いつかまた平和な海へ   作:VI号鷲型

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どうも、ストライクイーグルです。
今回も残酷な描写が含まれており、安定した駄文です。
それでも、
《そんなもん知るか!前進!》
と申す強者はそのままお進み下さい。
それではお願いします。


第二十四話 205丘陵の攻防

飛行場奪取の翌日

海兵隊は護送任務を終え、海岸まで戻される。そこには蓮田がいた。

 

「飛行場奪取の直後で済まないが、また仕事だ。」

 

蓮田は島の全体図を背にブリーフィングを行う。

 

「北部の約半分は手に入れたが、南部に行くためには大規模な機甲部隊が布陣している303盆地か、205丘陵を通らなければならない。

そこで、君達海兵隊には第2戦車小隊と共に205丘陵を攻撃してもらいたい。」

 

ベルツとコリンズは島の全体図を睨む。コリンズが先に質問をする。

 

「その205丘陵にいる敵の規模は?」

「この丘陵は小さく、主力を通すのには向いていない。多分、一個機甲中隊程度が布陣している筈だ。」

 

ベルツは小さく頷く。

 

「分かりました。すぐに取り掛かります。」

「頼む。別途で303盆地攻撃もある。俺はそっちに行く。指揮はベルツ。君がやってくれ。」

 

ベルツとコリンズは敬礼して指揮所から出る。

海岸には陸揚げされた物質の山が幾つもあった。

既にセンチュリオンはヴァルキリーに輸送された。

 

「三個小隊で一個中隊から丘陵を奪え…………

またいつもの無理難題ですね。」

「仕方ない、あちらさんも深刻な兵力不足だ。」

 

ベルツは隊員達に丘陵攻撃の説明を始める。

 

「全員いるな?

今日の午後に此処、205丘陵を攻め落とす。敵は一個中隊程度が布陣している。」

 

それを聞くなり、海兵達は反対意見をすぐに飛ばした。

 

「んな無茶な!兵力が決定的に不足じゃないか!」

「上は何を考えて出撃命令が出せるんだ。」

「クソッタレ、俺達は消耗品じゃねぇんだぞ。」

 

コリンズがその場を鎮める。

 

「待て、まだ説明は終わっていないぞ。」

「「…………………」」

 

ベルツは一呼吸ついて説明を続けた。

 

「確かに、攻者三倍の法則に則ると俺達の負けは確定だ。

だが、俺達は腕に対してナイフで戦う。」

 

それを聞いた海兵達は首をかしげる。

 

「それは一体どのようなもので?」

 

海兵が尋ねるとベルツは指揮所の外に目線を送る。その先にはAH-1ZとMH-60が待機していた。

 

「作戦開始は1300

それまでに以上の事を伝達、速やかに用意を整えろ。」

「「イエッサー!」」

 

作戦開始十分前には先日揚陸されたブラッドレーとハンヴィーを加えた海兵隊が一例縦隊で密林を進む。その上空をヘリ四機が編隊を組んで通過する。

 

この時、205丘陵の守備は第3機甲中隊だった。彼らの中で、まだその先に待つ運命を知るものはいなかった。

 

《こちらB隊、間もなく目標空域に侵入する。》

「A隊、了解。待機しろ。」

 

車列は第2戦車小隊と合流し、丘陵を目指す。ベルツは腕時計で時間を確認する。遠くでは砲声が鳴っていた。

 

「時間か…………

全部隊、作戦開始繰り返す、作戦開始。」

 

開けた丘に到着した小隊は展開する。深海棲艦側も攻撃を開始する。

「散開!散開!」

「行け行け行け!」

 

ブラッドレーから勢いよく降りる海兵隊と戦車に跨乗していた日本兵が飛び降りる。丘からは深海側の戦車が出現する。

 

「敵戦車!二時方向!」

《HEAT弾装填!撃て!》

 

エイブラムスは丘を下っていたIII号戦車の砲塔を吹き飛ばす。

 

「敵戦車撃破!見たか!

次弾、サボット弾!」

 

他の戦車も砲撃を始める。前進してきたマーダーがブラッドレーに狙いを定める。

 

「IFVだってやれるんだ!」

 

砲塔脇のミサイルコンテナから必殺のTOWが発射される。有線誘導されたミサイルはマーダーをスクラップにした。

その時、ローターの回る音が響く。

 

《こちらバイパー2-1、これより火力支援を行う。》

 

木の陰から飛び出したAH-1Zはハイドラロケットと20mm機関砲を乱射する。

次々と装甲車輌を鉄くずに、歩兵を肉塊に変えていく。

 

<予備陣地まで後退しろ!>

<後退!後退!>

 

劣勢を悟るやいなや防御陣地まで後退を始める深海側戦車に追撃をかける日本軍戦車。

 

「敵が退いてるぞ!」

「行くぞ、突撃!!」

 

そして、隠されていたトーチカの機関銃が火を噴いた。

その銃弾が次々と日本兵を倒していく。

 

「畜生、敵のトーチカだ!」

 

さらに後退していた戦車が稜線に留まり砲撃を加える。

 

「嵌められた!」

 

ベルツ達も立ち止まって日本軍の後退を援護する。マーダーの放った砲弾がハンヴィーに命中、爆発炎上する。

 

《2-3が殺られた!繰り返す、2-3が殺られた!》

 

ベルツは無線を取り出し、上空のバイパーに連絡を取る。

 

「バイパー2-1へ

地点B2-1-9に火力支援を要請する。over」

《バイパー2-1了解。待機しろout》

 

トーチカに20mmの嵐が吹き荒れた。中にいた銃手は頭を吹き飛ばされ、周囲に鮮血に似た液体を撒き散らす。

 

「トーチカが沈黙した。感謝する、バイパー2-1。」

《お役に立ててなによりだout》

 

バイパーは防御陣地奥の兵舎や貯蔵施設殲滅に向かった。

 

「よし、進むぞ!前進!」

 

ベルツは大きく手を振り、前進を合図する。それに合わせてエイブラムスとブラッドレーが制圧射撃を行う。

 

《こちらB隊、目標に到達!降下する!》

 

別方向でコリンズらB隊を載せたブラックホークが兵舎付近でホバリングを行い、ロープ降下を開始した。

 

「こちらA隊、目標地点まで後2km!」

「ジャベリン発射!」

 

ダイレクトモードで発射された太い弾頭はIV号戦車の砲塔上部に命中した。

 

「海兵隊ばかりに良いところを盗られるな!突撃!」

 

突撃ラッパを吹き、防御陣地に肉迫攻撃を敢行する日本軍に深海側は迫撃砲で砲撃したが、その勢いを止める事は出来ない。

 

<逃げるな!戦え!>

 

深海兵の一部が逃走を始める。その隙を突いて塹壕を突破する。

 

「敵防衛線突破!前進するぞ!」

《こちらB隊、敵拠点の一部を確保!》

 

丘を越えると道沿いに簡単な兵舎や倉庫が並ぶ拠点に出る。

 

「ここを掃討しろ!行け!」

 

エイブラムス道沿いに展開している戦車や装甲車を片っ端から排除していく。

上空のブラックホークがミニガンで兵舎を蜂の巣にしていく。

しばらく掃討していくと、司令部と思しき施設に降伏旗が掲げられた。

 

「油断するな。辺りを調べろ。」

 

すると生き残った僅かな深海兵が投降して来る。

 

<た、頼む。撃たないでくれ。>

<こ、降伏する。>

「腹這いになれ!」

 

投降した深海兵に手際よく手錠をかけていく。

 

「中尉、周辺の敵勢力を鎮圧しました。」

「わかった。あとは彼等に任せよう。大隊本部に打電しろ。」

 

日は既にだいぶ傾いていた。

その頃、303盆地の戦いも峠を越えていた。

この戦いで日本軍は侵攻ルート確保だけでなく、パルバラ島北部の掌握が確実なものとなった。




いかがでしょうか?
と言うより安定して残念ですね。
それから次回予告しますと、パルバラは次回がラストです。はい。
それからお気に入り登録していただいた方、本当に有難うございます。これからも精進して参ります。
それではまた次回お会いしましょう!
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