謙虚なやつが幻想入り   作:神威ヒロ

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ちょっと短いです。相変わらず誤字·脱字注意。


BB弾幕

 「おーい優。大丈夫かー?」

 「ええ。大丈夫ですよ。」

 「顔が死んでるわよ?」

 

 優は強くなるため、自分を変えるため、(紫にそそのかれただけ)紫に弾幕について色々教えて貰うことになった。しかしどういうわけか、今は神社の柱に背中を預けて座りこみ、死んだ魚のような顔をしている。何故こんな意気消沈しているのか。それは数時間遡る···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まずはあなたの力がどれ程のものか、みせてもらうわ。」

 「力···」

 力ってなんだ?筋力のことか?だったらあんまり自信ないんだよな···握力とかは剣道やってたからそれなりにあるんだけど。

 「力って言っても物理的な力じゃなくて、気質的な、さしずめ霊力といったところね。人間には必ず霊力が存在するわ。その大きさには個人差があるの。霊夢は天才だから、人間離れした霊力を持っているわ。お前は化け物かってくらいに。「おい。」···さて、貴方はどうかしらね?」

 「と言われましても、具体的にはどうすれば良いんですか?」

 「そうね。手のひらに、力を集める感じ···潜在している力を一点に集めるみたいな感じね。そうすれば弾幕ができるわ。大きな弾幕ができれば潜在霊力が多い、小さければ少ない、ということね。だいたい、常人なら握り拳くらいが妥当ね。」

 潜在霊力···いいじゃないか。やってやる。とびきり大きいものを作ってやる。

 優は右手のひらに集中した。イメージ的には···螺○丸みたいな···

 「·······ッ!!」

 こういうのって、「ハアアアアッ!!」みたいな感じに力を込めるイメージだったけど、実際やろうとするとメチャクチャ恥ずかしい。高校生にもなって、そんな子供っぽいことできない。おっと気をそらしちゃいけない。集中集中···

 「·····ん···くっ·····!!」

 

 「さーて、どれ程のものができるかしらね。」

 「案外メチャクチャ凄いもんができるかもしれないぜ。」

 「ちょっと楽しみだわ。」

 

 「ぐぉぉ······」

 「ふんぬぅぅ·····」

 「ぐぎぎぎ·····」

 

 「···いつまでやってんのかしらね···」

 「おかしいわね。もう完成しててもいいと思うんだけど。」

 

 ハァハァゼェゼェ···

 おかしい。紫さんは常人なら握り拳くらいができると言っていた···なのに、これは···

 

 「どう?完成したかしら?」

 「えっ、いや、その···」

 「見せてご覧なさい。」

 「うわっ···」

 強引に腕を引っ張られた。俺の弾幕デリケートだから!!デリケートだから!!

 

 「·····」

 「·····」

 「·····」

 「·····」

 

 訪れる静寂。

 

 「え···これ?」

 優の手のひらにあったのは···

 

 ポツーン

 

 だいたいBB弾くらいの、超ミニミニ弾幕だった。

 

 「いや、これは流石に···」

 「俺も、本気でやりましたよ···?」

 弾の大きさは潜在霊力に比例するから、優の霊力は極低ということになる。

 「こんなんでどうやって弾幕ごっこすんのよ···」

 「弾幕できたら、さっそく弾幕ごっこやろうかと思ったんだが···」

 魔理沙さん、それは無茶ぶりです。

 

 瞬間、風がそよそよと吹いた。

 俺の弾幕は風に流され、そして霧散した。

 

 「·····」

 「·····」

 「·····」

 「·····」

 

 再び静寂が訪れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ···ということがあったのだ。あの後、優は涙目でその場を後にした。···誰も声をかけることができなかった。

 「···俺の···潜在霊力は···極低···子ども以下···」

 さっきからなにかぶつぶつ呟いている。

 そのたんびに霊夢と魔理沙がフォローを入れる。

 紫は、少し離れたところで、顎に手を当てながら浮かない顔をしていた。

 「(···一度に放出できる霊力はその時のコンディションによって大きく変化する。けれど彼は体調が悪いというわけでもなかったみたいだし、朝食後だったから空腹ということも考えずらい···それなのにあの程度の弾幕しかできないのはまずあり得ない。まるで、何かに力を抑えられてるような···)」

 紫は右手をかざし、スキマを出現させた。

 もし何かに力を抑えられてるんだとしたら、それは「潜在能力」が関係しているのかもしれない。しかし、潜在霊力と違って、潜在能力は誰もが持っているというわけではない。それも人間だとすればその数はかなり絞られる。

 あまり期待せずに、紫はスキマを覗きこんだ。紫はスキマを通じて相手の霊力や能力を見ることができる。

 「!! フフフ···」

 事実を知った紫は小さく笑い、スキマを閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はーい優君。いつまでも落ち込んでるんじゃないの。」

 いまだに放心状態だった優に、紫は優しく声をかけた。

 「すみません紫さん。俺が自分で強くなるって言ったのに···あんな弾幕しか出せなくて···」

 「いいのいいの。最初から期待してないし。」

 「それはそれでひどい!!」

 「フフ···冗談よ。」

 紫はそういって優を茶化し、霊夢に近づいた。

 「原因が分かったわ。」

 「ほんと?」

 「ええ。けれど、力が開花するまでは、少し時間がかかるみたい。」

 「そう。それで?あいつの能力ってのは?」

 「フフフ···そうね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『意志を力にする程度の能力』ってところかしら。」




チートとかにするつもりはありません。
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