やはり俺のE組生活はまちがっている。   作:狂笑

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第二話

「な、なんでここに?」

俺は目の前の速水に問い掛ける。

今日停学明けとか誰にも言っていないハズなんだが……

 

「この前八幡に連絡した時、そろそろ停学明けって言っていたから、そろそろかなって」

 

え、それで見事当てちゃうとか、色々と怖いよ?

というか、今日は素直だな。てっきり

 

「別に……なんとなく」

 

とか言うとおもったのだが……

速水は時たま、身近な人の前では素直になるからな。

 

「まあいいか……。ほら、いくぞ」

 

玄関前で言い合っても仕方ないので登校を促す。

久し振りの登校であるせいか、登校が面倒くさい。

まあ、アレだ。夏休み明けとか急激に学校に行きたくなくなるヤツだ。

しかも今は5月の初め。徐々に暑くなるのに制服は冬服のままの時期だ。

 

……これ学校ついた頃汗だくじゃね?

 

 

 

 

 

珍しく、俺と速水は一緒に登校している。

だが……

 

「なあ、」

 

「何?」

 

「近くね?」

 

「そう?」

 

いやいや、近いから。

今の俺と速水の距離は腕の太さ一本分の幅あるかないかだ。

ん、徐々に近づいてきてない?

いい匂いがするからわかるよ?しかも時々触れてるし。(腕が)

まあいいか。減る物でもないし。

 

山の近くの交差点に差し掛かる。

この辺の道は狭く、また市内の大道路をつなぐ道路への抜け道になっているため、普段の交通量はそこまででもないが、時間帯によっては大型トラックなどが法定速度違反で走っている。そのせいか、数年前には死亡事故も起きている。

 

前方を見ると、黒髪ロングのストレートで、黒ストを着用した少女が歩いている。

 

「なあ速水、あれって――」

 

クラスメートか?と聞こうとして、聞けなかった。

何故なら――

 

――猛スピードで、4tトラックが迫っていたからだ。

しかも此処から確認する限りだと、居眠り運転のようだ。

 

マズイ

 

「速水!ちょいと荷物持っててくれ!」

 

荷物と羽織っていたブレザーを投げ渡し、走り出す。

 

「え、ちょ、……重い」

 

我慢してくれ。

 

居眠り運転手は顔をハンドルへ突っ込んだのか、大音量のクラクションが鳴る。

そのせいか、前を歩いていた少女は固まってしまう。

死を覚悟した。そんな雰囲気が少女のほうから漂ってくる。

 

仕方ない、奥の手を使うか。

 

今までのトラウマを掘り起し、殺意を生産する。

その殺意を足へ集中させ、エネルギーを取り出す。

そのエネルギーを使用し、爆発的な加速を生み出す。

名付けて、殺意ブースト。(命名、比企谷真也)

詳しい理論はもう覚えていないが。

 

常人を超える加速を得てどうにか間に合った俺は少女を前で抱え、(所謂お姫様抱っこ)ほぼ垂直に4メートルジャンプする。

丁度俺達の下をトラックが通過する。

完全に通過する前にトラックのコンテナを蹴って対岸に着地する。

 

「大丈夫か?」

 

「は、はい!!」

 

う~ん、赤いけど大丈夫か?

 

「あ、ありがとうございました。私、神崎有希子と言います。あの、あまり見ない方ですけど……」

 

「俺は今日から停学明けになった比企谷八幡だ」

 

ん?今俺自然に名乗っていたよな。何故だ?

 

「比企谷君、ありがとう。今度何かお礼させてね」

 

そう言うと俺が助けた少女――神崎は微笑んだ。

 

「お、おう……」

 

ふぅ、俺だから良かったものの、他の男子だったら絶対惚れてるぞ。そして玉砕して地獄を見ることになるのがお決まりパターン。

 

「八幡、はい荷物」

 

いつの間にか速水がここまで来ていた。

気付かなかったぜ。いつの間にステルススキルを……

違いますね、俺の気配察知スキルが衰えたんですね。

 

「ああ、悪いな」

 

取りあえず、預けていた荷物を受け取る。

そういや、鞄の中に拳銃入れているの忘れてた。

そりゃ普通より重くなるはずだ、

あと、なんで不機嫌になっているの?

 

この後、E組の山を俺を先頭に登ったのだが、二人は不穏な気配を纏いながら話し合いみたいのをしていた。

ふと後ろを見たとき、二人の間に火花が散っているように見えたのだが……気のせいだよね?

 

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