「あ! 大丈夫だった、なにもされなかった!?」
「いや......そんな殺人犯とかと会ってきた訳じゃないんだからさ......」
支部長室から出てくると、彩歌が本当に心配している表情で詰め寄ってきた。
確かに少し話は長かったかもしれないが、なにもそこまで心配しなくても......
「そういうわけにはいかないよ! あいつが相手なら30分もあればアッキーなんて全くの別人に作り替えられちゃうかもしれないんだからっ!」
なんと、俺は想像以上に危険な人物と会っていたようだ。まぁ、彩歌の誇張表現も多大にあると思うが。
ていうか、作り替えられちゃうってなにさ。精神ならまだ分からないでもないけど、体を作り替えるのはさすがに意味分からないぞ。
けど、彩歌ほどじゃないにしろ、閃雅さんがなんとなく危ない人というのは分かった。
どこが、と言われると明確には言えないのだが、妙に人のテリトリーへの入り方が上手いというか、いい人なんだけど後ろからの攻撃に注意というか。
俺が彩歌の台詞に苦笑いで返すと、それが気に食わなかったのか彩歌は頬を膨らませる。
「えっと......あ、そうだ。ごめんな奈菜。俺のせいで途中で追い出しちゃって......」
「......重要な話のようだったで仕方ないです」
奈菜はそう言ってくれるが、やっぱり申し訳ない。
助けてもらったお礼もまだできてないし......今度ちゃんとお礼しないとな。
「それで、俺このあとは自分の部屋もらいに行けって言われてるんだけど、どこに行けばいいんだ?」
あのあと閃雅さんに、住居などは《KTF》が用意するからこれからはそこで暮らしてくれ、と言われたのだ。
確かに、ここに所属するということは、俺も先ほどの奈菜ように《魔法事件》にも関わることがあるかもしれないのだ。
そうなれば、自宅や寮も狙われるかもしれないし、それだったら《KTF》の住居に住んだ方が、自分も周りも危険が少なくてすむ。
寮にある俺の荷物に関しても俺の部屋に送ってくれるらしい。
「それなら、また扉から移動できるよ......」
「あ、でも部屋もらうんだったら加奈ちん呼ばないと」
「加奈さんって......あの空間操るって人か?」
「およ? アッキー、加奈ちん知ってるの?」
「私と先輩は加奈の能力でここに入ってきましたから」
やっぱりさっき医務室まで案内してくれた女の子か。
でも、なんで部屋もらうのにあの子呼ばないといけないんだろう? もしかしてまたこことは違うところに移動するために加奈さんの能力が必要とか? でもさっきその辺の扉から移動できるって風音が言ってたしな......
俺が疑問に思っていると、風音が自分の耳を塞いでいた。なぜに?
「あの......耳塞いでおいた方がいいよ」
「へ、なんで?」
「それはーー」
風音が俺の問いに答えようとした瞬間に、すーーーーーー、と大きく息を吸い込む音が聞こえてきた。
そして、
「加奈ちーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!」
キィィィィィン!! と耳がおかしくなるんじゃないかというほどにひどい耳鳴りが襲ってくる。
その原因となった彩歌は声を発したあとは周りをキョロキョロしている。
ひどい耳鳴りのせいで頭がくらくらするが、俺も彩歌とにつられて周りを見る。
分かったことは奈菜もちゃっかり耳を塞いでいたことぐらいだ。くそう、俺も塞いでおけばよかった。
「はぁ......で、なんであんなに大声出したんだ......よ!?」
俺が再び彩歌の方を見ると、そこには先ほどまではいなかった人間がもう一人いた。
茶髪で少し癖っ毛のショートの髪をした小柄な女の子だ。
というか、さっき別れた加奈さんだった。
「え......なんで......!?」
「どうも~」
加奈さんが驚いている俺にヒラヒラと手を振ってくる。
あまりにも自然な動作だったのでこちらも手を振り返しそうになるが、今すべきことはそれじゃないと頭を振って思考をもとに戻す。
そうか、さっきと同じテレポートみたいな能力使ったのか......
本当にこの施設に入ってからは、驚かされてばかりだ。
「もう、彩歌先輩!! 大声で呼ばなくても聞こえますよ! 毎回普通に呼んでくださいって言ってますよねぇ!?」
「あははっ、ごめんごめん。でも突然出てくるキャラの登場方法って大声で呼ばれるって相場が決まってるじゃん。ほら、雲のマシーンとかっ」
なんの話ですか、もー。そう言う加奈さんの表情は台詞ほど怒っている様子はないが、毎度のことで少し困っている感じだ。
やっぱり、彩歌とか楓さんが規格外な奔放さを持っているだけで、他の人は結構普通なんだなぁ。
まぁ、そのせいでその2人に周りが振り回されるんだろうけど。俺みたいに。
すると加奈さんが再び俺に顔を向けてきた。
「あなたが新しい入居者ですね。えっと......先輩さん?」
「いや、名前が先輩じゃないから......」
俺は加奈さんに自分の名前を伝える。
「じゃあ、椎崎先輩ですね」
「先輩って......俺よりも君の方がこっち側のことはよく知ってるんじゃないか」
「まぁ、そうですけど。それでも年齢的に考えればこっちの方が普通ですし、私の自己満足なんで気にしなくていいですよ。あ、あと私は栗原加奈です。好きなように呼んでもらっていいですよ」
笑いながら自己紹介してくる加奈さん。
やっぱり加奈さんは年下だったのか。
それになんというか、彩歌とはまた違った感じで人との距離が近い人だ。
まぁ、これぐらいなら普通の距離感だから全然大丈夫だけど。
「じゃあ、今まで通り加奈さんで」
「あ、それは嫌です」
「さっきの台詞は何処へ!?」
おかしい、俺の聞き間違えでなければ呼び方は何でもいいと言っていたはずなのにはずなのに.....
「先輩、ネーミングセンスないですね」
「さん付けはネーミングセンスに分類されるのか......? じゃあ、奈菜だったらどういうあだ名にするんだよ?」
「そうですね......今まで通り加奈でどうでしょう?」
「おぉ、いいですね! それ採用です!!」
「なぜに!?」
「だってあだ名を決める場面でそのままの呼び方なんて斬新じゃないですか」
彼女の判断基準が全く分からない......加奈ちんとそのまま加奈がよくて、なんで加奈さんがダメなんだ......?
ここまで来ると奈菜の言う通り俺のセンスの方が間違っているんじゃないかと思えてくる。
「加奈ちゃんは、その、変わったあだ名とかが好きらしくて......一人一人にあだ名を決めてもらってるらしいんだ」
「えっと......ちなみに風音はどんなあだ名を......?」
ボフン!! 風音に聞いた瞬間にそんな音が風音から聞こえて、次の瞬間には俯いてて顔も見えないのに赤くなっているのが分かるほど風音の顔の色が変化した。
なんか聞いちゃ不味かったのかと、質問を取り消そうとしたが、それよりも早く風音が口を開いた。
「ーー......ーー......」
「ごめん、よく聞こえなかったからもう一回言ってもらってもいいか?」
俺が聞き返すと、風音は顔が赤いことにさらに体を震わせることをプラスする。
「ーーカナカナマウンテン......」
「......あー」
うん、まぁ、風音もこんな顔してるんだし、ネーミングの酷さは自覚してるんだろうからなにも言わないけど......
......名前決めるとき、相当切羽詰まってたんだろうなぁ。
「それで、決まりましたか?」
加奈さんが満面の笑みで再び聞いてくる。
とりあえず今の俺的にはその幸せそうな気持ちを少しでもいいから分けてほしいです。
状況だけなら女の子から、あだ名決めて~というだけの状況なのに、なんで俺はこんなに苦しんでいるんだろう?
「?」
とりあえず現実逃避せずに早く彼女のあだ名を決めないとな......
そんなわけで必死に頭をフル回転するしかなかった。
「ここですよ」
その後俺たちは移動扉で生活区と呼ばれる、読んで字のごとくの《KTF》の生活エリアに移動し、そこから1分ほど歩いたら俺の部屋だと思われる、303号室とプレートに書かれた部屋の前に着いた。
生活エリア、と言っても特別なものではなく、ただ名前が堅苦しいだけで実際のところは普通の寮のような空間だ。
部屋があるのも廊下の両サイド、という一般的な作りで、壁は目に優しいライトブラウン、床にはふかふかのカーペットが敷かれている。
その辺りを考えると寮、というよりはホテルの方が印象的には近いか。だが結局のところ、今日になって嫌になるほど見てきた『普通じゃない』という要素はどこにも見当たらない。
このエリアと先ほどまでいた訓練エリアの決定的な違いは、このエリアの扉は決められた場所にある扉しかテレポートできないというところだ。
しかもその移動扉も、訓練エリアへの移動にしか使えないらしい。
まぁ、ここでもテレポートみたいなことができたら不法侵入し放題だし当たり前と言えば当たり前なんだけど。
あ、余談として。加奈さんのあだ名はマロンちゃんになりました。これでもちょっと不服と言われたときは泣きかけたけど。
「ここが俺の部屋か......」
「と言ってもまだ何もないですけどね」
「へ?」
「アッキー、こういうことだよっ!」
彩歌はそう言うと、勢いよく部屋の黒い扉を手前に引いて開ける。
が、扉の向こうには空いた空間などどこにもなく、ただ灰色の壁があるだけだった。
これは......まさか。
「あの......俺、壁をすり抜ける能力なんてないんだけど......」
もしかしてここではここでは壁をすり抜ける能力が必須とか? できたらすごいと思うけど、俺そんなことできないし、それどころか能力そのものがまだないし......まずい、今になって不安要素が一気に増えたぞ。
などと俺が本気で唸っていると、周りから笑いを堪えるような声がいくつか聞こえてきた。
「ぷぷっ......私もそんな能力持ってないよ......!!」
「椎崎先輩......面白すぎ......!!」
「なっ......し、仕方ないじゃん! 俺こっちの常識知らないんだから!! もしかしてって思ったんだよ!!」
「それでも、その発想はずれすぎ.......ぶはっ!!」
ついに堪えきれなくなったのか彩歌は大声で笑い始めてしまった。加奈さーーマロンちゃんも今にでも腹を抱えて笑いだしそうだ。
......なにもそこまで笑わなくてもいいじゃんか。
そんな俺の様子を見て2人とも一応は謝ってくるが、間違いなく心はこもってないと思う。理由は2人ともまだ顔がニヤけているからです。
「で! このあとはどうするんですか?」
「もーう、アッキー拗ねないでよー」
「じゃあ、その今にでもまた笑いだしそうな顔を何とかしてください」
「だって......ぷぷ」
彩歌は本当に感性が子供っぽいというか......バカにしている訳じゃなくて厄介っていう意味で。
彩歌に翻弄されまくってげんなりとしていると、奈菜がフォローしてくる。
「加奈は本人の能力で空間を操ることができます」
「あぁ、それはさっき聞いたけど......」
「空間を操ることができるということは、なにもない空間に物を出現させたり、逆に物を消滅させたりできるとは思いませんか?」
「それって......」
つまり、能力を使ってこのただの壁を消して、そのなかに部屋を作るってこと、か?
......ここにいる人はみんなぶっ飛んでるってことはもう十分理解しているつもりだったけど、どうやらまだまだ理解が足りなかったようだ。
ここは本当に非現実的な場所なんだな......
マロンちゃんは開いたままになっている扉を閉め、そのまま扉の表面に触れる。
「まぁ、私の能力は応用性がかなり広いですから、とりあえず深井さんが言った感じでオーケーですよ。それなりに制約とかもあるんですけどね」
少し照れ臭そうに笑うと、マロンちゃんは目を閉じた。その雰囲気は先ほどまでの彼女のそれとはまるで別人のようで、気軽に声を発するのを躊躇わせた。
数秒ほどその場にいる誰もが口を閉じる。そしてマロンちゃんが息を大きく吸ったかと思うと、すぐに細く長く息をはく。
そして数秒かけて息をはき終わると、今までの緊張が嘘だったかのようにこちらに笑顔を向けてくる
「これで終了ですよ。ささっ椎崎先輩、中に入ってみてください。今回は自信ありですよー」
「終了って......今のでもう部屋ができたのか?」
「はい。まぁ、もう何十回も行ってる作業なんで、慣れてますし」
何十回もってことは、この廊下にある部屋全部ぐらいだよな。
先ほど歩いてきた廊下にも、ちょっとしたホテルぐらいの部屋数があった。
部屋の中の様子までは見ていないが......部屋と部屋の間の距離から察するにかなりの規模を誇っていると思う。
まぁ、こんな分析をいつまでしていても仕方がないので、マロンちゃんに言われた通り扉を開けてみる。
「お、お~!!」
扉の先にはホテル、というよりは高級な一人暮らし用の部屋が広がっていた。
「これはすごいな......」
部屋の中に入って最初に目につくのは、入って正面に設けられている窓、そしてその向こうに広がる美しい山の景色だ。
今は春なので、山の木々は深緑一色に染まっていて、これを寝起きに見られたら朝から爽快な気分で過ごせそうだ。
そしてこの部屋にあるキッチンや風呂、テレビやベッドなどはそれぞれの性能もよく、下手な家よりもランクが高い部屋だった。
......ていうか、どうでもいいけどここって本当にどこなんだろう? とりあえず俺が住んでいる町からではこんなマイナスイオン豊富そうな山の風景なんて絶対に見えないはずなんだけど。
「いいなぁ! 私の部屋よりも綺麗ー!!」
「ホントだ、すごい......」
彩歌と風音が部屋の中に入って来て見回しながら言う。
「私の部屋よりもって......そんなに違うものなのか?」
「私の技術も部屋を作る度に上がりますから。最新になればなるほど質は上がりますよ」
それにしても、このキッチンとかを作り出せるって、いくらなんでも万能過ぎなんじゃ......
空間を操る能力か......いくつか制約があるって言ってたし、もしかしたらキッチンとかの器具は作り出してるんじゃなくて、どこか別の場所からテレポート?してきたのかもしれない。
「じゃあ、もう大分時間経っちゃったし、今日はここまでにしよっか」
「あぁ、3人とも、今日は案内してくれてありがとな」
「私からも、ありがとうございました」
俺と奈菜のお礼に3人とも各々の返事を返してくる。
そしてマロンちゃんから部屋の器具の使い方を簡単に教えてもらい、俺が寮に置いている荷物は後日届くことを告げられて今日は解散となる。
「なにかあればさっきの彩歌先輩みたいに呼んでくださいね。あんなに大声じゃなくてもいいですけど」
「ははは......ありがと」
「じゃーねー、アッキー!」
「あの......じゃあ、ね」
そして彩歌と風音は一緒に廊下を歩いていき、マロンちゃんは姿を消していた。
そんな中、最初に動きを止めたのは奈菜だった。
ーーそれも俺の隣の部屋の扉に手をかけて。
「マロンちゃん、カンバーック!!」
まさかこんなにも早くまた呼び出すことになるとは思わなかった。恥ずかしいあだ名でしかもカンバックってなによ俺。
呼んだ次の瞬間には誰もいなかったはずの空間にまたマロンちゃんが現れた。
「はいはーい、どうしました椎崎先輩?」
「どうしたもこうしたもないよ! ここって男女共用なの!?」
「え? あ、はい。言ってませんでしたっけ? 男女別にすると人員やら費用やらがかかるんで一緒にしてるんですよ。あ、隣が深井さんだからって襲っちゃダメですよ?」
「いや、しないし!?」
「ですよね。そもそも襲っても返り討ちになっちゃいますしね」
「あぁ、まぁな。そこが残念ーーじゃなくて! とにかくここのトップの人と話したいんだけど。さすがに男女共用は不味いだろ。ここって一応国家機関なんだよな?」
「まぁ、そうですね。でも私的にはアリだと思うんですけどねぇ」
「いや、マロンちゃんの意見じゃなくてさ......」
「え、でもここのトップの人と話したいって言いましたよね?」
......あれ? なんか会話が噛み合ってない気がする。
マロンちゃんも同じことを思ったのか、小首を傾げている。
まさかとは思うけど......
「あの、ここの生活エリアのトップって......」
「はい、私ですよ」
「......」
いや、確かに考えてみれば当然だけどね?
部屋ひとつ増やすのになんの許可も取らずにできるわけないし。それが今回のようにトップ本人じゃない限りは。
「で、話戻しますけど、正直こちらとしては子作りでもしてくれれば万々歳なんですよ」
「子作りって......」
「ほら、能力者同士の間には能力者の子供が生まれやすいですし、《KTF》って慢性の人員不足ですし、モラル崩壊万歳! みたいな」
「身も蓋も無さすぎる!?」
いくらなんでもそれは不味いだろ......いつか捕まるぞ。
って、ここって国に認められてる合法機関だったな。くそ、これじゃあ捕まえてもらえない。
仕方がないのでマロンちゃんの言葉に俺がジト目で返すと、たはは、とマロンちゃんは少し顔を赤くして困ったように笑った。
言ったあとに恥ずかしくなるんだったら言わなきゃいいのに......
すると俺の先ほどの声に驚いたのか、はたまた俺たちの会話に興味を持ったのか、ドアの前でずっと立ち尽くしたままだった奈菜が話に入ってきた。
「すいません、私が先輩の隣の部屋で」
「いや、そうじゃないんだけどさ? もうちょっとこう、性別の違いを大事にしようぜ、っていうか......」
「椎崎先輩って女の子に優しいんですね~」
だまらっしゃい。それはお前ら相手にひ弱な俺は逆らえないからだよ。
そして奈菜は俺にジト目を向けたまま、一度ため息をつくとコクンと頷いた。
「でも、確かにそうですね。先輩の言う通りです」
「な? だろ?」
よかった。奈菜はしっかりとした常識人だ。
俺だって別に新しい施設を作れ、とかそんな横暴なことを言いたいわけではない。
ただ、男と女、階を別にするぐらいでもいいからちゃんとラインを引くべきと言いたいのだ。
それが奈菜に伝わってよかったーー
「つまりこういうことですよね?」
奈菜は一度言葉を切って言う。
「ーー先輩は、私や他の女の子が隣だと理性を保っていられないから、他の部屋に移してくれ、と」
「うんうん......うん?」
あれ、おかしいな。なんか今までで一番曲解された気がするぞ?
襲ってきたら容赦はしないのでご安心を。そうとだけ言うと、奈菜は今度こそ自分の部屋に入っていき、それに合わせるようにマロンちゃんもまた姿を消していた。
そして廊下に残されたのは俺一人だけ。
「......んーーーーーーー?」
そんな中、どこか腑に落ちない俺は自分の部屋に戻って、どうしてこうなってしまったのかを小1時間ほど頭を悩ませた。
とりあえず、これが俺の新しい1日だった。
よーし、ようやく《KTF》施設巡りが終わったぜ!
長かった......
これで次回からは話が進み始めます!