レッド「何というか」   作:丹近

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3話

しかし、昔歩いた道だというのに

 

レッド「懐かしい。何も変わってないや」

 

ナツメ「そうね、あの頃から…五年くらいかしら?あっという間だったもの」

 

レッド「です…だよなあ」

 

変化がない…というのは、進歩がないとも取れるのでどうとも言えない

 

レッド「トキワジムにはまだ早いだろー、となると…」

 

ナツメ「…トキワの森、かしらね」ブルッ

 

レッド「…?ナツメ?」

 

身震いしていたような気がしたけど…気のせいか

 

~~~~

 

レッド「おお、暗い」

 

トキワの森。

昔、ヒトカゲの火の粉で大火災が起きたのだが…傷跡なんてない。というか木が生い茂っている…ん?

 

妙に袖が重い。あと揺れてる

 

目線を向けると

 

ナツメ「…」ブルブル

 

レッド「…」

 

レッド「…あのー」

 

生まれたてのオドシシみたいに震えているナツメがそこにいた。

 

レッド「…虫、苦手だったんだ」

 

ナツメ「あああたり前じゃない…なな何タイプだとととと思ってるのよお…」ガクガク

 

レッド「人間です」ピシッ

 

ナツメ「あ痛っ」

 

…いや待てよ、もしかするとケーシィ辺りなのかもしれな

 

ナツメ「そんな訳ないじゃない」

 

レッド「言い出しっぺはそっちじゃないかな!?」

 

~~~~

 

レッド「…しっかし」

 

五年前と環境が少し変わってきている事に気がついた

 

木を揺らせばヘラクロスが落ちてきたり

紫色の虫…フシデと言うらしいポケモンがぽつんといたりする。

 

フシデ「ふっしふし」

 

レッド「おうおう、可愛いなこやつ」

 

ナツメ「…」

 

…ナツメよ、何処に行ってもここは森の中だと言う事を「きゃああああああ!!」…ああほら、全くもう…

 

ナツメ「出ましょう」キリッ

 

レッド「…はいはい」

 

…我が儘なお姫様だこと…

 

~~~~

 

レッド「いえーい」

 

ナツメ「いえい」

 

レッド「違う違う、いえーい」

 

ナツメ「い、いえーい?」

 

レッド「そう、いえーい」

 

…街中で何馬鹿な事やってんだろ、僕達

 

さて、ニビシティに着いた

今まで通りならジム…だが

 

レッド「博物館に行こう」

 

ナツメ「おー」

 

レッド「入場料は…要るっけ?」

 

ナツメ「要らないわ」

 

あの客の少なさだというのに、五年経てども経営不振には至っていないらしい

…維持費とかかからないのか、そりゃ便利なこってのお

 

ナツメ「早く行きましょうよ」

 

レッド「わかったわかった、今行くから襟引っ張るな首絞まってr痛い痛い!」

 

~~~~

 

レッド「…!」ホァァァ

 

ナツメ「…レッド?」

 

おっといけない、アーマルドの化石に見入っていたぜ…

 

何と言うか、化石にはロマンが溢れている。本物とか贋作とかではなく、ただただロマンに溢れている

 

ナツメ「そんなに面白い?」

 

レッド「こう…面白い面白くないじゃなくてさ、『古代!』って感じがするんだよ」

 

ナツメ「ふーん…」

 

いいんだよ…別に理解されなくても…一人でも楽しめるし…

 

ナツメ「あ、そうだ」

 

レッド「ん?」

 

ナツメ「アゴかヒレか、と言えばどっちがいい?」

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