レッド「何というか」   作:丹近

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今気づきました、後書きとかあったんですねコレ


5話

………………………

 

 

いやー痛い…

 

痛すぎて…記憶消し飛びそうだったわもー…

 

えーっと…刺されたんだっけ

 

土冷たっ…

 

というか…僕を中心に…真っ赤な池が…出来上がってるんですけど…

 

凄く…痛いんですけど…

 

目も…霞んできたんですけど…

 

…眠い…

 

少年は後悔した

 

若さ故の過ちとやらを痛い程に理解した

 

 

大それた正義の刃は、

 

 

子供の手には握れなかったのだと

 

 

…あの時、…払いきれていたと思ってたんだけど…

 

~~~~

 

ちょっと前

 

レッド「おお、グレーバッジ…変わってないなあ」

 

ニビジムを突破して、東に進んで街を出て

 

オツキミ山を通過する途中の事だった…はず

 

ニビシティを出てすぐに、変化に気づいた

 

レッド「…クレー、ター?」

 

何もなかったはずの所だった

 

ただ、木と岩があっただけのはずだった

 

頭が過去の糸を辿る中、身体はあるモノに反応していた

 

遠目ではクレーターの中心に何かがある、としかわからなかったが

 

近づいてみてすぐに理解した

 

レッド「…隕石か」

 

そりゃそうでしょうね、と思うのは当然である。が、今はそう思いたくなかった

理由は皆目見当もつかない

 

レッド(…引き寄せられる何かがある、…念力か?)

 

化石とかは好きだが、隕石に興味はない

 

…のだが、何故かとても気になる。

月の石も、月面着陸にも興味を示さなかったのに

 

…かなり歩いた、かなり近づいた

 

改めて見ると凄い大きさだった。全長数十mはあるのではないかと疑う程に

 

レッド「…」スッ

 

無意識だった

 

意識を取り戻した時には、既に手が触れていた

 

変化はすぐに始まった

手を触れて4秒程経ってから、隕石の形が変わっていくのを見ていた

 

ポリゴンみたいに角張って角張って、角張った末にようやく分かりやすい形になる

 

レッド「…三、角形…」

 

直後、不規則に…いや、何かしらの規則に基づいて三角が動き始めた

 

レッド(…ん?)

 

高速で動く三角形に目を凝らすと、徐々に色が赤く変化している事に気がついた

 

レッド「…」

 

三角形の動きが止まる

 

最初見た時の色は何処に行ったんだろうか

 

一歩踏み出し、間近で確かめようと思ったその時

 

金属に金属をぶつけたような甲高い音が鳴り響き、僕が耳を塞ぎつつ三角形を見ていると

 

そこには先程の三角形などなく、赤と青の不気味な奴が佇んでいた

 

飛び散った破片は遠くに行ってしまった

 

レッド「…」

 

僕はただ、何者とも分からないそいつを見つつ呆然と立ち尽くしていた

 

耳を塞いだままのポーズで

 

我に返った僕は、赤い何かに見つめられている事を知った

 

カツン、と音が聞こえた

 

テレパシーも何もしてこないそいつは、静止する僕の足元に腕の様な…触手ともとれる何かを伸ばしていた

 

それはモンスターボール

 

小鳥が生まれて初めて見た動物を親と思う…なんてどうでもいい事が頭を過ぎった

 

触手がボールに触れる

 

ボールに吸い込まれ、眼前に迫っていたあいつの姿は手乗りサイズになっていた

 

レッド「…?」

 

不思議そうにボールを見つめる僕

 

僕を見返す無機質な瞳

 

一見すれば、初めてのポケモンを貰った少年のようにも見えただろう

 

それを恨めしい目で見る、怪しい影がいた

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