グリモア ~私立グリモワール魔法学園~(名称仮) 作:グリモアっておもしろいね
此処、『私立グリモワール魔法学園』に入学する少し前から──転校が決まった日の夜から不思議な夢を見るようになった。
如何にも魔法少女のようなピンクの格好をしている女の子が戦場で仲間たちに看取られ死に逝く夢──
高層ビルよりも大きな怪物が闊歩する夢──
共に死地を戦う親友を失った軍人の少女の夢──
互いを思ったが故に入れ替わりの罪を背負い互いを助け合おうと衝突し喧嘩し修復不能にまで陥った結果永久に仲直りが叶わなくなった姉妹の夢──
過去と未来の時間を無視し同じ自分と連絡を取り合うものの30歳を越えずに終わる少女…女性の夢──
同じ学園の人間が死に逝き戦死した学園生を弔い続ける物資の管理者の少女の夢──
主を助けようと自ら囮になり散った親衛隊の少女の夢──
巨大な怪物と交戦し全滅した部隊の夢──
裏切りの者の父を持つ娘と蔑まれも強く生きては散った軍人の少女の夢──
一族が運営していた筈の企業の裏切りにより同じ学園生に負の感情をぶつけられ無視され心が終わりかけて引きこもってしまった少女の夢──
荒廃した世界…街と機能を殆ど失った学園に生きる少年少女の夢──
そしてなにより───全ての人の悲しみの夢──
そんな夢を見続けていた─まるで何かの啓示のように─学園に入学をした自分へ何者かが何かを伝えようとしているのか……。
歯車は───
『未だに廻り続け壊れてなどいない、幻想もまた壊れていない』
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「初めまして転校生さん!!」
学園側からの指示された為校門の前に待機をしていたらピンク色の如何にも子供向けのアニメに有りそうな魔法少女服を着てる女の子が此方に走ってきて自分を転校生と呼んできた──残念ながら自分には面識はないのだが──恐らく学園から言われた『クエスト』というのに同行してくれる人だろうとは思ったけど。
「えっと…私は転校生さんのクエストに同行する南智花です!」
「えっと…南さん、ですね?」
名乗られたから彼女の名前を呼ぶと嬉しそうに笑った──正直可愛い…──と思ったが勿論言うわけはなかったけど。
「転校生さんにとっては初めての依頼なので、サポートさせてもらいますね?」
「その前に質問…良いかな?」
「はい、何でしょう──あっ、クエストについてですか?」
此方が聞こうとしていたことを先に言われてしまった…取り敢えず説明を大人しく聞いておこう。
「出発前にクエストについて説明しますね?」
「知ってるとは思いますがこの世界はよく魔物が現れて人を襲います」
「辺境の山奥ならいいんですが、街中に現れることも…軍隊の到達に時間がかかるとき私たちに討伐依頼が来ます」
「それを学園が受理して授業の一環として討伐、それがクエストですね」
「油断してるとケガすることもあるので気をつけてくださいね!」
「それでは出発しましょう!」
そんなこんなで自分の──僕の初めてのクエストは制服を元にしたピンクの魔法少女衣装を着た、正確には『変身』している茶髪ショートにオレンジのリボンが似合う少女、南智花さんと始まった。
不思議な夢の内容が『誰を』『何を』指してるのかはわかる人に分かるネタです