木曾とそんな泊地   作:たんぺい

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第十三話:木曾と阿賀野と如月のこれからと

大本営、通称「1番隊」。

帝国海軍最強の艦娘小隊の一角であり、そこに集う者達は…日本の誇りと言い切って良い。

 

日本海軍の守護部隊でも、特に遊撃を目的とした1番隊は戦場の華と言える。

 

本土防衛を目的とし帝都から離れない2番隊。

1番隊と2番隊のサポート役として、援護を目的に結成された3番隊。

更に、遠征と哨戒の他に、1~3番の欠員が出た場合の補欠としての役目がある4番隊。

その3つの部隊より戦果が派手なぶん、メディアなどの露出も、1番隊は非常に多い。

 

つまり名実ともに、大本営の顔としての部隊と言える。

いくつかの艦娘への支援を行っている社へのコマーシャルなどにも出るほど、1番隊の顔は内外に知られている程だ。

 

 

更に、現隊長格とその補佐たる副隊長となればその影響力は計り知れない。

 

「神通、今日も鍛錬はお疲れ様でした」

「いえいえ、赤城さんこそ」

 

そう、現1番隊隊長の正規空母赤城と副隊長の軽巡洋艦神通、彼女たちの事である。

 

そんな二人が夜遅くまで鍛錬してそれがちょうど終わった頃の別れ際に、一本の電話が鳴り響いた。

神通の携帯からであり、神通は額に手を当てて考える。

この時間に電話など、酔っ払って正体をなくした伊58以外なら大本営か提督しか有り得ない。

またややこしい話で眠れなさそうだ、神通は頭が痛くなる。

 

しかし、居留守を使うわけにもいかず、神通は携帯に手をかけた。

だが、その相手は…

 

 

『もしもし…神通、元気か?木曾だよ』

「木曾さん!?」

 

神通の予想外の人物からであった。

 

 

「木曾さん、私たち心配してたんですよ?何でも木曾さんが爆発するとかしないとか」

『何で俺が爆発するんだよ!ピンピンしてるよ!』

「ふふふ…でも元気そうな声を聞いて、安心です!」

 

そんな馬鹿な話を皮きりに、二人はいろんな話をした。

愛すべきリンガ泊地の話を話す木曾。

自分たちの相変わらずさを伝えつつ、未だに未熟ながらも、木曾の穴埋めに躍起になって頑張っている、赤城や神通の教え子になる阿武隈の話をする神通。

お互い、指導する立場の難しさに愚痴りつつ、愛すべき仲間たちや教え子たちを自慢しあいつつ。

 

そんな中、木曾は如月の事についても話した。

体が全く出来ていない子の指導は生まれて初めてだから、知恵を貸してくれ、と。

神通はその話に対し、木曾に協力するから如月のデータを送れと返した。

 

そして、電話が終わると、一人神通は気合いを入れるのである、

 

「木曾さん…貴女の期待、答えますから……!」

 

そんな神通の呟きを知る者は、その場には誰も居なかった…。

知るは夜空の星と月ぐらいである。

 

 

そんな事はさておいて、話をリンガ泊地に戻そう。

 

如月はあの日以来、阿賀野とよく絡んでいた、

阿賀野は、半ばダイエット感覚と言うか、ダイエットそのものズバリな理由からであるが、

最近は、誰より楽しんで、かつ長い時間トレーニングを行っている。

 

そして、その阿賀野にくっついていて如月は一緒にトレーニングに出かけていた。

 

果たして、その効果はと言えば。

 

まず、阿賀野視点から話したら、わりと良いことが多かった。

飽きっぽく怠惰な阿賀野からしても、一回り年下の子供に見られてる緊張感。

明らかに自分より体力が無い子供が、自分以上に頑張っていると言う事実。

そして…

 

 

「如月ちゃん、今日も頑張ろうか」

「ふふ…阿賀野さんもねぇ」

 

如月の真面目な人柄が、阿賀野の行動を良い方向へと変えていたのであった。

 

 

しかし、問題は如月の方にあった。

 

「う…」

「また…如月ちゃん、大丈夫!?」

「…やだ、私また気絶しかけてた?」

 

そう、トレーニングが終了する間際では、如月の体力が限界を越えてしまっていたのである。

 

それも、はじめのうちの数回ではなく毎度毎度の話となれば,さすがに阿賀野も心配になる。

しかし、如月は心配しないで、と倒れかけるたびに言って阿賀野の心配を軽くかわすのであった。

この間なんて、阿賀野より先に2キロ落ちたわなどとのたまい笑いながら阿賀野を和ませようとしたが…当の阿賀野からしたら、同じトレーニングを積んだ彼女の体重が減ってしまった事について、嫉妬するどころか戦慄していたのである。

 

…小学校4年前後程度の体格でしかも痩せ型の如月が2キロ落ちるのと、ぽっちゃり型の中高生ぐらいの体格の阿賀野が2キロ落ちるのでは全く意味合いが変わって来るのだから。

 

 

最近ではさすがにドクターストップをかけようとも考えて、いい加減阿賀野も木曾か海里に相談しようかとも考えていたのだが、

 

「一生懸命頑張って…電に追いつきたいのぉ」

 

などと、屈託なく笑う姿を見て、如月へ阿賀野はなにも言えなくなるのであった。

 

 

そんな事があった事はさておいて、木曾の課したトレーニングにみんなが慣れ始めた頃まで時を進めよう。

 

木曾のトレーニングのやり方は、簡単に言えば餌作戦を軸にした話であった。

木曾が課した課題以上の成果をあげれば、木曾が自腹で何か全員に褒美を出す、と言うスタイルだ。

その単純な話は、なんやかんや上手くいっていた。

 

目標を決めることで向上心を与えつつ、報奨を決めることで達成感も与えつつ。

メンバー同士で下手に順位をつけない事で蹴落とし合いや派閥の発生をある程度未然に防ぎつつと言うやり方であった。

 

この辺のバランス感覚は、木曾と言うか大本営のレギュラー組の中でも教導の経験が深い彼女たちの、カンと経験則の賜物だったりする。

…木曾自身の名誉の為に言うと、彼女一人の失敗ではなく大本営全体の責任では有るのだが、あまりに厳しくし過ぎてボイコットといじめを誘発し過ぎてしまったり、逆に甘やかし過ぎてやる気を奪ったりと言う部下や新入りの教導の失敗を、木曾は何度か経験してるからこそのこのやり方では有るのだが。

 

まあ、とにかくも、変に競争させず目標だけ決めさせるやり方は、リンガのメンバーへは割合上手くやり方がはまっていたと言って良かっただろう。

 

 

しかし、やはり如月は、彼女一人だけその目標へとなかなか手が届かない。

如月どころか全員にわからない程度に目標へ木曾が手心を加えた時には、なるほど如月もクリアできる時はある。

しかし、通常の場合だと、やはりなかなか目標をクリアできず…特に、電とは徐々に差が開いていた。

 

電は如月以上に努力家であり、そして、チームの旗艦である為に木曾や海里に相談しやすい立場にいた事も大きいファクターでは有るのだが、単純に素の体力が違っていた事が大きかった。

 

確かに如月も記録を伸ばしているのだが、電はそれ以上のスピードで記録が伸びていく。

なんとなくと言う話ではなくて、実際にスコアで出るのだからたまらない。

如月は焦っていた以上に、電との能力差に心が折れかけていた。

 

 

そんなおり、とうとう木曾からトレーニング終了後に如月は名指しで呼び出される。

 

怒られるのかと如月は身構え、特に電と阿賀野が心配そうに見守る中で、しかし如月にされたことと言えば木曾が渡した白い紙の束の受け取りだけで特に何もなかった。

そして、すまなかったと木曾は一言詫びるなり、木曾はこう続いた。

 

「お前の能力の伸びが悪かった事を神通に相談したら、あいつが如月用の個人練習用のメニューをしっかり組んでくれてな…あいつ曰わく武蔵ともディスカッションしながら作ったそうだ」

「神通、それに武蔵…ちょちょちょ、私の為だけにすごい名前が…!」

 

1番隊のビッグネームの名前がサラサラ出てきて、今度は別な意味で冷や汗がだらだら流れ出す如月。

そう、今は抜けているとはいえ、本来目の前で立っている人は大本営のエース組の隊長なのだ。

今呼ばれたメンバーだって、如月からしたら雲の上の人物なのに、木曾は本来彼女たちのそのまとめ役として上に立っていた人間である。

 

しかも、辺境の海外泊地の落ちこぼれの自分の為だけに、そんな人物たちが骨を折ってくれたのだ。

そんな事を如月は改めて思い知らされながら、件の紙を目を通す。

 

 

しかし、その紙を読み終えた如月の顔に浮かんだのは、困惑の色であった。

 

「…練習量、減ってなぁい?」

 

そう、実質的にメニューの中には、当初木曾が渡した個人メニューの練習量の3分の2強程度のメニューしか書かれて居なかったのだ。

そうだ、と木曾が肯定した瞬間…如月は癇癪をおこしたかのごとく、その紙を地面に叩きつけるとこう言った。

 

「私を…馬鹿にしてぇ…もっと、もっと頑張れるの!強くなれるの!」

 

そう言って、どこにそんな体力が残ってたと言いたくなるぐらいのスピードで、練習場を飛び出して走り去ってしまったのであった。

 

 

みんなが呆気に取られてしまう中で、最初に口を開いたのは扶桑であった。

 

「練習量が減るのって楽で良いのに…ほら、波はあんなに穏やかに揺れているのに……」

 

おい、とみんなが突っ込みを入れそうになる中で、扶桑は更に続けた。

 

「如月ちゃん、あれ以上自分をいじめたら…死んじゃうわ」

 

 

死んじゃう、空恐ろしいセリフだが、確かに扶桑の言うことにも一理ある。

と言うか、如月が自分を追い込みすぎて強くなっていく以上に憔悴している事は、みんなが気づいていた事である。

 

そもそも、木曾が練習量を削ったメニューを渡そうとした理由も一番はそこにある。

そこら辺を説明しようかとした瞬間、しかし如月に逃げられしまった。

早く追いかけなきゃ、と言いかけた木曾に向かって…ごめんなさいと頭を下げたのは、阿賀野であった。

 

 

「阿賀野が…如月ちゃんを、しっかり止められなかったの…」

 

そう言うや否や、自分が如月とよくトレーニングに出たことを告白していた。

阿賀野曰わく、如月とトレーニングをする事が、止めねばと言う思い以上に楽しくて、ドクターストップをかけるタイミングを見失っていた…と。

そして、電に阿賀野は視線を送ると、言い出しにくそうな表情をしながらも…しかし、意を決したように話を続けた。

 

「如月ちゃん、電ちゃんの事を越えたかったみたい…それで頑張ってるのを見て、弱っていく如月ちゃんへどう言えば良いのか、わからなくて……」

 

 

阿賀野の独白にショックを一番受けたような表情だったのは、電…ではなくて、木曾すら含めたその周囲のメンバーであった。

如月がそう言ったタイプの人間には、誰も思って居なかったのだ。

 

しかし、当の電はと言えば…なんとも無表情なままである。

その電は、阿賀野を一瞥し、全員に向き合うと、叫ぶようにこう言った。

 

「電探使ってでも手分けしてさっさと如月ちゃんを探すのです!ややこしくなりそうな木曾さんは待機、飛鷹さんと扶桑さんは飛行機飛ばして空から探して!残りのメンバーはダッシュで泊地を探すのです!」

「ちょ…俺は……」

「事の張本人が如月ちゃん見つけてもややこしくなるだけなのです!と言うか、これは電の問題なのです!ちょっとは座って待ってろなのです!」

 

電は木曾を一喝すると、泊地の全員に指示を出す。

今まで見たことのない電の姿に木曾は狼狽える中で、飛鷹が木曾の背中をポンと叩き、ああなった電は止められないわ…と言いながら、自身の武装たる99式こと九十九式艦攻やゼロ戦を召喚して、上空へと飛ばす。

 

扶桑も瑞雲を発艦させて飛鷹の援護に向かい二人して高台に移動、残りのメンバーは既に走り出して居なくなっていた。

 

 

ぽつねんと残された木曾に向かって、ノコノコと現れたのは、何故かレ級とほっぽであった。

 

「サカナ、ウミカラ、トッテキタ!」

「頑張ってるらしいんで差し入れデス…って、みんな何で居ないデス?」

 

無邪気に、緊迫感のある空気を崩した深海の姫とその従者。

その二人を見て、木曾は脱力してこう言った。

 

「……何もかもタイミング悪いよ俺、あ、良かったらレ級とほっぽも艦載機出せる?」

 

そんな木曾に、ほっぽもレ級も顔を見合わせるのであった…。

 

 

さてさて。

 

木曾一人がグダグダで残りのメンバーが緊迫感に包まれた中、当の如月は泊地の出口へと走っていた。

行くアテなんてない、外出許可すらもらってない。

 

しかし、とにかく、自分の事を知らない人がいる所まで走っていたかった。

 

頭もぼうっとする。

足も脇腹も痛い。

体力なんて、もうどこにも残ってない。

それでも如月は走りつづける、それは気力…と言うよりも執念だった。

 

その内、その疲れすらなくなっていく。

頭も真っ白で何も考えられない、何も話すこともできない、目の前もぼんやりして…浮かぶのは、電の笑顔が遠ざかっていく幻だ。

 

待ってくれ、行かないで…その幻に手を伸ばした、その刹那であった。

 

 

「如月ちゃん!顔真っ赤じゃない!?」

「如月ちゃん確保なのです!」

 

阿賀野と電に取り押さえられて、如月はガソリンが抜けた車のように、ぷしゅうと倒れたのであった。

 

 

気が付けば、如月はベッドの上で横になっていた。

うーん、と伸びをして目覚めた瞬間、阿賀野に抱きしめられた。

 

「如月ちゃん…如月…ちゃん……阿賀野、止められなくてごめんなさい……」

 

開口一番、阿賀野は如月に謝罪する。

え?と言った表情で辺りを見回した如月。

自分はベッドの他に点滴で繋がれていて、周囲が薬品臭い。

…ああ、医務室送りになったのか、と一人如月は納得する。

 

そして、阿賀野以外のリンガのメンバーも、海里はおろかほっぽやレ級すら心配そうに如月を見ていた。

…自分の弱さでまた周りに迷惑をかけたのか、如月は自己嫌悪に陥るが、ソレより先に謝罪したのは木曾であった。

すまなかった、配慮が足らず、如月を追い込みすぎてしまった…教導失格だ、と。

 

地に頭までつけれて謝罪されてはたまらないとばかりに焦り、こっちこそごめんなさいとあやまる如月だったが、

そんな如月を額に向けて思い切りチョップして止める艦娘が居た。

電である。

 

「てい!なのです」

「ちょっと…痛いじゃない!」

 

わりといい感じに入ったせいで、涙目になり文句を付ける如月。

しかし、電は怒ったかのように、矢継ぎ早に如月に言った。

 

「痛い?イタいのはそっちなのです!自分の限界も考えられないでがんばりすぎて阿賀野さん含めてみんなに心配かけさせて…挙げ句、如月ちゃんの為にメニュー組み直した木曾さんに逆ギレって何様のつもりなのです!それで病院送りなんて最悪なのです、司令官さんにも木曾さんにもウチのみんなにも泥をぬるつもりなのです!?」

「そ…それは……」

 

一分の隙もないぐらいの正論では、ある。

しかし、原因のお前がそれを全部突っ込めば逆効果じゃ…と、全員が電に対し戦慄する中で、一泊置いて、肩の力を落としながら、電は最後にこう続けた。

 

「電は…友達の足がちょっと遅いぐらいで、見限って置いていくほど、薄情じゃないのですよ」

「……!」

 

 

電にこう言われて、せきをきったかの様に泣き出した如月。

自分の弱さのせいで、見限られたくなかった…一人ぼっちで置いて行かれるのが嫌だった…弱い自分を見たくなかった……

そう言って、電の胸でこどもの様にわめいた姿には、どこにも、いつものアダルティな如月の姿はなかった。

 

そんな、情けないと言える親友の姿を、何も言わず背中を撫でながら大丈夫なのですと慰める電。  

 

 

レ級は、何気なしに、こんな光景をみつつこう呟いた。

 

「あの子達と、和解出来て良かったデス、あんなに強い子が旗艦の艦隊、敵に回したくなんて、無いデス」

「ン、イナズマ、イイヤツ!』

 

ほっぽも横から加わりつつ、電へと感想を述べるレ級。

しばらく目を見開いた後、木曾と海里は顔を見合わせながら笑い合った。

 

「良い艦娘に育ててくれてありがとう、木曾さん」

「…元から良い艦隊でした、俺は…電みたいなあんなに強い旗艦の鑑をそうそう知らないですよ、電だけじゃない、みんな俺たち以上の強い鑑娘になってくれるハズです」

 

そう言って、再び電たちに目を向ける。

如月の顔からつき物が落ちるのを見て、ああ、俺が居なくなってもこの艦隊は大丈夫だな、と木曾は一人心の中で安堵するのであった。

 

 

「…で、めでたしめでたし、で終わったら良かったんですけどね」

「阿賀野に何が言いたいのよ、羽黒」

「…何キロ増えました?」

 

いやあああと、阿賀野の絶叫が響く。

 

…そう、トレーニングが終わればいつも以上にお腹が好く、当然その食事量も増える。

普通のごはんよりお菓子を好み、若年組でも食べ盛りなだけに、普通のごはんも唐揚げやハンバーグなどというこってり高カロリーな食材を好む阿賀野に取っては致命的な話だった。

自炊するにも、阿賀野のレパートリーはわりと狭く、レシピをいくつか持っているお菓子以外ならチャーハンのような簡単な炒めものを含めた中華ばかりだ。

 

そんなものを食べ続けたら、いくらトレーニングしたところで減らないどころか、お腹が減って結果的に摂取カロリーが酷いことになるのは明白だった。

 

 

それでも、トレーニング量がしっかりしていた頃は、徐々にだが体重は落ちていたのだ。

しかし、如月が入院して一人になり自主トレーニングをサボりだした途端、当然それはリバウンドという刃となり襲いかかったりする訳で。

 

 

「あ、脇腹柔らかくてつまみ心地さぁいこうです!二の腕もふにふに、おっぱいもちょっと育ちましたね!これは触りがいが…」

「羽黒ぉぉぉ!阿賀野を玩具にしないでぇ!」

 

そんなやりとりが、如月と電との感動的な場面の如月の病室の隅の方で広げられたりしたのである。

 

 

「って、お前らよそでやりなさいよぉ!」

「やだぷー」

「うわぁぁぁん!羽黒の馬鹿ァ!」


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