小説 DRAGONBALL XENOVERSE   作:桂ヒナギク

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1.立ちはだかるトランクス

 トキトキ都の一角。

 桃色長髪の端正な顔立ちをした尻尾の生えた一人の女性が、突如現れた光の中から出て来た。

「では、さらばだ」

 その声に女性が振り返ると、神龍(シェンロン)の姿があった。

 神龍はドラゴンボールの中に戻り、その球はどこかへ飛び散っていった。

「驚いてますよね」

 その声に振り返ると、トランクスの姿があった。

「でも、先ずは」

 トランクスが剣を手に女性へ襲い掛かる。

 女性は攻撃をかわし、トランクスの腹部を思いっきり蹴る。

「うわ!」

 吹っ飛ぶトランクス。

「なかなかやりますね」

 トランクスが剣を上空へ投げ、こちらへ歩いてきて、女性の目前に来ると、落下してきた剣を鞘に収めた。

「俺の名前はトランクス。貴方みたいな強い人を捜してました」

「…………?」

「貴方は何というんですか?」

「メロ」

「では、メロさん、俺に付いてきて下さい」

 メロはトランクスに時の巣へ案内される。

「ここは時の巣。あらゆる歴史の流れを管理しています」

そして──と、刻蔵庫(こくぞうこ)を示すトランクス。「あちらが刻蔵庫です。そこで今、歴史に異変が起きています。正しい歴史に戻すのを手伝っていただけますか?」

 メロは頷く。

「では行きましょう」

 二人は刻蔵庫に入った。

 歴史の書が黒いオーラを放っており、開いてみると、孫 悟空(そん ごくう)に羽交い締めにされていた兄のラディッツが拘束から抜け出し、ピッコロの魔貫光殺砲をかわし、悟空だけがそれを食らって死亡する映像が映っている。

「早速ですが、お願いします」

 メロは巻物の中に入った。

「お父さんを、いじめるなー!」

 キレた悟飯(ごはん)がラディッツに突進するが、かわされてしまう。

 地面に転がった悟飯に気功波を放つ。

ドーン!──爆発を起こし、砂煙が立ち込める。

 やがて砂煙が晴れると、そこではメロが悟飯を庇っていた。

「孫、お前の知り合いか?」

「さあな。だけんど、一緒に戦ってくれるみてえだぜ」

 ラディッツが三人に気功波を放つ。

 三人は気功波をかわす。

 三人がかりでラディッツに戦いを挑む。

「ピッコロ、お前はさっきの技の準備をしとけ」

 悟空がそう言うと、ピッコロは魔貫光殺砲の準備に入った。

 メロと悟空がラディッツをジワジワと弱らせ、隙を突いて悟空がラディッツを羽交い締めにした。

「今だピッコロ! やれ──っ!」

「魔貫光殺砲──っ!」

 ピッコロが指先に溜めた気を一気に放出する。

 魔貫光殺砲はラディッツを悟空もろとも貫通し、二人はその場に倒れた。

「へ……へへ、死ぬって、辛えもんだな……」

 メロは元の世界へ帰還した。

 ピッコロがメロを見ようとすると、誰もいなかった。

「何だったんだ、あいつは……?」

 刻蔵庫へと戻ってくるメロ。

「素晴らしい戦いでしたよ」

「悟空さんは?」

「悟空さんなら、ドラゴンボールで生き返りますのでご安心下さい」

では──と、続けるトランクス。「次の時代へ行く準備が出来たら声をかけて下さい」

 刻蔵庫を出る二人。

 すると、時の界王神とトキトキが現れた。

 トランクスが二人を紹介した。

 

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