これで最終話です!
「でももう終わりかな・・・。」
最後の花火がヒューと空に打ち上げられた。
「待ってくれ、待ってくれよ未来!」
俺は未来がどこにもいかないように体を引き寄せようとした。
「大好き佑君・・・」
ドン! 最後の花火が夜空に大きく咲いた。
フッと未来がまるで最初からいなかったように消えた。
俺はその場所からしばらく動くことができなかった。
たくさんのお客さんが花火が終わったことにより家路に着いてゆく。
人が誰もいなくなった頃ようやく脳が覚醒し始め「病院へ行かなくちゃ」という考えに至った。
俺は猛ダッシュで病院へ戻った。
病院へ着くと走るのは禁止とわかっていたがそんなことを気にしている場合ではなかった。
そして「701号室」の前にたどり着いた。
すぐ扉を開け入ると未来のお母さんが泣いて未来の手に切っていた。
俺はすぐさま駆け寄った。
「佑君・・・」
「未来は!?」
「手を触ってみて・・・」
俺は言われるままに恐る恐る触ってみた。
「つめたい・・・」
完全に熱がなく氷のようにつめたかった。
「さっき急にお医者さんから電話がかかってきて駆けつけたらもう・・・」
俺は受け入れることができずに何も考えることができなくなっていた。
「でも・・・見て」お母さんは未来の顔を見た。
「こんなにも幸せそうな顔してる。まるでいい夢を見て眠ってるみたい。」
俺もゆっくりとだが未来の顔を見ることができた。
「あ、この顔は」
俺はさっきの消える瞬間の未来の顔を思い出した。
「笑ってた・・・」
「そうこの顔は佑君と一緒にいる時の笑顔だわ。特別な笑顔。
家族にさえ見せない笑顔。
未来の母親でずっとあなたたちを見てきたからわかる。
佑君、未来の最後の瞬間まで一緒にいてくれたのね。」
「はい。」
俺はそう答えることしかできなかった。
「ありがとう、未来も最後まで佑君と一緒にいることが最後の望みだったから。」
「俺も未来とはもっとずっといたかったです。」
「本当にありがとうね。それと佑君あなたに未来から手紙があるわ。私が来た時に机の上に置いてあったの。未来の最後の言葉読んであげてね。」
「もちろんです。ただ今は気持ちの整理がまだつかなくて・・・、もう少し落ち着いてから読ませていただきます。」
俺はそう言ってもう二度度くることのない「701号室」を出て行った。
あれから1年後、俺は猛勉強する日々が続いていた。大学受験が今年というのももちろんあったがほかに大きな目標ができたからだ。それは医者になること。未来のような患者を少しでも治せるようにと頑張って医者になろうとしている。
未来が死んでから少しの間は何も考えられず高校も休んでいる日々が続いた。
そんな時未来が残してくれた手紙を読んで「こんなんじゃ未来に怒られちまうな。」と
言い聞かせて高校にも徐々に通えるようになり今では誰よりも勉強してるという感じまで戻ることができたのだ。勉強が辛い時はいつも未来からの手紙を読んで頑張っていた。
「さてと今日も勉強するか! 未来しっかり見守っててくれよ。俺頑張るから!」
「佑君へ この手紙を読んでいる頃には私はもうこの世にはいないでしょう。
でも多分願いが叶って佑君と今お祭りデートできたかな!? できてたらいいなー!
私はね佑君をずっと見てきたよ。だから佑君の目標が見つかったら私最後まで見届けてしっかり応援するから! 幽霊で出てきちゃっても怖がんないでね(笑) 佑君今まで本当にありがとね。
大好きだよ。
佑君と過ごした素晴らしき日々のおかげで私はとってもとっても楽しかったし幸せだったよ。
佑君にもこれから素晴らしき日々がたくさん待っていますように空の上から願っています。
あなたの事を大好きな立木未来より」
これで完結です!
ここまで読んでくださってありがとうございます!
次の話を書こうとは思っているのですがいつになるか・・・
できるだけ新しい話書こうと思います!
感想、ご意見待っています!