問題児達と最強で最高の邪神が異世界から来るそうですよ?   作:水凪刹那

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問題児達と邪神が来るそうですよ?      yes黒ウサギが喚びました!
プロローグ


 【三人称視点side】

 

 今、神の前にはよくある引きこもりニートの男が立っていた。

  神の名前は天照大御神、日本神話では有名な女性の神で、太陽の力を持つと言われている。

 そしてその神は自分の部下の失敗のため【転生の間】にて、その被害者にたいして新たなる命を与えようとしていた。

 神「それで、どこに転生したいんですか?」

 

 踏み転「ハイスクールD×Dの世界でハーレムを作ってやるぜグヘヘへへへ…」

 

 神「…では、戦いが多い世界なのでなにか力を差し上げましょう」

 

 踏み転「なら!!兵藤一誠から『赤龍帝の籠手』とあの変態が歩むハズだった立場と、圧倒的な魔力それに兵士の駒八個で転生可能にしてくれ!!あ、ニコポ・ナデポを忘れるなよ!!」

 

 神「…容姿はどうしますか?」

 

 踏み転「銀髪オッドアイの超イケメンだ!!」

 

 神「わかりました」 

 天照はそう言うと手のひらから小さな光る球を転生者の中に入れた。

 

 神「…他になければ転生していただきます」

 

 踏み転「あ、最後に兵藤一誠を原作の時間軸に産まれないようにしてくれ」

 

 神「それはつまり、『兵藤一誠』という人物が貴方の生きる時間で産まれてこなければいいんですね?」

 

 踏み転「回りくどい言い方だけどそうしろ」

 

 神「…わかりました、では『兵藤一誠』という人物が貴方と同じ時代に生まれないようにいたします」

 

 このとき、もしも『兵藤一誠』を消してさえいればこの転生者もハーレムが成功していたかもしれない。

 

 神「では、転生してもらいます」

 

 踏み転「早くしろ!!」

 

 最後まで怒鳴り散らしながら転生者は去っていった。

 天照はその様子を悲しげでしかし、哀れみを込めた表情で見ていた。

 

 神「……あの転生者は自分の時代に生まないっと言ってきました、並ば…」

 

 転生者が去り天照しかいなかったはずの場所には、新たなる存在がいた。

 それは破壊神だ、主神だ、始まりの神だ、クトゥルフ神話におけて最強の破壊神と言われた触手で出来た球のような姿のものがそこにはいた。

 

 ?「もっと前から存在していれば文句ないと?」

 

 神「ええ…その通りですよ『アザトース』外なる神々よ」

 

 アザト「ハハハ!!、あの者も馬鹿よのうこのようなことになる可能性を微塵も考えんかったのかのうハハハ!!」

 

 神「この子を…邪神の貴方に頼むのは筋違いとは思いますが、私たちの身勝手で産まれることの出来ない哀れな子を貴方達邪神の力で産まれさせてはくれませんか?」

 

 アザト「……面白い…実に面白いぞ!!良かろう!!この私に邪神にクトゥルフ神話の神々に任したまえ!!」

 

 アザトースは兵藤一誠の、魂を持って自分達の世界へと帰っていった

 そして、天照も【転生の間】から姿を消した

 

 その後、『兵藤一誠』の魂は邪神達の力が集まった体へと移されそこで新たなる邪神となった。

 それまで争っていた『クトゥグア』や、『ニャルラトホテプ』達はこの者に力を与えると共に自分達がこれ以上争う意思がない事を周りに伝えこれからをになっていく、元は人間だからこそ他種族と交流していってくれと言う願いを込めた。

 同時にそれまでの『アザトース』が老いたため、誕生からしばらくは力をつけその後、新たなる『アザトース』となった

 その時点で、いまだ原作六億年前…

 そして今、本来とは違う別の原作が始まろうとしていた

 

 

 『兵藤一誠(新アザトース)』side

 

 ここは宇宙の果ての大聖堂、邪神の中でも限られたもの達しかこれない所。

 そこで一人の男が立ちすくんでいた。

 その者は、元は人間、現在は最強の邪神となった邪神『兵藤一誠』又は『アザトース』緋く光を反射する髪と銀と金の入り交じった瞳、腰に刀を持つ邪神だ。

  

 一誠「…暇だ…すごく暇だ…アザトースのじいちゃんはどっか行ってるし、ニャルラトホテップの姉ちゃんはクトゥグアの姉ちゃんと遊びに行ってるしハスターは眠ってるしあー暇…また次元の狭間で時間を潰そうかな…」

 

 一誠は暇をもて余していた、邪神最強となった一誠は当時、誕生したての頃と比べ他の邪神達からの信頼もあって今では皆が認めるほどになっていた。

 しかし、それは自分にたいして不満を持つものがいなくなり、戦いが無くなってしまっていた。

 そのせいで今、一誠はご機嫌斜めだ、とそこへ大聖堂の扉を開けて

 

 下級邪神「アザトース様、お手紙が」

 

 一通の手紙普段なら読まずに捨てるその手紙を(普段は大抵決闘又は求愛のため読む氣が失せた)一誠は読まずには、いられなかった、否、読まなければならないと思うほどだった。

 

 一誠「ありがとよ、下がっていいぜ」

 

 下級邪神「はっ!!失礼いたしました」

 

 下級邪神を帰したあと、一誠はその手紙を何とも穏やかなしかし、鋭い目付きで見ながら見ていた

 その手紙には『兵藤 一誠殿へ』と書かれていた。

 

 一誠「(おかしい…俺の神名は誰にもアザトースのじいちゃん達以外知らないはずだ…なのにこの手紙)ハハハ…最高じゃねえか!!」

 一誠はその手紙をいきよい良く開けて文章を読んでいった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 五月晴れだった。

 川辺に流れる初夏の気配に身をゆだねながら『逆廻 十六夜』は太陽を見上げふっと呟いた。

 

 逆廻「あ、黒転発見。やっぱ太陽が氷河期に入り始めてるってのは本当なのかね」

 

 “天は俺の上に人を創らず”が座右の銘の彼は寒冷より温暖化を進めたいらしい。

 

 逆廻「…なんかおもしれぇ事無いかなぁ」

 

 逆廻十六夜は己の異常さゆえ孤独だった。

 その力は山河を砕き、星を破壊しその速さは宇宙第三速度を出した。

 それゆえ彼は誰よりも疎まれ恐れられ孤独だった。

 

 逆廻「…つまんねえ…ん?」

 

 吐き出すようにはいた言葉のあとにヒュウっと、足を踏み出すと同時に横凪ぎに強風が吹いた。

 風と共に舞った一枚の封書が不自然な軌道を描き、鞄の隙間の中へとヒラヒラと投書される。

 

 逆廻「………なんだ、今の」

 

 封書手に取るとそこには、『逆廻十六夜殿へ』と書かれていた。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 ミンミンミンと、蝉時雨の音が五月蝿い庭に対して、『久遠飛鳥』は一喝した。

 

 久遠「鬱陶しいわ、『黙りなさい!!』」

 

 ピタリ。蝉達は示し会わせたように黙り込んだ、つい先程、自分の親族会談において飽きれ顔のまま、当主の屋敷まで足を運んだ久遠飛鳥は一言

 

 「四の五の言わずに、速やかに財閥の解体に協力してください」

 「わかった」

 

 たった十秒にも満たない会談を終わらせ、きびすを返して、部屋へと戻った。

 ふっと久遠飛鳥の目線が泳いだ先の机の上に、不振な封書が置いてあることに気づく。

は封書にはこう書かれていた『久遠飛鳥殿へ』と。

 

 「…………。ふふ。どなたか知りませんが密室殺人ならぬ密室投書とは気に入りました」

 猛暑も忘れ、久方ぶりの笑みを浮かべる。久遠飛鳥は嬉々として封を切った。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 秋霖が過ぎ去り、季節は紅葉前線に差し掛かる。

葉の色彩が色褪せぬ間に見に行こうと準備のため着物を着こみ、自室で準備していた『春日部耀』の元に手紙をくわえながら走り込む三毛猫がいた。

 

 [た、大変や耀の姉ちゃん!空からお嬢に宛てた手紙が!]

 

 「…………空から?」ビリビリ!!

 

 三毛猫がよじ登ってきたことによって着物が破けてしまった。

 仕方なく、普段着のスリーブレスのジャケットとショートパンツを着こみ三毛猫が待っていた封書の封を切った。

 

 「……………………………………」

 [な、何て書いてあるんです?]

 

 手紙を見ながら春日部耀は長く沈黙した、好奇心旺盛な三毛猫が春日部耀の肩に乗り、その文章を読んだ。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 《悩み多し異能を持つ少年少女に告げる。

  その才能を試すことを望むならば、

  己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

  我らの“箱庭”に来られたし》

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 春日部「わっ」

 

 久遠「きゃ!」

 

 逆廻「うお!」

 

 一誠「え、マジで!?」

 

 四人の視界は間を置かずに開けた。

 急転直下、彼等は上空4000mほどの位置で投げ出されたのだ。

 落下に伴う圧力に苦しみながら(一誠は全くと言っていいほど気にしてない)も、四人は同様の感想を抱き、同様の言葉を口にした。

 

 『ど………どこだここ!?』

 

 眼前には見たことない風景が広がっていた。

 

 視線の先に広がる地平線は世界の果てを彷彿とさせる断崖絶壁。

 眼下に見えるは、縮尺を見間違うほど巨大な天幕に覆われた未知の都市。

 彼等の前に広がる世界は―――完全無欠に異世界だった。

 

 しかし、それよりも今は

 

 一誠「(このままじゃ、あの湖にドボンだよなぁ…)」

 

 湖に落ちるのを何とかしなければならなそうだ

 

 

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