超能力生徒ミノリ   作:ディスク

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第5話 新任教師来日前

さて…それから早くも一年と半年以上が経ち2年の12月の期末テストを終えた。これまでのことをダイジェストで送ろう…

 

~1年目~

中等部最初の麻帆良祭…

「麻帆良祭中等部の部門の最優秀賞は…3ーB、優秀賞は3ーD!」

とまあこのように優勝も取れずに終わった。まあ俺が手伝わなかったというのもあるが部員のやる気のなさが原因だというのもある…次回からは優勝すれば回らない寿司屋で部長である俺が奢るように飴を与えたようと決意した。幸いなことに金はあるしな…

中等部の体育祭?そんなものは陸上競技じゃ陸上部が上位独占だ…

短距離走では…

「ラストの直線!1ーAがワンツースリーは確定!さあ~ここで実梨が抜けた抜けた抜けた!実梨が一着でゴールイン!二着は美空!明日菜は三着!」

流石に短距離三強の実力を裏切らせない為にここは優勝した。

格闘大会ウルティマホラ…

「なんと格闘大会ウルティマホラも優勝したのは時野実梨!まさしくパーフェクト!」

古菲は出なかったがそれでも経験になると思い出場したが低レベル過ぎて話しにならなかった。ただ俺と戦った奴らが気を扱えるようになったのは誤算だった。

そして…初等部の児童から大学生達が教師を捕まえるスーパー借り物競争…

「三冠王誕生!デスメガネすらも捕まえた王者が降臨!その名前は時野実梨!」

俺は罠に嵌めて先公どもをまとめて捕まえ、唯一罠に引っかからなかった高畑教諭も人前のせいか実力を出せずにいたので捕まえて優勝した。

…中等部では出場した3種目のうち2種目を優勝したのは数多くいるが全て優勝したのは魔法生徒を含め俺が初めてらしく、歓喜に包まれ1ーAが優勝して…俺はブラックリストとなり2年の体育祭には参加出来なくなってしまった。

途中から陸上部のダイジェストがない…?バカ言っているんじゃねえ。俺のダイジェストだから陸上部の連中のはいいんだよ!!

 

~二年目~

「麻帆良祭優秀賞は陸上部!優良賞は2ーA!」

麻帆良祭で陸上部がめちゃくちゃ張り切って準優勝という結果を出したので食い放題の店で奢ってやった。…その後3位の元1一Aこと2ーAのメンバーに知られてしまい奢られた…まあ雪広が半分程出してくれたからいいけどな。

「やっぱ英語は無理か…?」

一年、二年の期末テストを通してわかったこと…というか転生する前からわかりきっていたことだがどんなに頑張っても俺は英語が苦手で成績が悪い。その他に関しては問題ない…何故ならその他は満点なので二年の二学期期末テストの総合点445点…つまり平均点88.1点で順位はギリギリ2桁に入っていた。

…アメリカの会社が製作したセインツロウをやっていたからといって英語が出来る訳じゃねえという教訓でした。

 

「で何の用だ?ぬらりひょん。俺は今度の期末テストに向けて英語を勉強しなきゃいけねんだけど?」

俺は和英辞典片手にぬらりひょんに訴えるもぬらりひょんは手を前に出して宥めた。

「まあそれはわかっておる。実梨君の弱点は英語じゃからな。それを克服しようとするのは良い心がけじゃ…そこで実梨君、英語専門の家庭教師が欲しくないかね?」

「いらん。どうせ金を取るかそれなりの代償を払うんだろ?」

「よくぞ見抜いた。」

ドヤ顔でいうぬらりひょんはイラっときた。

「うるせえよ。話はそれだけか?」

「ふむ…実はな。今度英国から新任の教師がやってくるんじゃが…一般教師の寮が空いていないんじゃよ。」

なるほどな。3LDKの俺の部屋に住ませようって訳か。だが…そうはいかねえよ。

「ぬらりひょん、てめえは一般教師の寮は空いていないと言ったよな?」

「そうじゃが…」

「なら特別教師の寮に住ませたらどうだ?」

特別教師は魔法先生のことであり、色々な人物が住んでいる。ぬらりひょんしかり高畑教諭しかり…

「しかしの~魔法がバレたらワシら魔法使いは全員オコジョの刑じゃ。そうならぬように実梨君の部屋に住ませようとする教師もいるくらいじゃからな。」

完全にてめえらの都合じゃねえか…と感情的になるのはともかくタダで雇える家庭教師が来るのは大きいが…ぶっちゃけ面倒だ。

「魔法バレさせられる教師が悪いんだろ?そんなドジ踏むような魔法先生はオコジョにでもなってろ。」

「そこをなんとか!」

「つーかよ…俺は家庭教師なんぞ面倒だし、俺の部屋に住ませるよりもバカレンジャー達の部屋がいいだろうが。あいつらは俺の英語以上に成績が酷えから家庭教師にはいいんじゃねえか?」

俺に家庭教師をつけるよりもそっちの方が教師としてはありがたいはずだし、2ーAの最下位脱出にもなる。あいつらがいるせいでどんなに頑張っても最下位脱出は無理だ。

「そういう訳にもいかんのじゃよ。彼は男じゃし…」

ぬらりひょんからとんでも発言が出たので思わず身を乗り出してしまった。

「それは俺達女子生徒が性的に襲われると予想しているのか?」

俺は机を叩き、絶対零度の視線で問い詰めるとまたもや言い訳が始まった。

「ネギ君はそんなことはせん!」

ネギ…なるほど今度やってくる新任の教師がそいつか…これで魔法先生ネギま!の主人公が誰だかわかった。そして魔法先生だということもわかった…ぬらりひょんは一言も一般人だと言っていないからな。だったら尚更特別教師の寮に住ませるのが筋だ。

「何しろネギ君はまだ数え年で9歳じゃからな。」

俺はその言葉を聞いて本当に頭を抱えた。

 

「…頭痛くなってきたぜ。本当に大丈夫なのか?日本は?」

完全に労働基準法に違反するし、下手したら雪広などのショタコンの餌食になりかねないぞ?そうなって女性恐怖症になっても俺は知らん。雪広のショタコンは異常だぞ…何しろ初等部のガキを誘拐しかねないようなことを仕出かしたこともあったし…流石にクラスメートを犯罪者にしない為に止めたけどな。

「ネギ君はオックスフォード大学も卒業している。」

ハーバード大学に並ぶ名門出身か…いや歴史で言えばそれ以上だな。にしてもオックスフォード大学で魔法を教えるのか?可能性としてはあり得るな。オックスフォード大学は様々なイギリスを始めとした国の権力者を輩出したり日本の皇族の留学先としても知られている。となれば魔法を教えても何一つ不思議ではない。権力者の影には何か裏があるしな…

「大体俺の部屋は危険なんだ。入ったら入ったで問題が起きるんだよ。その時の責任はぬらりひょん…てめえが取ることになるんだぞ?」

「それでも構わんよ。特別教師の寮よりも安全じゃしな。」

チッ…どんなにいっても無駄か?いや諦めるな俺。諦めたらそこで人生終了だ!

「しかし天才に限って変態だったりするから俺としてはお断りだ。」

「ならば仕方あるまい…」

ぬらりひょんは物凄い気迫で立ち上がり杖を持ち…ブツブツと呟き跳んだ。

「秘術!サイクロンジェットハリケーンストリームタイフーンストロングジャンピング土下座じゃぁぁぁっ!」

ぬらりひょんは飛んでから縦右回り3回、横左回り4回、前回り5回をしてから、さらに土下座の手だけ付いた状態で3回程回って土下座をした。

「もちろんタダでとは言わぬ!ネギ君を住ませてくれれば何でも言うことを聞こう。」

どんだけ必死なんだよ…

 

「つーか何で俺の部屋がいいんだ?別に俺以外の女子の部屋でも問題はねえだろ?雪広は特に喜びそうだが…」

わざわざ俺の部屋に止める意味がわからない。ぬらりひょんが言った理由とは別の理由があるはずだ。

「…実をいうとネギ君は魔法使いなんじゃよ。本来であれば護衛でワシの孫娘であり実梨君のクラスメートでもある木乃香の部屋に住ませるつもりじゃったんだが超能力者である実梨君を監視する意味でネギ君を実梨君の部屋に入れようとしたんじゃよ。そうでもしないと魔法先生達は納得いかないし、何をしでかすかわからん。」

「つまり俺自身の為でもあり、魔法先生達の為でもあるってことか?」

「その通りじゃ。実梨君が魔法先生達に攻撃すればそれだけ警戒されるし、魔法先生にも被害が出る。それを防ぐのが…」

「ネギって訳か。てめえも大したジジイだ。10歳にも満たない子供を利用しようなんて考えるなんてな。」

「ワシが実梨君に魔法を教えるということも検討したが魔法先生達に妬まれ逆効果となる恐れもある。じゃからといって他の魔法先生では無理じゃ。実梨君を唯一警戒していない高畑君は多忙により不可、他は実梨君を警戒していて拒否された。」

「なんとも下らねえ奴らだ。助けた翌日に礼を言いに来た桜咲を見習いやがれ。」

本当に立派な魔法使いとやらを目指しているのか?

「話を続けるぞい…実梨君、ワシは君と魔法先生達を和解したい。その為ならばワシが出来ることなら何でもしよう。」

ぬらりひょんはそういって頭を下げた…ふざけやがって…!

「ネギって野郎を住ませればいいんだな?」

こんなに言われちゃ漢として受けない訳にはいかねえだろ。

 

「おお…受けてくれるか!」

「ただし条件がある。」

「構わん!」

「これから紙に書くことをネギに守らせること。そしてぬらりひょんのポケットマネーから卒業するまで毎月1週目に10万円を俺に現金で寄越せ。」

これから紙に書くことはネギが性的目的で俺を襲わないこと。最低限度の掃除はすること等だ。魔法先生や魔法生徒に接するのは自由にしておいた。

「そんなことで構わんのか?」

それを渡すとぬらりひょんは意外そうな顔をして俺を見た。

「流石にこれ以上やったら魔法先生も納得しないだろうしな。ただしネギに正義だの何だのと変なことを吹き込んだら吹き込んだ奴を半殺しにかかると思え。」

ようするにネギの方から接して来たら問題はないが魔法先生の方から接して来れば容赦はしないと言っているようなものだ。

「それは流石にのう…」

「何、暗黙の了解みたいなものだ。その紙にも書いていねえだろ。」

「わかったわい。一応注意しておこう。」

「これで話しは終わりだ。帰るぜ。」

とりあえず俺の部屋を片付けておかねえとな。面倒なことだ。




用語解説

麻帆良祭
夏休み前に麻帆良学園全体で行われる学園祭。文化部が中心となる場合が多い。

体育祭
夏休み後の秋に麻帆良学園全体で行われるスポーツ大会。麻帆良祭とは対照的に体育系の部活が中心となる。

三冠王
出場した3種目全て優勝した生徒に送られる称号。該当者は時野実梨のみなので実梨の渾名とも言える。

特別教師の寮
魔法先生のみが使える寮。魔法生徒は普通の生徒と同様に普通の寮を使う。

オックスフォード大学
日本でいう東大をめちゃくちゃパワーアップさせたイギリスの大学。

サイクロンジェットハリケーンストリームタイフーンストロングジャンピング土下座
ぬらりひょんこと学園長が編み出した土下座。派手で簡単そうに見えて意外に出来ない。
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