Fate/EXTRA 保健室脱却   作:南条

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 初めまして皆様、南条と申します。このサイトでは初めての投稿なので不安は尽きませんが、皆様の温かい目だけが頼りです。

 べ、別に応援してくれたっていいんだからね!




~プロローグ~

 始まりはいつも同じ。

 

 元となる人格データを当てはめ、事細かに再現する。

 

 ゙---゙ば私゙を保健室の代表かのように、毎回そこに゙表示゙させる。

 

 また退屈な毎日が始まろうとしていた。

 

 生徒(マスター)達に支給品を渡すだけの、退屈な毎日が。

 

 せめて刺激くらいは欲しい。

 

 イレギュラーな人物、もしくは事態くらい起きてくれないと…楽しみが足りない。

 

 性でもないのに、思わずため息をついてしまう。

 

 それだけ、やりがいのない仕事だということ。

 

 だというのに、もう時間ですか。

 

 …仕方ありません。

 

 やるべきことはやらなければ。

 

 さて、記念すべき保健室来場者一人目は、一体誰なんでしょうかね。

 

 

 

【プロローグ/00/09/00】

 

 

 

 目を開くと、そこにはいつもと違う風景が広がっていました。

 

 立っている場所ば保健室゙ではなぐ教室゙で、

 香るのば薬品゙ではなぐ机゙特有の匂いで、

 見えるのば支給品箱゙ではなぐ生徒(マスター)達゙でした。

 

 正直、頭が追いついてません。このまま処理堕ちするのではないか、と客観的立場での考えも頭をよぎるほどです。

 …これは、どういうことでしょうか。再現場所に誤差でもあったんでしょうか。でも゙---゙がそんな間違いを犯すとは…。

 

「って、あれ…?」

 

 おかしい。どうしても゙---゙のことを思い出せない。゙NPC゙ならば再現される過程で、゙----゙に関する情報を…

 

 インプットされる。 その考えに至った時点で、自身の゙不備゙に気が付いた。

 

 

 

 ()()()()()()()()

 

 

 

 自分の名前、自分の過去、これらの現象、それらが思い出せない。断片的なものしか浮いてこず、それ以外の全てが()()()()()()

 一体、なぜ…

 

「マスター、なにをボーっとしている。」

 

「うひゃあ!!?」

 

 突如として真横から聞こえてきだ誰がの声に驚いて、素っ頓狂な悲鳴を上げながら足を滑らせてしまう。

 あわや頭から地面に落ちるところを、一瞬で現れだ誰がに体を支えられ助けられる。

 その゙誰がは変な恰好をしていた。褐色の肌に対比するような白い髪を持ち、赤と黒で構成された服を着ていた。その上からでも筋肉質だということ分かるほど、しっかりとした体つき。鋭いような、それでいて穏やかさを感じさせる瞳に引き込まれそうになる。

 

 そして、その瞳がどこか懐かしく感じた。

 

「まったく…声をかけられただけで転ぶようでは、先が思いやられるぞ。マスター。」

 

 こちらの体を支えながら目の前の男性は呆れるような顔をする。…べ、別にそれはいいんだけど…

 

「あ、あの…そろそろ…」

 

 助けてくれたとはいえ、こんな…密着するような状態は恥ずかしいです…。

 

「ん?ああ、すまないマスター。配慮が足りなかったな。」

 

 私の垂らしたままの右手を掴むと、優しく立たせてくれる。そこで、ふと気になった。この人は誰なんだろう?

 

「えっと、あなたは、誰でしょうか…?」

 

「?誰も何も、君の゙サーヴァンドだが?」

 

 ゙サーヴァンド…確か過去の英霊を゙----゙が行われる時代に現界させ、゙マスター゙が従者として戦わせる…いわば過去の英雄だったような。

 …でも、なんで私にサーヴァントが?NPCには必要ない筈なのに。

 

「それにしても、随分と数奇な運命だな。まさか君が私の゙マスター゙になるとは。」

 

 考え込んでいると、サーヴァントなる男性はそんなことを言っていた。

 …ん?なんか今、聞き逃したらいけない文章だったような?

 私が、この人の、マスター?

 

「…さっきから様子が変だが、どうしたんだマスター?何か気になることでも?」

 

 すぐ傍で喋るその声で余計に混乱してくる。なんだか、訳の分からないことばっかり…起き…て━━━━━

 

 

 

【プロローグ/00/11/00】

 

 

 

 目を開くと、今度こぞ私゙は保健室にいた。

 

「…ん…」

 

 普段はあまり見ないけど、ベッドから見えるこの綺麗な天井は保健室だった。間違いないです。

 

「よかった…全部夢だったんですね…。」

 

 あまりに嬉しくて、ついはしゃいでしまう。かけられていたシーツをどかし、ローファーに足を通し、保健室の中央にあるテーブルとイス目掛けて足を運ぶ。

 

「やはり私がいるべきなのはここ、保健室ですよね!」

 

 ベッドを遮るカーテンを勢いよくどかすとそこには、

 

 

 

「危篤患者とか来ないかしら…。」

 

 

 

 恐ろしいことを呟きながらお茶を飲む白髪の女性がいた。

 

「………………………………・え?」

 

 思わず大きめに疑問符ごと口に出す。おかしい。誰なんでしょうこの人は。なぜ当たり前のように保健室にいるんでしょうか。なぜ当たり前のように保健室に用意されたお茶を飲んでいるんでしょうか。なぜ当たり前のように本来゙私゙が着ているべきであろう白衣を着ているんでしょうか。

 

「マスター、文字通り夢を砕くようで悪いが、これは夢などではないぞ。ちゃんと()()()()()。」

 

 姿を現したのか、すぐ後ろから聞こえる声…できれば聞きたくはなかったサーヴァントの声で、頭の中で王手の文字が浮かび上がる。体から一気に力が抜けていく。現実から逃げずに受け止めてみると、嫌なことが分かった。

 

「君ば聖杯戦争゙に参加したマスターで、私は君のサーヴァントだ。これからよろしく頼むぞ、マスター。」

 

 はい、とどめの一撃が入りました。これで完全な詰みです。

 

 

 

 

 

 断片的に覚えている゙いつも保健室にいた私゙は、何があったのか分かりませんが゙聖杯戦争に参加しているマスター゙になってしまったようです。

 

 

 

 

 

 




 …はい、いかがでしたでしょうか。やはり始まりというのは難しいものです。色々な説明とか入りますからね。まあ中盤だろうと終盤だろうと説明はいるものなんですけどねハハハハハ(遠い目)

 気に入ってくださったのなら実に嬉しいです。「これから経過を見るよ」という方には、ぜひともこの先も見ていただけるように精進したいと思います。

 最初なんで話すこととかないです。てな訳で、これで失礼をば。

 皆様、それでは次の機会に。シーユー!ネクストローマー!
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