問題児達と最強で最高の邪神が異世界から来るそうですよ? 作:水凪刹那
――――――箱庭二一0五三八0外門居住区
第三六0工房
「…………うまく呼び出せたかな?黒ウサギ」
「見たいですねぇ、ジン坊っちゃん」
黒ウサギと呼ばれた十五、六歳に見えるウサ耳少女は、肩を竦ませておどける。
その隣で、身の丈に合わないダボダボなローブを着た『ジン坊っちゃん』と呼ばれた少年がため息をついた。
黒ウサギと呼ばれた少女は着ていた、ミニスカートにガーターソックスで包んだ美脚を組み直し、人差し指を愛らしい唇に当てて付け加える。
「まあ、後は運任せノリ任せってやつでございますよ。呼び出していきなり『私たちのコミュニティ、全壊末期の崖っぷちなんです!!』って言っても警戒されるだけと、黒ウサギは思います。」
「何から何まで任せて悪いけど、呼び出した彼等の迎えに行ってもらえる?」
「任されました♪主催者いわく人類最高のギフト保持者らしい彼らに私たちのコミュニティを救ってもらえることを信じて、行ってきます♪
「うん、行ってらしゃい」
―――――――――――――――――――――――
―――上空4000メートル地点―――
[ギャァァァァァァァァァァァァァァァ!!お
お嬢ぉぉぉぉぉぉぉ!!]
上空4000メートル地点から、現在進行形で落下中の四人と一匹は徐々に加速しながら落下していた。
一誠side
「(このまま落下しても対して怪我はしないよなぁー)」
俺は、そんな気楽なことを考えながら残り3000メートル地点まで落下していた。
取り合えず、このまま落下したら危険そうな三毛猫と近場の所まで避難することにした。
俺は、ポケットからボール状の物体を出して…
「来い!!シャンタック!!」
自分の眷属を呼び出した、そしてそのまま…
「こっちに捕まれ!!三毛猫!!」
三毛猫に手伸ばし 捕まえシャンタックに乗ってすぐ下の地面に降りた。
そのあとすぐに残りの助けなかった3人が徐々にスピードを落としながら…
「きゃー!?」「わっ!?」ドボーン
きれいな水柱を三本立てながら湖にドボンしていた。
徐々にスピードを落としていたから3人は、無傷ですんだが、明らかに三人とも(特に女子二人)は、不機嫌だった。
主に自分達を助けなかった俺に対してのイラつきだったんだろうけど、ちなみに俺は三毛猫とシャンタックを撫でながら周りに警戒していた。
すると、三毛猫にお嬢と呼ばれていた女子が近づいてきた
「…………三毛猫助けてくれてありがと、でもできれば私も助けてほしかった」
と、女子は俺に対しての感謝と不満を申し出たが
「三毛猫については近くに居たから助けたにすぎんし、お前らについては、落下地点が湖にドボンだから、なんとかなると判断した、まぁ次こんな機会があったら助けてやるよ。」
と、だけ伝えた、すると三毛猫が
『あんたにとっては次いででもワイにとっては命の恩人やありがとな』
と、言ってきた。
「まあ、次からはそのご主人様から離れすぎないようだな」
「………貴方、三毛猫の言葉がわかるの!?」
女子…いちいち面倒だな…
「確かに、その猫の言葉は分かるが先ずは、質問より自己紹介が先だ」
名前が分からないと不自由ったらあらしない
「…春日部耀、こっちは家族の三毛猫よろしく」
[よろしゅうな、旦那さん]
女子一人目は春日部耀と、言うらしい
「俺に名前は特にない、知り合いは大体『兵藤一誠』って呼ぶ」
「し、信じられないわ!!まさか問答無用で引きずり込まれたあげく、空に放り出すなんて!!」
俺が自己紹介していると、他の二人が次々に、罵詈雑言を吐き出した
「右に同じだくそったれ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜこれ。これならまだ岩の中に呼び出された方がましだし、そこのお前も三毛猫助けるならこっちも助けれよ。」
か「………。いえ、岩の中に呼び出されたら動けないでしょ?、それに出来れば私も助けて欲しかったわ。」
「俺は問題ない」 「そう、身勝手ね」
二人の男女はフン、とお互いに鼻をならして服の橋を絞っていた。
これを見て俺は
「春日部、服乾かすか?」
「………出来るの?」
「これくらい片手間だ」
と言って片手間クトゥグアの炎の力で服の水を蒸発させて春日部の服を乾かしていた
服を乾かして落ち着いたのだろう、春日部が
「ここ、………何処だろう?」
呟き、それに金髪の学ラン男が
「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃないか?」
何にせよ彼らの知らない場所であることはわかった。
そして、服を絞り終わったのだろう金髪の学ラン男が曲がりくねった髪を掻き上げながら
「まず間違いないだろうけど、一様確認しておくぞ。お前らにもあの変な手紙が来たのか?」
「そうだけど、まずは“お前”って呼び名を訂正して。―――――私は久遠飛鳥よ。以後気を付けて。それで、そこで猫を抱き抱えてる貴方は?」
「……春日部耀、以下同文」
「そう、よろしく春日部さん。次に野蛮で狂暴そうな貴方は?
「高圧的な自己紹介ありがとよ。見たまんま野蛮で狂暴そうな逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と、三拍子揃ったダメ人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれよお嬢様?」
「……そう、取り扱い説明書を渡してくれたら考えておくわ。」
こいつらはまともな自己紹介が出来ないのかよ
「ハハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけよお嬢様、んでさっき、俺たちを見捨てて一人だけ湖に落ちずに水に濡れなかったお前は?」
っと、ボーとこいつらの自己紹介聞いてたらいつの間にか俺の番か
「さっき、春日部には言ったが名前は特にない、身近なやつらには『兵藤一誠』って呼ばれてた、あと言葉使いには気を付けろよ人間」
「あら、随分と上から目線じゃない。で、貴方は人間じゃないみたいな言い方ね兵藤さん?」
「人間より何もかも上位の存在なんだから上から目線にしたところで支障はない」
一様で人間じゃない事を伝えると逆廻、久遠、は目に見えて驚き、春日部も表情はあまり変わらないが驚いているようだった。
「ヤハハ、マジかよ。」「貴方人間じゃないのね」
「まあ、姿ぐらいいくらでも変えられるからな、どうとでもなる」
心からケラケラと笑う逆廻十六夜
傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥
我関せず無関心ながらも一誠を見つめる春日部耀
そんな三人をシャンタックを戻しながら見つめる兵藤一誠
三人称side
そんな彼らを物陰から眺める黒ウサギは、思う。
(うわぁ…召喚してなんですが、兵藤さんを除いて問題児ばっかりみたいですねぇ………)
客観的にみて兵藤を除いて彼らが協力する姿を全く想像できない黒ウサギだったのだ。
しかし、黒ウサギは、たったひとつだけ間違った推測をしていた。
邪神の中でも問題児達の力を持ち、問題児たちに育てられた兵藤一誠が常識人な訳がないのだつまり…
「あー暇だ帰ろうかなぁ」
他の三人を越えたかなりの問題児である