目覚めると金剛に…   作:mothership

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最近暑い日が続きますね…
汗臭さが嫌なので外にはでたくなかったのですが、昨日、一昨日は名古屋でずっと外にいたので半年分の汗を流した気がします(苦笑)
しかも昨日だけでペットボトル10本以上消費、普段財布の中には防犯上あまりお金を入れておかないので、気が付いたら財布からお札が消えていてめちゃくちゃ焦りました(汗)

さて、無駄話はおいておきまして…
この6話目からようやく他の艦娘の登場です
自分でもここまで登場に時間がかかるとは思ってませんでした

もし、キャラクターのおかしい所がありましたらご指摘お願いします


それでは6話です



金剛と愉快な仲間たち

 

 

ここが工廠か~

 

 

 

 

私は今、勝浦鎮守府の工廠入口に来ている

自分が散らかした資料の片付けを提督に放り投げて…

 

 

 

工廠は想像していたよりも大きかった

 

ジャンボ機が2機ぐらい入りそうだ

 

 

 

 

さて、それじゃあ早速入ろうかな

 

 

 

 

 

…と思ったけど、よくよく考えてみると実際に艦娘と対面するのはこれが初めてだ

 

 

そもそも私は別の世界にいたし、この金剛だって私であって私じゃない

もしなにかの拍子でバレてしまったら私はどうなっちゃうのか

 

 

 

 

う、緊張してきた…

 

 

ヤバいよヤバいよー…

 

お腹痛い 足が震える

 

 

 

…この感じ、中学の合唱祭で体育館のホールに立って歌った時と同じだ

あの時は足が笑ってるのを絶対バレないように、歌うよりも膝に神経を集中させたんだっけ

 

だってねぇ

後で他クラスの友達に笑われるの嫌じゃん?

賞よりも私の学校生活の方が大切!

 

それと青鷺って曲を初めて聞いた時はビックリしたなぁ

最初は普通の歌詞なのに突然、耳毛、胸毛って(笑)

 

え?耳毛?胸毛って言った?

フレディーマーキュリー?

私のただの聞き間違えだよね

って思ってキョロキョロしてたら、周りも皆キョロキョロしてたりクスクス笑ってたりしたのは今でも鮮明に覚えている

 

ちなみにフレディーマーキュリーが咄嗟に頭に浮かんだのはその時期、たまたまクイーンにはまっててお父さんとよくクイーンの曲を聞いていたからだ

 

 

 

…おっと

また回想に耽ってた

 

やっぱまだまだ未練があるんだよなぁ…

 

 

 

ちゃんと社畜してお金稼いで、一軒家買ってーー君と暮らしたかった

 

何よりあと1ヶ月だった結婚式を挙げたかった!

 

 

 

 

あーもうっ!

ヤケクソだぁ! 失うものもない! 入っちゃえ!

 

 

 

 

”パチンっ”

 

 

 

両手で頬を叩いて気合いを入れ、いざ突入

 

 

 

「失礼するネー!」

 

 

勢いよく入ると、目の前には驚いた顔をしてこちらを見る2人の女の子がいた

 

 

「こ、金剛さん!?」

「あ………金剛さんだ」

 

 

「Hi!金剛デース!

ヨロシクオネガイシマース!」

 

 

あははは

何で私こんなにテンション高いんだろ(笑)

 

 

 

「あ、工作艦、明石です。

応急修理や開発ならお任せください!」

「初めまして、弥生、です…。

あ、気をつかわないでくれていい…です。」

 

 

「テートクから2人のことは聞いてるネー!

これからが楽しみデース!」

 

 

不安だらけだよー!

 

 

「私もあの金剛さんと一緒の鎮守府で過ごすなんて夢にも思ってませんでした!

 

横須賀鎮守府での活躍は聞いて…」

 

 

「あ…明石ちゃん…」

 

明石は言いかけていた言葉を飲み、弥生もそのまま黙ってしまい、2人とも気まずそうに下を向いてしまった

 

横須賀鎮守府での出来事を知ってるが故に、私(金剛)に対してこの事はタブーなんだと思っているのだろう

 

けれど私はその事実を紙に書かれていた表面的なことしか知らない

その時の金剛の気持ちも提督の気持ちも分からない

 

この2人は金剛に気を遣っている

だから金剛じゃない今の私はその気遣いを受け取る権利はない

 

それにこの雰囲気は個人的に嫌いだ

 

 

「Don't worry! 私は平気ヨ~!

だから2人とも気を落とさないでくだサーイ!!」

 

 

だから無駄に明るく務めてみる

 

 

 

「あっ、は、はい、分かりました」

「…弥生も、分かりました」

 

2人はどう受け取ったのかは知らないけれど、元の感じに戻ってくれた

 

 

「Okー! じゃあこの工廠のguideお願いできますカー?」

 

 

「はい、お任せください!

じゃあ弥生ちゃん、ちょっと待っててね」

 

 

「あ、弥生も一緒に、いい?」

 

 

「No problem 大丈夫ヨー!

一緒に行きましょー!」

 

 

「それでは案内しますね!」

 

 

 

 

 

明石に工廠を案内してもらい、ついでに簡単な機械の使い方も教わった

 

流石に大きいだけあって色々な機械や兵器が揃っている

 

勝浦というなんともいえない場所にありながらこんなに立派な設備があるのが驚きだ

 

 

明石は基本的にいつも工廠にいるようで、日々兵器や艤装の改良や開発を行っているらしい

 

私はバリバリの文系人なので難しいものは何が何だかさっぱり分からなかったけど、見てるだけでも楽しかった

 

それに明石も弥生もあれから気を遣わないで話してくれたので、素で話せて楽しかった

特に明石は自分の得意分野だけあって、得意気に語っている姿は羨ましかった

 

本当にこの世界にきてよかったのか

私は目覚めてからまだ数時間だけれど、そんなことを度々考えていた

 

 

 

…でも2人を見て少しだけこの世界で生きるのに希望が持てた気がする

 

 

「2人ともありがとネ~

とてもわかりやすかったデース!」

 

 

「いえいえ!

私こそ色々語っちゃたのを真剣に聞いてくれてありがとうございました!

提督なんか全部知ってるって言って聞いてくれなかったんですよ…」

 

 

「提督は、ああ見えて凄い人だから…」

 

 

 

「Oh…テートクのキャラがよく分かりませーん…」

 

 

 

「ほう、じゃあ教えてあげようか」

 

 

 

…え?

 

 

 

「金剛、仕事が出来たから執務室に来い」

 

 

振り返ると仁王立ちの提督がそこにいた

 

…これ怒ってる、よね?

 

 

 

「…Haha テートク忘れたデスカ?

さっき仕事finishしたって言ってました」

 

 

「うん、そうなんだけどね

お前にぴったりの仕事を見つけちゃったから」

 

 

やばい 逃げなきゃ!

 

 

 

「…ちょっとお花摘みしてきマーウゲッ!」

 

 

 

逃走を図ろうと一歩踏み出した瞬間

子猫のように襟首を掴まれ持ち上げられる

女の子として出してはいけない声とともに

 

 

「その前に仕事な」

 

 

「分かったネー!分かったから下ろしてくだサーイ!」

 

 

見れば明石と弥生が半笑いでこちらを見ている

 

 

 

 

 

 

…死にたい

 

 

 

 

「いや、お前逃げるかもしんないからこのまま連れてく」

 

 

「What!? 逃げないから下ろしてくだサーイ!」

 

 

「はいはい

行きましょーねー」

 

 

…全く信用されてない

 

ジタバタ暴れてみたものの抵抗も虚しく、私は宙ぶらりんのまま執務室に連れて行かれる

 

 

 

途中

黒姫と名乗る人と出会った

 

 

「提督ーなんか手紙…

こんにちは金剛さん 起きてたんだね」

 

 

肌は白く、黒髪はポニーテールでまとめられていた

いかにも清楚系という感じだ

 

 

「…Hello さっき起きたネー…」

 

「そっかぁ 起きて早々に大変みたいだねぇ

私は黒姫っていいます

明石と共に工作したり医務や家事もしたりするよー

 

あっそうそう、提督ーなんか手紙届いたよー」

 

 

「ん?手紙?

…あぁ実家からだ」

 

 

提督が手紙を読み始める

 

もちろん私はぶら下がったままだ

普通に恥ずかしい

 

それを笑顔で見てくる黒姫という人

 

 

 

…逆に考えるのよ

これが日常だと思ってしまえばなんでもない

 

そうだ

私はいつも宙ぶらりんだ

 

 

 

いつもの光景よ

それが何だって言うの

 

 

 

 

ふふふふ

 

 

 

 

「…提督 そろそろ下ろしてあげなよ

金剛さん涙目だよ?」

 

 

 

「…そうだな」

 

 

 

こうして私は黒姫さんのおかげでやっと地に足を着けることができた

 

 

 

 

 

現在15時

世間ではおやつの時間だ

 

けれどクッキーも紅茶もない

 

目の前にあるのは書類 書類 書類 書類

 

ブラック企業かここは

 

 

 

…ふぅ、これで50枚目

 

提督は私をこの部屋へ連れてきて書類を渡すなりどっかへ行ってしまったので、サボるという選択肢もあったけれど、悲しいかな、前の世界の感覚が体に染み付いているのかついつい書類に手をつけてしまう

 

さて、あと残り半分もとっとと終わらせてティータイムにしよう

 

 

月 月 火 水 木 金 金っと♪

 

 

 

ーー君、私はどの世界に行っても相変わらず社畜らしいです

 

 

ーー君に報告を済ませて、頭の中でルロイ修道士と共に農作業をしている姿を妄想しつつ、書類に手をつけていると突然誰かから無線が入ってきた

 

 

「指令 こちら比叡です」

 

 

おっと 提督は今いないしどうしよ

私が受けた方がいいのかな?

 

と思っていたけど…

 

 

「提督だ どうした?」

 

 

どうやら提督も通信機を持っていたので杞憂だったようだ

 

 

 

「予定よりも早く米艦隊の方に輸送船の引き継ぎができましたので、今日の夜には帰港できそうです」

 

 

 

「だそうだ 金剛」

 

 

 

 

 

 

「………金剛お姉さま?」

 

 

 

いや、いきなり振られても…

 

…でも何か答えなきゃだよね

 

 

 

 

「…比叡?」

 

 

 

 

「…」

 

 

 

 

「…」

 

 

 

 

あれ? 私何か間違えちゃった?

 

 

 

 

「…お姉さま!!!

お目覚めになられたのですね! よかったぁ…

お姉さまのために比叡、気合!入れて!帰ります!」

 

 

 

「Y,yeah ま、待ってマース…」

 

 

 

「はい!比叡にお任せください!」

 

 

 

…これ、会話成り立ってるのかなぁ

 

 

 

「…またあとでネ?」

 

 

 

「はい!お姉さま!

お姉さまと会えることを楽しみにしています!」

 

 

 

そこで無線は切れた

 

 

 

 

 

…疲れそうな案件がまた増えてしまったようだ

 

 

 

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