今回は大して1月投稿できなかった分含めて二話投稿いたします。
さてでは新話どぞ~!
冬side
「おっ、戻ってきたな」
僕が芝浦の工場地帯のはずれで待っているとフォースモンが走ってやってきた。
「冬、レアモンはカブテリモンと協力して倒して来た。そっちの首尾は?」
「当然、ミッションコンプリート!まぁ、去り際にピコデビモンが突っかかってきたからちょいとヤキ入れてきてやったけどね」
僕は回収したデジヴァイスをフォースモンに見せながら言った。
「とりあえず、今日はもう帰ろう。もうやることと言っても特にないし……問題はないと思うけど、親の目もあるし急いで、ね」
こうして僕らは夜の闇の中、全速力で家へ向かった。
次の日の朝
「ふぁ~あっと、……午前8時半、いい感じの時間だな。フォースモン、起きろ!」
「もう、起きてるさ、冬。で、今日は何すんだ?お台場での決戦は冬に因れば明日……今日はそんなに動かなくても良いんじゃないか?」
フォースモンはだるそうに僕に提案してくるが、それをチッチッチッと返す。
「いんや、今日こそ動かないといけない日だ。原作通り行ってしまえば今日は終わってしまう『運命』がある。そして、僕らはそれを救う。その為に今日お前にはヴァンデモンと戦ってもらう必要があると思うけど……、調子はどうだい、フォースモン?」
「バッチリさ!それに今日ヴァンデモンと決着をつける必要はないんでしょ?なら、成熟期程度でも充分大丈夫な筈だよ!」
あぁ、僕の計算でも倒すまでは行かなくともヴァンデモンを退かせる程度ならフォースモンの成熟期で充分対処可能な筈だ。戦闘はどうせ夜になるだろうし。
けれど、それはあくまで原作通り行けばという話だ。僕という9人目の存在がどう関わってくるかという事に関しては僕自身にも予想はできない……
だけど、僕らが動かなければあの二人……パンプモンとゴツモンは助からないという結末が変わらないという事だけは解る。
故に僕らは動かなくちゃならない、あの二人を助ける為にも……!
僕はそう決意しつつリビングに出た。
「おはよー、母さん、春」
「お早うございます。お母様、春」
「おはよう、冬、フォースモン。夏休みだからって起きるの遅すぎよ」
「おはよー、あんちゃ、フォースモン」
僕とフォースモンは先に起きていた二人に挨拶し、向こうも挨拶を返してくれた、母さんのそれにはついでに小言もおまけで付いてきたが……
「……以後、気をつけますよ」
母さんの小言を適当に流しながら、僕は昨夜のニュースを見ながら朝食をとる。怪獣騒ぎは言わずもがな、恐らくは急性貧血もヴァンデモン達デジモン関連だろう。
僕が朝食を食べ終わると母さんが僕に話しかけてきた。
「ねぇ、冬?もしかして、この怪獣達って言われているのはフォースモンの仲間……なの?」
……うん、正直この話になることは予想済みだ。とりあえずは正直に、風向きが悪くなったら誤魔化すか。
「生き物的には同じなんじゃないかな。でも、あんな暴れるような奴はフォースモンの仲間じゃない……僕はそう思うよ」
フォースモンは僕のフォロー中ずっと母さんを見ていた。しばらく無言の居た堪れない時間が経過して行ったが、やがて母さんがやれやれと言った感じで口を開く。
「……そうよね、全く私ったら何を思っていたんだか……フォースモンが悪い子じゃないっていうのは私たち家族が一番よく解っていた筈なのにね。ごめんね、フォースモンあなたを疑ったりして……」
「いえ、お母様がそう思われるのは無理ない事です。確かにあれらは同族……デジモンと呼ばれる者達ですが、少なくとも私だけはむやみにあのような暴挙に出ないという事をここにお誓い申し上げます」
フォースモンは跪くように母さんにおじぎし、誓いを述べる。
「えぇ、分かったわ。私達家族はフォースモンの誓いを信じて、もうこの怪獣騒ぎに関してはあなたを疑わない事を同じように誓うわ」
……流石母さんと言ったとこだ。
僕もごまかす必要はなくなったし。何より、フォースモンを全面的に信用してくれたことは非常に有りがたい。
「……あ、母さんちょっと僕出かけてくるね。帰るの遅くなるかもだけど、フォースモンも連れてくから心配はしないで!行くよ、フォースモン!!」
「あ、冬。ちょっと待ってよ!」
「行ってらっしゃい。フォースモン、冬の事頼むわね」
「はい、お任せを」
僕らは今日の行動を開始するべく家を飛び出した。