いつかまた平和な海へ   作:VI号鷲型

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どうもストライクイーグルですを
今回から陸戦も混ざってきます。それとアメリカとかイギリスも出てきます。嫌いな方は全速退避を願います。それでも良いという方はそのまま両舷半速で進んで下さい。
それではどうぞ!


第五話 小さな島々で

「敵艦撃沈!繰り返す、敵艦撃沈!」

観測妖精が叫ぶ。中部方面封鎖艦隊主力を撃破し、補給連絡線を取り戻した。

「テートク、私の活躍見てくれた?」

目を輝かせて提督に聞く。提督は苦笑いしながら応える。

「もちろんだ。なんせその活躍した艦に乗っているからな。」

そんな時、観測妖精から報告が入る。

「敵艦がおかしな事になってます。あれは…………金剛型!?」

妙な報告を受け顔が厳しくなる提督と金剛。

「金剛、いつでも撃てる様にしてくれ。私はあの船の様子を探ってくる。」

「気を付けるデス。」

提督は愛用の一〇〇式機関短銃と十四年式拳銃を取り出し、艦橋から去った。

 

 

「あっ、提督さん。短艇と陸戦隊員五名を集めて参りました!」

短艇妖精と陸戦隊員達が敬礼する。提督も答礼し短艇に乗り込む。

「それでは出発します。」

エンジンが音を立てて動き出す。周辺には先程砲撃戦に参加した3隻に加え、赤城と駆逐艦2隻、そしてオーシアを名乗る艦隊が周辺警戒についている。小船で揺られること数分、問題の船に到着した。幸い、大破口から中に入れそうだ。

提督を先頭に部屋や曲がり角をクリアリングしながら進む。構造は金剛と同じなので迷うことはなかった。

「右良し。」

「船室、安全を確保。」

陸戦隊員達が周辺の安全を確保する。提督は艦橋に通じるラッタルを駆け上がる。そして、最上階まで上がり息を整え突入した。

そこには、金剛と同じような巫女服を着ている少女が倒れていた。髪はロングでスカートは赤色だった。提督は忘れもしない艦娘だった。トラック泊地に着任してから初の損失艦なのだから。

「榛名……なのか?」

機関短銃を後ろに回し榛名を抱きかかえる。傷だらけだがまだ息はしているので生きてはいるが意識はない。陸戦隊員達も艦橋に現れた。

「通信兵、速やかに応急修理班を呼んで修理させろ。それから赤城と金剛に曳航の準備をさせろ。他艦にはこれの護衛をするように伝えてくれ。」

「了解。」

通信兵は背負っている無線機から提督の指示を伝える。榛名を一旦艦長室に運ぶ。幸運にも艦長室は無事であり、榛名をベットに寝かしつける。あとはトラック泊地まで戻るだけだ。そして、あのオーシア艦隊について色々と聞かなければならない。

「俺は旗艦に戻る。軍曹、あとは頼んだ。」

「了解であります。」

提督はラッタルを下り、短艇へと戻った。

旗艦へと戻った提督は重苦しい足取りで艦長席に座り込んだ。

「テートク?」

今まで見たことの無い提督の表情に不安を感じる金剛。それと同時にあの艦はやはり”あの”榛名だと確信した。

「あっ?あぁ、大丈夫だ。

さて帰ろう。」

無理矢理笑顔を作り、帰還指示を出した。

 

 

 

 

 

 

トラック泊地執務室に3人の艦娘とテーブルを挟んで1人の提督が向き合っていた。そして提督は口を開いた。

「さて、最初に聞きたいが君達は何処から来たんだ?ありのままを話してくれ。」

すると3人の中で1番の高い艦娘が応える。

「私はオーシア国防第3艦隊に所属していました。この2人は第2艦隊でした。」

ここで再度同じ疑問が思い浮かぶ。

「生憎、この世界にそんな国はないし、君達の使用している兵器はこの世界にまだない。それだけは言える。君達の方から何か聞きたい事はあるか?」

すると左端に座っている少年にも見えなくない艦娘が尋ねた。

「では私から。

此処が元々、私達の居た世界ではないと言う事ははっきりしました。ならばこの世界が一体今どういう情勢でどのような国家があるのかその全てを教えて頂きたい。」

提督は世界地図を広げ、それぞれの地域や情勢について説明し始めた。

「さてと………どこから始めるか…………まず、我々は大日本帝国海軍に所属している。そう、この島国が日本だ。そして、我々…………いや、人類は深海棲艦と呼ばれる所属不明艦艇群に攻撃を受け、約8割の制海権、制空権を奪われた。そして、反攻作戦を展開して、深海棲艦を南方とこの北方に押し込んだ。この南方には我が国の他に英軍と米軍の残存戦力がいる。数はかなり少ないがな。そして今の前線は此処、ラバウルからポートモレスビーに至る南方戦線がだ。そして新たに、このスマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島そして、シンガポール、ベトナム方面にも大規模な深海棲艦艦隊や地上部隊が確認された。こっちはレイテ島や本土の艦隊が制圧に当たっている。そして、このトラック泊地は先程述べた南方戦線の補給基地として機能している。あとは……………」

こうして提督による座学は進んだ。

「………という訳だ。理解してもらえたかな?」

「なるほど、丁寧な説明に感謝する。」

ざっと1時間半の説明を全て理解したことに内心驚く提督。ここである重要な事を思い出す。

「そうだ、君達はこれからどうするのか聞かせてくれないか?」

3人の艦娘は顔を見合わせていた。

そして、先程の長身の艦娘が立ち上がる。

「決まっておりません。」

ただ一言告げる。提督はある提案が浮かび上がる。

「ならば、俺にその命を預けさせてくれないか?事実上、日本海軍に編入される事になるが…………それを承知で頼む。」

提督が頭を下げる。長身の艦娘も頭を下げる。

「こんな我々で良ければ力をお貸しします。」

提督は手を差し出し、艦娘はその手を握った。

「ところで君らの名前を聞いていなかったな。」

3人は自分の名を告げる。

「私はヒューバート級原子力航空母艦、バザードです。よろしくお願いいたします。」

「巡洋艦シバリーだ。よろしく。」

「あ、あの、フリゲート艦のレンツです。よ、よろしくお願いします。」

「俺はこのトラック泊地の提督をしている。矢坂 拓海だ。よろしく頼む。」

ここにトラック泊地に新たな艦艇が着任した。

 

 

 

 

 

 

 

昼間でもろくに日が差さないジャングルを1台の戦車と数人の英兵が進んでいた。ここ、パルバラ島は英軍が簡易的な軍港や飛行場を建設した補給基地だった。しかし、深海棲艦の5個機甲師団と艦砲射撃そして徹底的な空襲を受け英第7機甲師団と米第5師団は壊滅寸前まで追い込まれた。師団長は行方不明、残存兵力もバラバラになり島の各所で潜伏、ゲリラ戦を展開している。散発的に銃声が聞こえる。

「小隊長、まだ味方は残っているのでしょうか…………」

センチュリオンのキューポラからイギリス陸軍の制服を来た少女が身を乗り出す。小隊長は自分のステンガンを点検しながら応える。

「さぁな、だが銃声がしているという事は敵さんが何かしらと交戦している証拠だ。生き残っている事を祈るよ。まぁウチの部隊はジリ貧だがな。」

センチュリオンは未だに戦っているであろう仲間達の身を案じた。

「止まれ。前方に何かある。」

斥候に出ていた兵士が部隊を止める。小隊長も前に出る。

「どうした?何を見た。」

斥候は茂みを指さす。茂みから黒く細長い棒が伸びていた。

「ちっ、対戦車砲か………距離は300mってところかまだ気付いていないな…………」

「どうします?見つからないように迂回する事も可能ですが。」

小隊長は隠密よりも先制攻撃を選んだ。

「いや、見つからないという確証はない。それにあいつが次に通過する味方を殺すかもしれん。」

斥候は頷き小隊長と共に部隊へ戻る。

部隊へと戻りセンチュリオンを呼び攻撃目標を伝える。

「えっ、あの茂みですか?」

「あぁそうだ。あの茂みだ。」

センチュリオンは自分の砲塔を回す。

「目標前方の茂み、距離300m、弾種HE弾。」

小隊長の指示に従いほんの少し砲身が下がる。

「撃て。」

イギリス製76.2mm砲から榴弾が撃ち出される。運動エネルギーを得た砲弾は真っ直ぐ進み、茂みに隠された対戦車砲を吹き飛ばした。深海棲艦の陸戦隊員達は何が起こったかを知らずに死んだ。

「目標の撃破を確認。」

部隊の全員が安堵する。センチュリオンは緊張から解放されたのかと車長席へと座り込んでしまう。だが、また直ぐに移動しなければならない。本気で小隊規模の攻撃を受けては全滅しかねない。対戦車砲の残骸を尻目に前進を再開した。




いかがでしょうか?
なんとも哀れな出来になってしまいました。(汗)
これからは彼らの様子も混ざります。
アドバイスや感想を頂けたら嬉しいです。
それではまた次話でお会いしましょう!
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