今回は文章が悲惨なこの事になっているので危険を感じた場合は戦略的退却をしてください。
それでも構わない方はこのままお進みください。
それではどうぞ!
中将の視察が終わり、一段落したトラック泊地に新たな指令が下る。提督が中将の持参した指令書を読む。そこには『第三十一号作戦』と書かれていた。そこには複雑で長い文章が書かれていた。提督は机から鉛筆とノートを取り出し、内容をまとめる。内容は以下の様なものだった。
一、パルバラ島に上陸する陸軍部隊を支援せよ。
一、各鎮守府は指定された作戦目標を遂行せよ。
一、目標達成の為の手段は各提督に一任する。
一、最大で連合艦隊での出撃を認める。
とこのようなものだ。そしてトラック泊地は上陸船団護衛と艦砲射撃による火力支援が目標だ。提督は保有戦力を書き出す。そこで提督の頭を悩ませる。他艦隊が周辺海域の敵勢力を排除するとは言え多少なりとも抵抗はある。その際に手持ちの戦力でなんとかなるかどうかが怪しい。
「輸送と上陸は迅速に行わなければならない……………どうすれば………………」
そんな時、大淀が吉報と共に入ってくる。
「提督、例の揚陸艦修理が終ったようですよ。」
提督は勢いよく立ち上がる。その拍子に椅子が壁にぶつかり派手な音を立てる。
「今どこにいる!?」
提督は大淀に詰め寄る。大淀は後ずさりながら必要事項を伝達する。
「すぐ部屋の外にいますが。」
それと同時に扉が開かれた。そこにはあの独特の制服を着た少女が立っていた。
「強襲揚陸艦ヴァルキリー、ただ今着任しました。」
しかも今回は艤装付きだ。レイアウトはバザードに似ているが、ところどころ変わっている。
「着任してすぐだが間もなく上陸作戦が展開される。お前も参加してもらうことになるだろう。その時は頼んだぞ。」
ヴァルキリーの肩を軽く叩く。
その時、窓ガラスが割れ、ベルツが中に突入した。
「あぁ、すまん。屋上からラぺリング降下の訓練をしていたんだ。」
そう言うと窓から飛び降りた。提督は頭を抱えた。何度注意しても直らない。ヴァルキリーは唖然としており、大淀はくすくすと笑っていた。気を取り直して提督は会議室に全員を午後に集めるよう指示した。
滑走路に一人の記者と一人の妖精が取材をしていた。
「それでは質問ですが、あなたの今までの撃墜記録は?」
文は手帳に質問と回答を事細かに記入していく。ちなみに取材されているのはバザードの編隊長妖精だ。
「うーん、覚えていないな。まぁそんな事より生き残る事が優先だがな。」
笑いながら妖精は答える。そこで文は次の質問をする。
「次にあなたのモットーはなんですか?」
妖精はありのままを答えた。嘘をつく必要はない。
「生き残れ、ですかね。ここに来る前のある空戦が激化した空域の暗黙の交戦規定でしたね。」
妖精の脳裏にかつて傭兵時代の光景が浮かぶ。そんな事をなんとなく思い出しているとシャッター音が鳴る。ハッとすると文がカメラでこちらを向いていた。
「撃墜ですね。」
妖精は両手を上げて降参した。だが、文から先ほどの笑顔は消えていた。
「貴方は一体何者なんですかねぇ?」
妖精は俺は俺だと答えるが文は首を横に振った。
「いいえ、貴方は他の妖精とは違う目をしている。まるで手負いの狼のような目をしているんです。」
文の言いたいことはよくわかる。確かに他の妖精とは違う。本人しか知らないが他とは違い、彼は人間と妖精の中間体だからだ。
「君にはそう見えるのか。」
妖精は兵舎に向かって歩き出す。文もついて行こうとするが、
「取材はお終いだ。じゃあな。」
そう言って兵舎の中に消えた。
昼下がりの泊地に穏やかな空気が流れていた。ある一箇所をのぞいて。
「突然呼び出して済まないな。」
提督は集まった中隊長クラスの妖精や艦娘達を見渡す。もちろん水月や蓮田も混ざっている。
「HEY!テートク、今日これだけ集まるという事は何か大きな作戦をするってことネ!」
金剛が自分の推測を言った。提督は頭を掻きながら集めた理由を説明した。
「金剛の言う通りだ。一週間後に各鎮守府と陸軍共同でパルバラ島上陸が行われる。」
すると周囲がざわめくが提督が手で制する。
「今回我々の任務は本土からパルバラ島に向かう上陸船団を護衛、それとパルバラ島上陸の支援を行う。この島を我々の手が手に入れるとガダルカナル島への攻撃ルートが二つ完成する。」
一同は大作戦に参加するという緊張に包まれていた。すると一人が手を上げる。ベルツ中尉だ。
「その作戦には私達も参加するのか?」
陸娘達も同様に頷く。提督は参加兵力をまとめた紙を貼り付ける。
「本土の連中とトラック泊地の一部戦力で殴り込む。我々の担当する海岸は北部のここだ。」
パルバラ島拡大図の北にある小さな海岸を指す。本隊の約2万の兵力が上陸する北東の海岸から少し離れていた。するとチハが口を尖らせる。
「内陸へ入る道が狭いじゃないですか!軍令部は我々に死ねと!?」
チハの言葉に陸娘達は同意する。その中でただ一人反論した者がいた。
「戦争に犠牲は付き物だ。それに何か考えがあるんだろう提督さんよ。」
と提督の意見を聞くように説得するエイブラムス。
「そうだ。実を言うとちょっとした思いつきからなんだが、バザードの連れて来た特殊部隊を使おうと思う。」
壁に寄りかかった特殊部隊妖精を見つめる。妖精は微動だにしない。
「上陸前にパラオ泊地から伊168を借りて特殊部隊を潜入させる。目的は情報収集と撹乱だ。本土の連中には悪いがある程度こっちの戦力をひきつけてもらう。」
提督はいつになく悪い顔をする。それを見た一同は笑った。蓮田も
「いつも冷や飯ばかり食わされているんだ。これくらいは本土の連中にやってもらわないとな。」
すると次に最上が手を上げる。
「護衛艦隊の編成はどうするんですか?」
提督は艦隊編成の表を貼る。
「この編成通りだ。文句なら見てから言ってくれ。」
そこにはほぼ主力のメンバーの名が載っていた。旗艦を金剛として葛城、バザード、最上、三隈、シバリー、天龍、秋月、吹雪、雷、電そしてヴァルキリーだ。
「提督にしては豪勢な編成じゃないか。」
天龍が腕を組みながら感想を述べる。その言葉を聞いて提督はまた頭を掻いた。
「今回はウチは初めて大規模な作戦に参加する。が、いつも通りやればいい。それと必ずここに全員で帰るぞ。」
「「はい!」」
会議室からは一丸となった返事が響いた。
作戦説明を終え、各々は上陸作戦に向けた準備を始めた。陸軍は上陸部隊の編成に終われ、海軍は物資の積み込みを始める。トラック泊地全体が活気に包まれていた。そんな中、ベルツの元に文が尋ねてくる。
「私も連れて行って下さい。」
ベルツに頭を下げるも、
「辞めときな文屋さんよ。あんたには危険過ぎる。上陸終了後にしな。」
と突っぱねられるも文は頼み込む。
「一端の従軍記者としてこの目でありのままの記事を書きたいのです。」
ベルツはため息をついた。
「仕方ない。連れて行っても良いが命の保証はしないよ。」
「ありがとうございます!」
承諾を得た文はすぐさま部屋に走り出す。文は必要な物を小さな雑嚢に纏めた。
洋上に6隻の船が進んでいた。その艦隊は何処にも所属していなかった。そのゴテゴテとした装備は日本やアメリカには無く、ましては深海棲艦でもなかった。
「こちら、チゥーダからグムラクへ。敵編隊接近中、方位205、高度2500、距離5万、機数15。」
艦橋に少女が一人と数人の妖精がいた。
「グムラクさん、アドミラル・ツァネフから信号。迎撃機の発艦用意完了、指示を待つ、です。」
臨時の旗艦としてグムラクは判断した。
「了解、ツァネフに打電。迎撃機発艦始め。それと全艦に対空戦闘用意。念のためツァネフにも警戒しろ。」
ツァネフからは迎撃機としてSu-33が発艦する。他艦は対空兵装を操作し、敵編隊に照準を合わせる。
《こちら、クワント1。敵機を捕捉。攻撃する。クワント隊、付いてこい。ユーク海軍航空隊の実力を奴らに見せるぞ。》
迎撃に上がった8機のSu-33は編隊を組み、一気に上昇する。
《クワント1から各機へ、ミサイルを発射した後に奴らを艦隊から引き離す。いいな?殺れ。》
一斉にミサイルを発射し左旋回する。発射された8発は正確に目標に命中した。深海棲艦機は直ぐに退避行動を取るSu-33を追いかける。
《掛かった。各機ブレイク!》
Su-33は機動性を活かして深海棲艦機にドッグファイトに持ち込む。
クワント1の後ろに二機のコルセアが現れる。
「来たか…………」
射線に入らぬように機体を滑らせる。案の定、元々いた所に弾が通り抜ける。コルセアは必死に食らいつくも速度でジェット機に勝てるわけがなく引き離されてしまう。そこへもう一機のSu-33がミサイルを放つ。気づかぬうちにコルセアは火だるまになり海に還った。会敵から6分半で敵機は全滅した。
「こちらクワント1、敵機の全滅を確認。これより帰投する。」
クワント隊は編隊を組み直し、母艦へと帰投した。
ツァネフは迎撃機の収容に追われていた。
一方、グムラク艦橋では先ほどの敵機の来襲方向を探っていた。
「グムラクさん、敵機の来襲方向が分かりました。この島からです。」
グムラクは地図を見る。妖精の指さす先にはパルバラ島と書かれていた。
いかがでしょうか?
もはや迷走を超えて暴走の域に片足を突っ込んでいる気がしますね。
ごめんなさい………………
それから何かしらの希望があればコメント願います。
それではまた次話でお会いしましょう!