた後に答えを出す。

「…俺の目的はだらけきった生活を送ることだ。」

それしか理由はねえよな。実際毎日が堅苦しい生活だし。

「そんな理由で僕が信じるとでも?君は東の長である学園長に攻撃した…それも不意打ちでね。」

東の長って西にもいるのか?ぬらりひょんみたいな奴が。…想像しただけでも気持ち悪っ!?

「何が言いたい?あのぬらりひょんがどうかしたとでも言うのか?」

「ぬら…君が学園長をどう呼ぼうが勝手だけど過激な西の魔法使いなんじゃないかって疑惑があるんだよ。」

俺が言うのもなんだがぬらりひょんが聞いたら怒るぞ…にしても西の魔法使い…?そんなのあったのか?

「そもそも西の魔法使いってなんだ?高畑教諭のセリフから考えると東と西が対立しているみたいだが…何なんだ?」

俺は疑問に思ったことを率直に言って高畑教諭に聞くが無視されてしまった。

「いや西風にいえば魔法は呪術、魔法使いは陰陽師といえばわかるかな?」

話を聞かない奴だな…親父といい、ぬらりひょんといいどうしてこうも話を聞かない奴が多いんだ?

「だからわからん。そもそも俺は魔法を知ったのはぬらりひょんと会った時で数日前のことだ。それに俺はれっきとした関東の人間だ。関西人じゃねえ。」

こいつが言いたいのは俺が西の刺客かどうかだから関東の人間だと言っておけば刺客だと思われなくなる。つまり高畑教諭の目的を果たさせることで俺を詮索させることを止めさせることが出来る。

 

「なら君は何故学園長を不意打ちした?」

質問を変えたか…いい質問だ。

「相部屋から個室に変えて貰えるようにしただけだ。俺の超能力はかなり危険だからな。」

ここでかなりを強調したのは誰にも近寄らせない為でもあるし、納得させる為でもある。

「超能力?」

「ぬらりひょんから聞いてないのか?俺は超能力者だ。信じていないならここで実践してやろうか?」

「いや遠慮しておくよ。学園長の話を聞いてなかった僕が悪いだけだし。」

チッ…テレキネシスのエレメントをライトニングからブリングに変えて高畑教諭から金を毟りとってしばらくの間財布を北極並みの寒さにさせようとしたが…残念だ。…いや今すぐやろう。そうすれば万が一失言をした時に投げれば何も出来ないはずだ。金銭的な意味で。

「でも注意した方が良いよ。君は学園長を攻撃したから魔法先生達が君のことを警戒している。」

魔法先生…そういうことか。魔法先生ネギま!の魔法先生は魔法使いの教師のことを表している。となればネギまを食べて魔法使いになる説はなくなり、ネギという人物が魔法使いの教師…つまり魔法先生となり奮闘する話になる説が有力になった。

 

「つまり俺に問答無用で攻撃してくる輩が来るってことか?」

しかし厄介なことにその魔法先生達から目の敵にされているとなればネギという人物に接触しづらくなる。接触が出来たとしても即戦闘になりかねない。…あのぬらりひょんに攻撃しない方が良かったか?

「そうなるね。君が学園の安全確保の為に学園長を攻撃したのはわかったけど向こうから攻撃きてもなるべく口で収めてくれないかい?こっちも大変なんだ。」

高畑教諭はまだ穏健にすましたい方なのか俺に尋問した後はなるべく超能力を使わないように警告して煙草に火をつけた。

「それで聞かないようだったら気絶させる程度には攻撃してもいいんだな?」

「程々にね。」

程々ならやってもいいって訳か…そう言われちゃ仕方ないよな。気絶させる前に心を叩き折っても問題はないってことだしな。

「面倒だがわかった。」

このタイミングでテレキネシスを解き、高畑教諭を解放した。

「じゃあ僕はこのへんで失礼するよ。」

…俺も戻るか。その前に高畑教諭の金はいくらくらいあったか確かめるか…おほっ!?3,000ドルも持ってやがった!?日本円に換算すると30万か…

ちなみに何故ドルが出てきたのかと言うとテレキネシスのブリングで回収した金はセインツロウがアメリカで製作されたゲームなのかドルに換算されてしまい手元にはドルしか残らない。

何にせよここまで儲けたのは初めてだ。この資金は為替で日本円に少しずつ直すか。将来超円高が起こるしな。




用語解説

スーパースプリント
ものすごいダッシュ。パワーアップするにつれてスピードが上がり最終的には弾丸を超えると言われている。なお、この能力はエレメントは使えない。

ブリング
エレメントの一種でテレキネシス以外だとお金を使う代わりに威力が高まったりするがテレキネシスの場合は人を持ち上げた際にその人物から所持金を回収することが出来る。

麻帆良のパパラッチ
1ーAの朝倉和美のこと。そのジャーナリストぶりは大学部でも有名。

AK47
世界中で一番知られている銃の名称。しかしセインツロウには出ない。その理由は他の武器が強すぎるから。

麻帆良四天王
桜咲刹那、龍宮真名、古菲、長瀬楓の四人のこと。彼女達は部活は全員違うが大男達100人よりも強い。

TKK
時野実梨、神楽坂明日菜、春日美空の三人を表す名称。彼女達は短距離でそれまでの日本女子記録を更新したことから短距離三強と呼ばれそう名付けられた。ちなみに速さは時野>神楽坂≧春日の順になっている。
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