ブラック★ロックシューター・THE・WAR   作:イビルジョーカー

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※この回のタイトルを変えました。

今回はエーテルス・ヴァトリシアに行かなかったブラックたち
にサイドを変え当てた話です。今回もボカロモチーフのキャラ
が登場します。

それでは、どうぞ!








★ワールド・ヴィレッジの奪還 パートA☆

 

ワールド・ヴィレッジ。かつて、クシロロとは異なる世界へと渡る為、クロワの先人たちが発明した偉大な時空転移装置。しかし様々な問題点から異世界への渡来は絶対の禁忌とされ、その技術は永遠に闇へと葬られた。

 

しかし、ゴールドソーは誰にも気付かせることなく、密かに装置を隠し持っていた。

 

悪用されることを恐れた彼女は、事前にそれを部分的に破壊した。そうすれば修復技術を持つ自分以外に直す者はいない為、使用することは不可能だと判断したからだ。それに、装置自体を完全に破壊してしまっては自分のある目的が果たせなくなる為もあった。

 

だがゴールドソーは一つの懸念を忘れていた。自分以外にも装置における修復技術の知識を持つ者が他にもいたことを。その者は『大白師』の異名を持つホワイト☆ロックシューターの恩師『ラム』。

 

彼女はホワイトに自らが保有するワールド・ヴィレッジの知識全てを教え込み、それを元に800年もの歳月を消費し、今装置の完全修復は果たされようとしてた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見てブラック。あいつ等あんな大穴で何かしているよ?」

 

クロワの精鋭『チャリオット』。彼女はカスタロット・インフィスと呼ばれる、裂け目の大穴の周囲に点在する塔の様に長く屹立した大岩の天辺にて、ブラック★ロックシューターとその他3名の精鋭たちが様子を伺っていた。

 

「まさか、本当に装置を修復してるなんて……」

 

チャリオットの言葉に頷きつつ、ブラックの口から漏れ出た言葉には驚愕と困惑を孕む物だった。当然ながら、前にも言った通りワールド・ヴィレッジの装置の完全修復には、ゴールドソーの装置に関する技術的知識が必要となる。彼女がもう、この世にいない以上、装置を修復できる者はいなかった筈……。

 

だが、現実は違った。

 

ハクトはホワイト☆ロックシューターの命令の下、ワールド・ヴィレッジを、あと一歩と言う段階まで修復完成させつつあった。

 

「報告します! ワールド・ヴィレッジは、カスタロット・インフィスの最深に建造され、今私達が目視しているカスタロット・インフィスの周囲にある機械群の数々は、機材を生産する為の部品生産とエネルギー生成の物だと思われます!」

 

ビシッと。そんな効果音が聞こえて来そうな背筋真っ直ぐの姿勢で立ち、敬礼して報告を述べるのは、今しがたやって来た精鋭の少女『ミラーベル』。

 

黒と白にカラーリングされた、セーラー服のような袖の無い上と黒いスカートを履いた下と言う出で立ちで、頭部の黄色い髪と白いリボンが特徴的だと言える。

 

外見自体はストレングスと同じ小柄な方で、人間の小学生くらいの年頃に見えなくもない。

 

「さ、更に報告します! 外の警備に当てられている守備戦力は、およそ158と推定。装備の程は対空用ウィザナール(超小型ミサイルを弾丸として連続発砲するマシンガンのような猟銃)と近接小規模爆破銃を使用していて、迂闊に近付くのは危険と進言。そして、やはり重要ということも相成って航空将官や管理元帥、『仮面暗殺師』に『爆撃隊長』。兵長。尖兵長。『石工艦長』。『十字師団長』。以上の8名が現場監督兼護衛を担っている様子でした!!」

 

凛とした声を張り上げ、ミラーベルに続く形で報告を述べるのは同じ斥候であり精鋭。更に隠密における破壊工作のプロフェッショナル『ミラーロータス』。

 

上に着る服装は、ベルと同じセーラー服に似たものだが、その下に履くものはスカートではなく黒のハーフパンツ。髪はベルやチェリオットと同じ黄色に染まり、そこに白いカチューシャが取り付けられているのが特徴である。ちなみに彼はベルの弟で姉弟の間柄だ。

 

「2人とも。危険な任務を無事こなしてくれて、本当にありがとう」

 

精鋭であり、斥候員でもある2人の姉弟をブラックは真摯に労う。

 

そんな彼女に一瞬ほど呆気に囚われていた2人だったが、すぐに意識を確固たる状態へと覚醒させ、大袈裟に身振り手振りであわあわとうろたえ始めてしまった。

 

「い、いえ、そそ、そんな……ッ!」

 

「せ、精鋭と言えども、わ、私達、所詮は斥候なので…その……」

 

たどたどしく、自信さえも無さ気。良い意味で謙遜、悪い意味で情けない弱腰と言う感じだろうか。そんな姉弟の姿を、ブラックを含めたこの場の全員は苦笑気味ながらも微笑ましく見守る。

 

「まぁ、そう弱気に謙遜するものではないでござる。お主等の活躍次第でクロワの今後が左右される、非常に重要で自信を持って言い張れる任務で候」

 

精鋭の1人であるスライザー・カムイからの言葉。精鋭に成り立ての身である2人からして見ればカムイは素晴らしく、憧憬の念をその胸に抱かずにはいられない先人。そんな彼からの言葉はもう、この場で失禁してもおかしくないほどに感激な思いを燃焼させるに十分だった。

 

「カムイの言う通りだぞ」

 

カムイに同調するように、姉弟の2人にそう説くように語り出したのはカムイやチャリオットと同じく精鋭の1人『ファーサイド・バニィ』。

 

顔をすっぽりと。それこそ余り有り過ぎるほどに、紫の色彩に染められた三日月状の巨大バイザーを装着し、袖口にフリルの付いた黒いジャケットを上に着用。そして薄い紫のスカートの下に履いた風貌となっている。精鋭の中で随一の隠密能力とその技術を有するものの、本人は隠れ忍ぶより正々堂々とした真っ向勝負を好む為、その才を十全に生かし切れていないと言うのが残念な所である。

 

「お前達は、私自らが私の隠密技術とその能力を使いこなす事に成功し継承した、紛れもない真の後継者……故に、もっと大役を果たせたと胸を張るがいい!!」

 

「「せ、先生…ッ!」」

 

まさに感涙極まり、と。

 

そんな風に言わんばかりの声音と表情を周知など気にせず曝け出す2人の弟子達。それを優しく、そっと満足気に抱き締めるバニィの姿は、さながら母のように映るだろう。

 

眼前に広がる微笑ましい光景を文字通り微笑みつつ、そして少し悲しさと羨望を孕んだ、そんな目線で3人を一瞬だけ見た後、全員に向けて言葉を発した。

 

「みんな聞いて。これより今回の作戦……作戦名『ワールド・ヴィレッジ・クレヴォス』の内容を説明する」

 

まさしくそれは、鶴の一声。

 

和んでいた空気さえも一変、緊迫し張り詰めたものへと著しく変化してしまった。それほどまでにクロワ統率者たるブラックの言葉は、真摯な思いと高潔で誇り高い意志を兼ね備えているのだ。

 

「私達がここへ来た目的は一つ、敵であるハクトが完成を間近にしているワールド・ヴィレッジを、私達全員の力と知、才をもって奪還すること」

 

「し、しかし奪還すると言っても……」

 

弱気な声を上げるミラーロータスに手の平で待ったとジェスチャーを出し、話を続ける。

 

「分かってる。普通に行くだけなら……悔しいけど私達に勝機はない。でも今回はこれを使うことが作戦の要よ」

 

そう言って、羽織っているコートの裏の懐からある物を取り出す。それはストレングス達が持っている『転移用アーマメント術式の装置』と遜色ない、まったく同じ代物だった。

 

「これを使ってワールド・ヴィレッジを、設定された行き先であるクロワの東都市区画最大の大広場に転移させる。そして、私達はこれと同じもう一個の装置を使い、転移という形で離脱。それでこの任務は完遂される」

 

「意見①、なるほど。確かに名案です」

 

妙に淡々とし、且つ。一風変わった機械的な言い回しが特徴的な、クロワの精鋭『グラビティアス』。赤みを帯びた長髪を左右ドリル状に巻き、白衣の天使たるナース服をイメージしたような、そんな衣装が思わず目を引いてしまう風貌。

 

最も、クロワの皆は既に見慣れているが。

 

「なるほどね。よ~っは、私達のもんだった物を奪い返すってわけ? 私としちゃあ、戦大好きのクソハクト共をぶち殺せれば、それでいいけど」

 

随分と物騒で少し口汚く話すのは、ほんの少しの赤みが入り混じったブラウニーカラーのショートヘアに赤く袖のないジェケットコートを羽織り、その中には黒い半袖の防弾性に特化したトップスジャケットを身に纏っている。

 

下には材質的に中々の硬度を誇る、硬質な黒のハーフパンツを着用。嬉々として両手で振り回しながら持つそれは、二丁の紅い銃。長方形の四角と四角が太い円筒で繋げられており、前方にはサイズが25cmにもなる口径二つが、上下並ぶ形で備っている。

 

そして後方には、エネルギー弾を補填する為の小さめの四角い物体『補填用エネルギーボックス』が付属されている。

 

彼女の名は『メイコック・ガンナー』。

 

面倒見の良い姉貴肌で剛毅。男勝りな性格をしている故か、女性として少々品の無い発言が目立つが、大抵のメンバーは『メイコックの姐さんだから』と。もう半ば呆れと諦めの二つをもって認知されてしまっている為、今更あれこれと諌める者は誰一人としていない。

 

ガンナーの名に相応しく、銃撃戦や銃の扱いに関しては得意中の得意。兵長リリオや他多数の幹部たちを退かせ、時には倒してしまうなどの実績を持つほどの実力者。

 

そんな彼女なれど、非常に人情家で涙脆い意外な一面もある。ちなみに、クロワの中では最古参の1人であり、ストレングスの師匠に当たる人物でもある。

 

そして、これを付け加えておくのは何だと思うが、中々結構な巨乳の持ち主だ。

 

「私がザハの相手をするから、みんなは敵を討ちつつ、ワールド・ヴィレッジ周辺の安全を確保。そして、貴方達が装置を使ってワールド・ヴィレッジを転移させてほしい」

 

そう言ってブラックは、その手に持った転移装置を斥候員の双子に渡す。一つだけでなく二つ、両方共だ。

 

「え、ええッ!」

 

「な、なんのおつもりで……」

 

「当然。貴方達にやってもらう為よ」

 

しれっと何も問題なく、当たり前のように述べるブラック。だが、この任務を斥候員如きに任せるとは、一体どういうことなのか。

 

そう双子は口に出そうとするが、それよりも早くブラックは言葉を紡ぐ。

 

「この任務に必要なのは『いかに迅速に事を成すか』よ。それにこの中で一番適していて成功率が高いなのは貴方達なの。私は大事な仲間として、貴方達を信頼してる。だから、自信をもって」

 

真剣な眼差しで、嘘も偽りも無い澄んだ蒼き瞳で彼女はそう語る。

 

ここまで言われしまっては、流石に双子も黙って装置を受け取り、ただ頷くしかない。

 

ただ力強く……その瞳に決意の火を灯しながら。

 

「ありがとう。では、私が先陣を切る。他の皆はベルとロータスの援護をお願い」

 

ブラックの指示に皆が同意し、確固たる鋼の決意を秘めて頷く。それを見たブラックは、何処か少し嬉しそうな笑みをほんの一瞬の間に浮かべて、消した。

 

「クロワ、ア・サルトス!」

 

お決まりの掛け声が、この戦いの幕開けとなる。

 

ブラックは、今いる空高き、この塔のような岩の頂から一気に飛び降りる形で降下。この世界は無重力に似た側面を持つ為、コアから生成され身体に流れるラックワイトエナジスを意識的に操作し、身体を加重する。

 

そうすることで、ブラックの身体はあたかも重力の法則に従うかのように落ち、地面へと問題なく着地。そして、その態勢から一気に跳躍し、あの広大なる裂け目へと駆け向かう。

 

「ブラック★…ロックカノン!」

 

名の詠唱と共に現れるそれは、かの黒き砲身。左腕の肘まで飲み込むように装着された、それに対し、ブラックは自身のラックワイトエナジスを注ぎ込む。そして砲口から、蒼き閃光が二つ。

 

敵へと目標を定め、音速をゆうに超えた速度を持って迫って行く。

 

閃光は光り輝く、ネオンのような線を引き描きながら特攻。そして、そのまま命中したかと思えば、その二発で50もの兵士たちを爆死せしめた。

 

しかし、これだけで終わらせるほどブラックは甘くない。

 

二発の閃光から、更に無数に枝分かれするかのように小さな光の針が怪我をした者、無事だった者問わず刺し貫いていく。ブラックが放った二発の閃光…もといエネルギー弾丸は、彼女が持つ中で広範囲に特化し、それでいて近接と遠方の攻撃性に優れた効果を齎す弾『ヴァイト・ビュブレット』。

 

これを前にしては、近接や遠距離。あるいは両方を苦手とする者は、一溜まりもないだろう。だが一般とは言え、彼らハクトの兵士たちは皆全員が『戦う者』。故にその誇りは、程度こそ異なれど、あるにはあるのだ。

 

だからこそ、すぐさま応戦した。

 

武器をその手に持って、撃鉄を起こし引き金を引く。

 

それによって生じる無数の火花の数々は、ブラックの華奢な身を貫くという。ただ一つの目的に従い、前進し突貫するのみ。

 

しかも、それらは『近接小規模爆破銃』から飛び出した爆破銃弾である。その威力は銃弾でありながら、一つ一つが範囲こそ極小規模なれど、手榴弾ほどの威力を誇る。

 

だが、そんなことブラックには至極関係のないこと。

 

次々と刀で弾き飛ばし、時には十分な距離で回避しているからだ。

 

しかも弾く際には繊細な剣捌きで刀が当たった瞬時に爆破しないよう、しっかりと手心を加えている。難関を容易に突破し、いよいよハクト兵士たちとの白兵戦に移行したブラック。兵士たちは、銃火器の他にも一般装備の武器である『ラグロット』と呼ばれる、上下尖端に機関銃とエネルギー刃の二つのモードチェンジを可能とする棍棒を装備している。

 

当然だが、機関銃は仲間を巻き添えにしてしまう為、白兵戦に特化したエネルギー刃で対応している。だがブラックは自分に迫り来る攻撃を次々と受け流し、そしてその都度、敵の身体をコアごと真っ二つに切断していく。

 

そうでもしなければ、何分程度の時間で回復してしまうからだ。

 

人間は多少『深く切ればおしまい』だが、ハートレスは『二つに分けるように切断しなけば致命傷には成り得ない』のだ。

 

おまけにコアを破壊しなければ完全には死なず、結局は何時間単位で復活してしまうのでキリがない。

 

「くたばれッ! ハクトのザコクズども!」

 

「グ、ギャァァッ!!」

 

刀で1人のハクト兵士の片目を刺し抉り、更に痛みで相手が怯んだ隙にブラック★ロックカノンでコアを吹っ飛ばす。何ともえげつない方法だが、ここは戦場。

 

言葉だけでは、渡り合うことなどできない世界だ。

 

「はアアァァッ!」

 

気迫篭るブラックの咆哮が響き渡る。それを聞いたハクトの兵士たちは、皆が怯み、彼女の近くにいた兵士たちは、次々とその餌食となり果てる。

 

どれほどの時間が経ったか、と言えばそう時間は経っていない。せいぜい30分程度だ。

 

しかし、158といたハクトの外周警備戦力は、今現在で102にまで減少。兵士間での士気は大幅な下がりを見せていた。

 

「は、早くザハ様に……このことを早く……ザハ様に!」

 

背に酷い傷を負いながらも、戦況の情報伝達を任を忘れない情報伝達係員の兵士。彼は、自身の通信用アーマメント術式でザハに連絡を取ろうとする。

 

が。

 

「ッ!……あ…」

 

その胸を、一筋の光が貫いた。

 

そして兵士は糸の切れたマリオネットのように倒れ沈黙。光の正体は、メイコックの銃から放たれたエネルギー弾だった。

 

「悪いね。ザハの瞑想クソ野郎なんかに、報告させるわけにはいかんのよ」

 

二つの口径の内、上の一つから黙々と煙を出してメイコックはそう呟く。その隙に数人の兵士が背後から彼女に襲いかかって来るが、慌てず銃を後ろへ向け、そのまま顔を前へ向けた状態で乱射。誰一人撃ち漏らすことなく仕留めてしまった。

 

「甘いよ、お前等。不意打ちするなら、気配と殺意を完全に消すんだね」

 

メイコックはそう言い、不敵な笑みを浮べながら双子を援護しつつ、敵を次々と蜂の巣状に変えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふむ。来たな」

 

一方、カスタロット・インフィスの最深部。

 

そこではワールド・ヴィレッジの現場監督兼監視、及び警護を担う管理元帥ザハと航空将官バード・スラッシャー。そして同様の任を請け負う、他の幹部数名と一般作業員288名がワールド・ヴィレッジの修復作業に勤しんでいた。

 

そんな中でふと、空中座禅中だったザハの両目が見開かれた。まるで何かを察知した風に言葉を零す。

 

「んあ? 来たって何がだよ」

 

「クロワだ。ここを嗅ぎ付けたらしい」

 

「……なら、私が奴等を仕留めてやる」

 

両腕の翼を広げ、今にも外へと飛び出そうとするバード。そんな彼女を止めたのは、一筋のザハの眼光だった。いかなる者でも……ホワイトなどの規格外でもなければ、逆らう事は愚か手の指一本さえも動かす事など出来ない威圧感。

 

無論、それは三下な精神思考のバードならば囚われて当然だと言えるだろう。

 

「待て…バード。ブラック★ロックシューターの気配も感じる……お前だけでは勝てん。私を含め、この場にいる幹部の総戦力をもってクロワを迎え撃つ……依存はあるまい?」

 

「チィッ! 今回だけは従ってやる」

 

わざとらしく舌打ちをし、理に適ったザハの意見に従うバード。彼女とて自分の実力では精鋭の1人2人ならまだしも、ブラック★ロックシューターが相手では分が悪過ぎることは承知の上。

 

ならば、そのことを冷静に判断した上での答えなのだ。

 

「(……もうすぐだ。ワールド・ヴィレッジは、既に完全的に修理完了。あの方の本懐はまた一歩近付き、あとは左腕さえ入手できれば、また更なる一歩を踏み出すことができる。故にクロワの手に渡ることだけは何としてでも阻止しなければならん)」

 

内心そんなことを思考しながら、己の読みが外れてしまったことに対し思わず溜息を漏らすザハ。管理元帥たる彼が溜息をつく……と言うのは、ハクト内では非常に珍しいことだが、それもほんの一瞬の時。

 

彼は気を改めるようにして引き締め、他の幹部全員と共に外部へと転移して行った。

 

 

 

 

 

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