やはり俺のE組生活はまちがっている。   作:狂笑

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第一話書き直しました。


第一話 改

ピピピピピと目覚まし時計が鳴る。

それを止めて時刻を確認する。

午前六時半。健全な中学生の起床時間としては、何も珍しくない時間だ。

だが約一か月、不摂生な生活を送っていた俺には少々キツイ。

そして気分も重い。

何故なら今日は――

「今日から学校、か……」

そう、今日は俺、比企谷八幡の停学明けなのである。

 

 

 

 

俺が停学になったのは三月半ばのことだった。

俺には幼なじみがいる。

ソイツとは、小学生時代からの知り合いだ。

俺は千葉市出身でありながら、東京の多摩北部(西)にある私立椚ヶ丘中学に進学した。

そして、たまたまかどうかはわからんが、ソイツも、椚ヶ丘に進学した。

椚ヶ丘中学の偏差値は六十代半ば。故に“ちょっと勉強ができる”程度では入学することはできない。

開成など、全国に名を轟かすような学校と比べると大きく劣るものの、入学できた者は全て、親から大きな期待をかけられる。

だが優秀な人間を一つの所に集めれば皆凡人となる。

それによってプライドを砕かれ、期待に応えることができなくなる者や、大きな期待が重荷になって潰れる者、過度な期待と言う名の、勝手な信頼の押し付けによって潰れてしまうものがいる。

俺は幸い、そういった類のものは一切なく、仮にあったとしても感じることはなく従兄弟の浅野学秀とテストの度に一位争いに講じていた。

だけど、アイツは違った。

アイツは言い訳や弱音を殆ど吐かない。

故に、親から過度な期待と勝手な信頼をクラスメイトからは雑務を押し付けられ、それを撥ね退けられず、誰にも相談できず、そして潰れてしまった。

本当は俺が気付くべきだった。

潰れる前に助けてやるべきだった。

なのに、俺は自分のことが少々忙しい時期だったために気付いてやれなかった。

そしてアイツは――E組に落ちてしまった。

 

 

この学校において、E組は見下すべき弱者だとされている。

その為、アイツは元クラスメイトたちに言葉の暴力を浴びせられることがあった。

ある日、俺はそれを目撃した。

見たくなかった。

許せなかった。

悔しかった。怒りが込み上げてきた。

当時の俺の精神状態はあまりよろしくなかったことも相まって、普段一般人相手には行わないようなことをやってしまった。

即ちそれは――武力行使だ。

 

結果は二名半殺し。当然問題になった。

だが当時俺はA組の生徒で、被害者はB組とC組にそれぞれ一名ずつ。

しかも理事長――浅野學峯の甥という肩書が存在したため、職員室側が勝手に委縮し、一か月半の停学処分となった――はずだった。

 

 

月の七割が蒸発した。

それの犯人を名乗る超生物が椚ヶ丘中学の三年E組の担任へと就任した。

耳を疑うような話ではあるが、事実である。

それだけなら、俺の処分に何の変更もなかっただろう。

問題はその後だった。

超生物曰く、来年の三月には地球も爆破する予定とのこと。

だが、E組教師の仕事から逃げることはないとのこと。

つまり、E組の生徒であれは毎日暗殺する機会があるということだ。

故に、椚ヶ丘中学校三年E組は暗殺教室となった。

だが、E組の生徒はただの中学生。暗殺のことなどは完全に素人だ。

防衛省情報本部臨時特務部は教官を派遣するなどの措置を取ってはいるものの、成果が出るまでには時間がかかる。

そして、俺にもE組行きの命令が下った。

それは何故か。

それは俺が“六百年以上続く由緒正しい暗殺・諜報一家”である比企谷家の人間であり、“幼少の頃より訓練を受け、既に経験済み”の“暗殺者”だからだ。

俺に課せられた任務は一年以内にその超生物を殺すこと。

あまりのスケールの大きさにため息が出る。

とりあえず登校の準備を終え、戸締りをして玄関を開ける。

そこにいたのは――

 

「あ……八幡、おはよう」

「お、おう」

 

茶色のセミロングにキリッとした目の少女。

今日からクラスメイトとなった幼なじみ、速水凛香がそこにいた――

 

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