今回も若干迷走してます。
それから安定と信頼のいつもの通り文章が含まれます。それからアメリカ艦も登場します。
これらが苦手、もしくはアレルギーを持つ方は全速後進で離脱して下さい。
「んなもん知るか!突撃!!Урааааааа!!」
と言って読む方のみお進み下さいませ。
それではどうぞ。
太平洋上
何も無い洋上の上に一隻の空母が漂流していた。
その空母は傾斜し、黒煙を吹き上げながら漂っていた。
そして、その空母のマストには焼けた星条旗が掲げられていた。
夜闇の中、ラバウル行きの輸送船を護衛した天龍率いる護衛艦隊は帰途についていた。
「てんりゅーさん、今回は何もありませんでしたね。」
「まあな。深海棲艦の奴らがいればぶっ飛ばすことが出来るのにな。」
天龍は獰猛な笑みを浮かべて妖精に笑ってみせる。それを見た妖精も笑った。
「このままだったらあと半日でトラック島ですね。」
「そうだな………
ふぁ〜、俺は少し寝るとすっかな。何かあったら知らせてくれよな。」
「もちろんです。あとはお任せを。おやすみなさい。」
天龍は艦橋から自分の士官室へと向かう。
艦娘が眠る間が妖精の本領発揮だ。
「てんりゅーさんに海的な眠りを提供するぞ!」
「「応!!!」」
幸いにも満月が出ている為、少なくとも海上の索敵に苦労はしない。双眼鏡で舐めるように海上を見回す見張り妖精達。
その内の一人が海面から突き出ている”何か”を見つけた。
「ん?なんだあれ?」
「なんか見っけたの?」
「んー、でも今は見えないんだよな。気のせいか?」
「不安になるような事言うなよ………………」
そう言うと二人は海面に視線を戻す。先ほど何かがあった所を重点的に見るが、やはり何も無い。
「日の出まであと二時間かー。」
妖精達はそれぞれの眠気ざまし方で無理やり体を起こす。出来ない者は立って眠っていた。
交替まであと二時間
水平線がほんのりと明るくなる。
「てんりゅーさんにも見せたいなぁ。」
そう呟きながら東の空を見つめる。後ろから交替の妖精がやってくる。
「お疲れ様です。」
「どうもー。」
妖精は顔を東に向けたまま応える。そして、空に伸びる一筋の煙を見つける。
「あれは……………空母?」
「第一種警戒配置!」
艦内にサイレンが鳴った途端に慌ただしくなる。
天龍もサイレンの音で目を覚ます。
「なんだよ、人がせっかく快適に寝ていんのに……………」
手空きの妖精達も漂流している空母を見つめる。
「日本のじゃないよね?」
「深海棲艦でもないし…………」
そして、マストに掲げられている星条旗を見つけた。
「アメリカの空母!?」
その空母は紛れもなくアメリカの、しかもエセックス級空母だ。
突然の大物に妖精達は慌てた。それは艦橋と他艦も同じだった。
「てんりゅーさん、どーしますか?」
「魚雷発射用意のまま待ってろ。」
「りょーかいです!」
天龍は指示を与えると僚艦に連絡を取る。無線機からは真っ先に電の声を伝える。
《はわわ、天龍さんどうするのです?》
「どうするっつてもなぁ…………とりあえず提督に通報しろ。」
《それはもうボクがやったよ。
既にAWACS付きの一個小隊がこっちに向かってるって。》
「早いなレンツ。まぁ、その方が良いけどな。」
レンツはレーダーで発見すると同時にトラック島に連絡を入れていた。
今度は雷から通信が入る。
《天龍さん、あの艦の救助活動してもいい?》
「駄目だ。友軍機が来るまで待機だ。」
《でも………!》
天龍は頭を抱えた。
駆逐艦達のこういった言動は度々あったが、ここでもそれが表れたのだ。
怒鳴るべく一息吸おうとするが、レンツが割って入る。
《雷ちゃん、天龍の言う通りに待機だよ。
でも、友軍機が来た後なら救助活動してもいいんじゃない?
ねぇ、天龍さん。》
「あっ?あぁ……………」
すると、最近になって聞き慣れた甲高いエンジン音が響き渡った。
《こちらAWACSヘビークラウド、遅れて済まない。これより、貴艦隊を支援する。》
「おう!待ってたぜヘビークラウド。」
天龍は頼もしそうに上空を通過する編隊を見た。そして、空母の方を見ると既に雷と電が救助活動と応急修理要員が空母に移っていった。
「全く、仕事の早い奴だぜ。」
そう言うと天龍はニヤリと笑う。
そこへAWACSがレーダーで敵を見つけた。
《こちらAWACSヘビークラウド。
接近中の敵艦隊を確認。恐らく追撃艦隊と思われる。艦種は軽巡洋艦1、駆逐艦3。
速やかに迎撃せよ。》
「やっぱり来たか!行くぞチビ共!」
《了解。》
《хорошо》
《わかったわ。》
電と雷も行こうとするが天龍に止められ、救助活動に専念する。
F/A-18E/Fも天龍達より先に水雷戦隊を攻撃する。
《サーベラス4から各機へ
隊長が不参加だが、いつも通りにやるぞ。散開。》
《軽巡洋艦はもらっていいの?》
《それは駄目だ。天龍直々の頼みだからな。》
《了解…………》
不服そうな声を聞きながら駆逐艦に突撃を開始する。敵水雷戦隊もありったけの対空砲で迎撃するが、一発も当たることはない。
《敵の目をこっちに向けるだけで良い。無駄に撃つな。》
F/A-18E/Fは適当にバルカンを放つ。
「天龍様のお通りだ!!」
天龍率いる水雷戦隊も同航戦で勝負を仕掛ける。
「ボクがあの軽巡を牽制する。
目標、敵ホ級軽巡洋艦!」
レンツは砲塔を回し、先頭の軽巡に照準を合わせる。
「撃ち方始め!」
「撃ち方始め!撃ち方始め!」
シバリーの127mm砲には劣るが76mm砲も駆逐艦や軽巡洋艦の装甲を貫通させるには充分だ。
それと同時に敵艦隊と自艦隊との距離と速度を測り、友軍に知らせる。天龍と響も砲撃を始める。
「響ちゃん、左1.05に修整を!天龍さんはそのまま砲撃を!」
レンツによるレーダー測距とAWACSの指示で優位に戦闘を進める。
すると響の砲撃が命中し、駆逐艦から火の手が立つ。
「Прощайте」
炎上するイ級に一言別れを告げると、響は斉射してイ級を海底に送った。
《ターゲット、残り3。
雷、電、そちらの救助活動の進捗状況はどうか?》
《もう曳航準備が出来てるわ!》
《いつでも行けるのです!》
《了解した。既にトラック側も受け入れ準備は整っている。そのまま向かわれたし。》
《わかったわ!》
《なのです!》
天龍もレンツと共同で駆逐艦を更に一隻を沈めた。
すると残ったイ級が空母の方に向かって転針し、ホ級がそれを援護するかのように砲撃を加える。
天龍は叫んだ。
「不味い!そっちには電達が!」
「ボクがそうはさせない。」
レンツの後部甲板のハープーン発射機からミサイルが放たれる。
ハープーンはシースキーミングでイ級に真っ直ぐ突っ込む。
<ギギッ…………>
機銃の弾幕を張るが、その前にハープーンはイ級の魚雷発射管を破壊、貫通して爆発した。
イ級は真っ二つになって数秒も経たずに海の藻屑となった。
残るはホ級軽巡洋艦のみ。
「コイツは俺の獲物だ、手を出すなよ!」
天龍はホ級に狙いを絞る。ホ級の方は既に何発か被弾しており、行き足が遅くなっていた。
「これでトドメだ!水雷屋!」
「あいさ!!」
天龍から発射された水雷戦隊必殺の九三式酸素魚雷が航走する。ホ級も気付いて回避するが間に合わない。
回避できないと判断したのか、ホ級は退艦命令を発令し、船体から次々と妖精達が海に飛び込む。
そしてホ級に二本の魚雷が命中して海上から姿を消した。
《全ての脅威の排除を確認。全艦、帰投せよ。》
ヘビークラウドからは安心した様な声が漏れる。
「お前ら、帰るぞ。」
天龍も駆逐艦とフリゲート艦を率いて、トラック島に針路をとった。
いかがでしょうか?
今回、アメリカ艦を登場させるのにかなり悩みました。
過去の因縁的な意味では敵ですからね。
それにしても相変わらずの適当な文に崩壊したストーリーですね………………
適当過ぎて泣けてくらぁ!(やけくそ)
そんな作者と作品ですが、次回も待っていただけるとかなり嬉しいです。
それではまた次回、お会いしましょう!