レッド「何というか」 作:丹近
しかし、昔歩いた道だというのに
レッド「懐かしい。何も変わってないや」
ナツメ「そうね、あの頃から…五年くらいかしら?あっという間だったもの」
レッド「です…だよなあ」
変化がない…というのは、進歩がないとも取れるのでどうとも言えない
レッド「トキワジムにはまだ早いだろー、となると…」
ナツメ「…トキワの森、かしらね」ブルッ
レッド「…?ナツメ?」
身震いしていたような気がしたけど…気のせいか
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レッド「おお、暗い」
トキワの森。
昔、ヒトカゲの火の粉で大火災が起きたのだが…傷跡なんてない。というか木が生い茂っている…ん?
妙に袖が重い。あと揺れてる
目線を向けると
ナツメ「…」ブルブル
レッド「…」
レッド「…あのー」
生まれたてのオドシシみたいに震えているナツメがそこにいた。
レッド「…虫、苦手だったんだ」
ナツメ「あああたり前じゃない…なな何タイプだとととと思ってるのよお…」ガクガク
レッド「人間です」ピシッ
ナツメ「あ痛っ」
…いや待てよ、もしかするとケーシィ辺りなのかもしれな
ナツメ「そんな訳ないじゃない」
レッド「言い出しっぺはそっちじゃないかな!?」
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レッド「…しっかし」
五年前と環境が少し変わってきている事に気がついた
木を揺らせばヘラクロスが落ちてきたり
紫色の虫…フシデと言うらしいポケモンがぽつんといたりする。
フシデ「ふっしふし」
レッド「おうおう、可愛いなこやつ」
ナツメ「…」
…ナツメよ、何処に行ってもここは森の中だと言う事を「きゃああああああ!!」…ああほら、全くもう…
ナツメ「出ましょう」キリッ
レッド「…はいはい」
…我が儘なお姫様だこと…
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レッド「いえーい」
ナツメ「いえい」
レッド「違う違う、いえーい」
ナツメ「い、いえーい?」
レッド「そう、いえーい」
…街中で何馬鹿な事やってんだろ、僕達
さて、ニビシティに着いた
今まで通りならジム…だが
レッド「博物館に行こう」
ナツメ「おー」
レッド「入場料は…要るっけ?」
ナツメ「要らないわ」
あの客の少なさだというのに、五年経てども経営不振には至っていないらしい
…維持費とかかからないのか、そりゃ便利なこってのお
ナツメ「早く行きましょうよ」
レッド「わかったわかった、今行くから襟引っ張るな首絞まってr痛い痛い!」
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レッド「…!」ホァァァ
ナツメ「…レッド?」
おっといけない、アーマルドの化石に見入っていたぜ…
何と言うか、化石にはロマンが溢れている。本物とか贋作とかではなく、ただただロマンに溢れている
ナツメ「そんなに面白い?」
レッド「こう…面白い面白くないじゃなくてさ、『古代!』って感じがするんだよ」
ナツメ「ふーん…」
いいんだよ…別に理解されなくても…一人でも楽しめるし…
ナツメ「あ、そうだ」
レッド「ん?」
ナツメ「アゴかヒレか、と言えばどっちがいい?」