悪魔に恋した代償は   作:きまぐれアップル

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十三話 分かつ絆

 悠馬が目覚めた時、そこは病院のベッドの上だった。

 

「痛っ……!」

 

 上体を起こすと腹部と背部に尋常ならざる痛みが彼を襲った。

 教会を訪れた夜、悠馬はリアス・グレモリーと会った。悠馬はアーシア・アルジェントを救うため、リアスに事の詳細を話そうとした。

 しかしその瞬間、悠馬は強烈な頭痛に襲われ自分の体を制御できなくなった。なぜそうなったのかなど、彼には全く分からない。

 だが指揮権を失われた体は近くにあった木片を掴むと近寄ってきたリアスにひと突きした。彼女からあふれ出す鮮血。そしてその後彼女の眷属であった塔城小猫に思いっきり殴られて気を失った。

 

「僕が……、リアスを……?」

 

 悠馬は自身の手のひらを見た。

 自身の意思でやったことではないとはいえ、リアスを刺した感覚はしっかりとその手に残っていた。生暖かくべったりと付いた血の感触も。

 

「何で……、どうして……?」

 

 悠馬は頭を抱えて打ち震えた。

 最愛の彼女を自分が傷つけてしまった。決してやってはいけないことを彼は行ってしまった。

 それは彼にとって決して許されざる行為。悠馬は昨日のことを必死で否定しようとする。自分があんなことをやるはずがない。あれは悪い夢であると。

 

 

 

「月城さん、面会したいという方が来ていますよ」

 

 しかしそれは紛れもない現実だった。

 看護師が連れてきたのはリアス・グレモリー。彼女の左腕には何重にも包帯が巻かれていた。

 

「それではあとはお若い二人でごゆっくり」

 

 リアスを連れてくると看護師はいそいそ帰っていった。きっと看護師は二人をそういう仲だと勘違いしたのだろう。傍から見たら怪我でお見舞いに来た恋人。しかし二人の関係はそう一言で言えるほど単純なものではなくなっていた。

 リアスは伏し目がちになって口を開く。

 

「悠馬、お願い聞かせて。何であなたはあの場所にいたのかしら?」

 

 悲しげな瞳でリアスは悠馬のことを見つめた。

 リアスが病院にいる悠馬から事情を聞きに行くと朱乃に話した時、彼女はリアスに行くべきでないと話した。ずっと同じ学園にいた生徒とはいえ、悠馬があの場にいたということは何かやましいことを抱えている危険があったのだ。(あるじ)をそんな人物に合わすなど朱乃は気が引けた。

 しかしリアスはそれでも悠馬と対面で話をつけたかった。あの時なぜ自分を刺したのかは分からない。だけどリアスはそれも含めてすべて彼をこちらの世界に引き込んでしまったことに引け目を感じていた。

 だから今度こそ彼から逃げないで、彼と向き合いすべてに蹴りをつけようとした。

 

「実は――」

 

 リアスの真剣な眼差しを見つめ、悠馬は口を開いた。

 あの時彼女に言えなかったことを悠馬は話そうとした。ディオドラ・アスタロトの頼みでアーシア・アルジェントのことを助け出そうとしたことを。

 しかし悠馬は知らなかった。ディオドラ・アスタロトが()()()()()()()であったことを。

 

「――愚かな悪魔に裁きを下すためだよ、リアス。もう少しで殺せたのに残念だ」

「えっ……?」

 

 出てきたのは恐ろしいほどに冷たい声。

 リアスは目を見開かせた。いや、リアスだけではない。それを発した本人もだ。

 悠馬の意思とは関係なく、口が勝手に言葉を紡ぎだした。

 

「僕はね、教会側の人間なんだ。任務は君たちの監視。それとあの日はアーシア・アルジェントの神器の回収を言い渡されてね。せっかくあの堕天使から神器を奪えそうだったのに君たちが妨害してきて本当に迷惑だったよ。殺したいくらいに」

 

 悠馬の口は淀むことなく虚偽で塗り固められた言葉を吐き出し、止まることなく動き続けた。

 

「う、嘘よ……」

「本当だとも。それに僕は悪魔が大っ嫌いでね。あの時君の眷属を願い出たのだって隙を見て殺すつもりだったからさ。さすがにそれはできなかったみたいだけどね」

 

 悠馬はしゃべり続ける口を止めようと、動かせた両手で急いで口をふさいだ。詳しい事情など知らない悠馬でも、自分が口走っている言葉がどれだけリアスを傷つけるものであるかくらい検討がついた。

 たがその対処はすでに遅かった。

 

 ――ビタンッ

 

 リアスは悠馬の顔に思いっきり平手打ちを喰らわせた。彼女の目は大量ので潤わせていた。

 

「あなたがそんな人だったとは思わなかった――」

 

 そしてリアスは悠馬に向かって小さなケースを投げつけた。ケースは投げつけられた衝撃で開き、中のものを吐き出した。

 そこに入っていたものはホワイトデーの日に悠馬がリアスに渡した紅いペンダントだった。あの日リアスは人間である悠馬と距離を置くと決心した。だからリアスはそのペンダントを一度も着けることはなかった。

 だがリアスはそれをずっと持ち歩いていた。着けることはなくても肌身離さず持っていた。それはリアスがそれでも悠馬に対して抱いていた未練だった。

 しかしリアスはそれを悠馬に投げつけた。もう、二人をつなぐ唯一の鎖は途切れてしまった。

 

「待ってリアス――」

 

 悠馬は足早に出ていくリアスに手を伸ばす。反動で悠馬はベッドから転がり落ちた。だがリアスは決して振り向かない。悠馬の伸ばした手はリアスに届くことはなかった。

 

 

 

 

 

「いい眺めだねぇ、月城悠馬くん」

 

 茫然とする悠馬の前に現れたのはそんな彼を蔑み笑うディオドラ・アスタロトだった。

 

「かわいそうに。大好きだったリアス・グレモリーに振られちゃって。僕もアーシアと離れ離れになっちゃったから悲しいよ」

 

 ケタケタと笑うディオドラ。その言葉に反し、悲しみなんて微塵も感じさせなかった。

 

「今のは……。今のは何なんですか? 急に僕の口がおかしなことをしゃべりだしたのは!?」

「やだなぁ、月城くん。僕の存在を彼女に知られるわけには行かなかったからね。万が一に備えて認識阻害の術と一緒に君の行動を縛る術もかけていたんだよ。こう見えても僕は悪魔の中でも魔力の扱いが得意でね」

「だからって何で僕にあんなことを言わせたんです……? もっといい方法だって……」

「そっちの方が面白いからに決まっているだろ?」

 

 不敵に笑うディオドラ。

 この時悠馬ははじめて彼が()()()()悪魔だったということに気付いた。悠馬は悪魔を化け物のようなバイザーと人間と同じ姿をしているリアスたちしか知らなかった。だからリアスと同じ人間の姿をしている彼を見て、彼もリアスと同じような悪魔だと思っていた。だが実際はバイザーと同じく人を欺き喰らう悪魔だった。

 

「ふ、ふざけるなっ!!」

 

 悠馬はディオドラに飛びついた。軋む体に鞭を打ってでも、彼のことを許すことはできなかった。人の体を操り最愛の人を傷つけたのだ。

 しかし彼は悪魔。それも優秀な上級悪魔だ。悠馬のようなたかが人間の動きなどそれこそ目をつむっていても避けることができる。

 ディオドラはその細長い腕で突っ込んできた悠馬の首根っこを軽々と掴み持ち上げた。

 

「落ち着けよ、人間。僕だって怒っているんだ。君のせいでアーシアがグレモリーの手駒になってしまったじゃないか。せっかく長い時間かけて計画を練っていたというのにすべてパーだ」

 

 ディオドラは掴んだ悠馬をベッドに叩きつけた。

 昨日小猫から重い一撃を受けていた悠馬はそれだけで全身に激痛が走り、動けなくなった。

 

「まぁいい。君は僕に面白いものを見せてくれたから生かしておいてあげよう。ただ君の喉には引き続き術をかけておくから二度とこの真実を話すことはできないよ。もっとも誰も君のことなんて信用しないだろうけどね」

 

 ディオドラはそう言うと荒い息のままうずくまっている悠馬を放って、嘲り笑いながら出て行った。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 悠馬が入院してから2週間後。

 彼は晴れて退院し、登校できるようになった。

 しかし悠馬の顔は晴れない。いつも通りの校舎にも関わらず、彼の目には何もかもが色褪せて見えた。

 彼が教室についた時、机に一枚の手紙が載せられていた。悠馬はそれを手に取り裏返す。宛名には兵藤一誠と書いてあった。

 悠馬は中の文面を取り出すとそこには『屋上で待つ』とだけ書いてあった。

 

「おいおい悠馬。ラブレターか? いや、文面的に果たし状か。お前名にやらかしたんだよ」

「別に。ちょっとね」

 

 久しぶりに会えた友人に声をかける健。

 しかし悠馬は健を軽く返事をし、そのまま廊下へ出ていった。

 

「何だよ。せっかく会えたと思ったのに愛想ねえな」

 

 

 

 

 

 悠馬が屋上につくとそこには兵藤一誠が柵に寄りかかって待っていた。

 そこは以前よくリアスと一緒に曲を聴いていたところ。新学期になってからこうして来ることはなかったため、悠馬は少しなつかしさを感じた。

 しかし悠馬はそんなことを想いにここに来たわけではない。

 

「月城先輩。俺があんたをここに呼んだ理由、分かっていますよね?」

 

 一誠は屋上に入ってきた悠馬に近づく。彼の左手にはレイナーレ戦でも用いた『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』を展開させていた。彼とて悠馬のことを警戒しているのだろう。

 

「部長の言っていたことは本当なんですか? あんたが教会側の人間で、俺たちの敵だってことは!?」

 

 悠馬は黙ったまま固まった。

 悠馬は真実をしゃべれない。ディオドラにそういう首輪をはめられた。仮に話そうとしたらまた誰かを傷つけることになるかもしれなかった。

 

「そんなことないですよね、先輩? あんたあの時俺を助けてくれたじゃないですか……。傷ついた俺を看病してくれたじゃないですか……。あんたのおかげで俺もアーシアも助かったんすよ……。何とか言ったらどうなんだ!!」

 

 一誠は『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』の宿る左腕で悠馬の胸元に掴みかかった。

 一誠は悠馬が本当にリアスの言う通りの人間であると思いたくなかった。最初は確かに気に食わなかったことがあったかもしれない。だが彼の人となりを知るにつれて一誠は先輩として、一人の男として彼を尊敬するようになった。彼みたいになりたいと思った。

 だから彼にはそのことを否定して欲しかった。そしたらまた昔みたいに戻れるのだから。

 

「――そうだよ。僕は君たちの敵さ」

 

 しかしその時、不意に悠馬の体に眠る魔法陣が発動した。一誠の『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』に反応したのだ。そして悠馬の意思ではない言葉が彼の口からこぼれ出た。

 

「ふざけるんじゃねえっ!!!」

 

 一誠は顔に青筋を立て思いっきり悠馬をぶん殴った。

 新人とはいえ一誠は悪魔。その時点で彼の本気は人間の粋を超えることとなる。悠馬は大きく吹っ飛び、屋上の柵に激突した。

 

「お前たち何をやっている!?」

 

 その時やってきたのはこの学校の体育教師だ。朝のホームルームに来ない生徒がいるという噂を聞きつけ、屋上まで探しに来たのだ。

 

「……何でもないっすよ」

「何でもないだと!? なら何で月城はあそこでへばっているんだ! さては兵藤、お前月城に何かしたな!?」

 

 幸いなことに体育教師は一誠が人智を超える力で悠馬をぶっ飛ばしたところは見ていない。しかしこの場で悠馬が息を荒くして柵に寄りかかっている状況と、生真面目で評判の悠馬と変態として悪名高い一誠の噂を鑑みれば、体育教師が一誠が悠馬に悪さをはたらいたと思うのは当然であった。

 

「待ってください。先生」

 

 だがその時、悠馬がぬらりと立ち上がった。彼は学校へ行く許可が降りたとはいえ、まだ退院したばかりの身。さらに一誠から殴られたため、体はところどころ悲鳴をあげていた。

 

「退院したばっかと聞いていたが大丈夫なのかお前……。それよりここで何があったか説明してくれないか」

「分かりました先生。つまりこういうことですよ――」

 

 一誠と並んだ悠馬は腕を大きく振り上げて一誠は殴りつけた。殴られた一誠はその衝撃で尻もちをつく。しかし悠馬がもともとケガをしていて踏ん張れなかったせいか、それほど一誠にダメージはなかった。

 

「何をやっているんだ! 月城!」

「兵藤は()()屋上に呼び出したんです。最近調子のっているようでむかつきましたからね。まだ殴り足りないくらいだ」

「……月城。今からちょっと職員室に来い」

 

 体育教師は一誠に『お前は早く教室に戻ってろ』というと悠馬の腕を引っ張り、そのまま屋上を出て行ってしまった。

 

「先輩……」

 

 一誠はさきほど悠馬から自分は教会関係者であるということをほのめかす発言を聞いた。だから我慢ならなくなって彼を殴りつけた。

 しかし今の態度はまるで一誠をかばってくれたかのように思えた。それはこれまで一誠が悠馬に感じていたやさしさそのものだった。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

「部長……。本当に月城先輩は俺たちの敵なんでしょうか?」

 

 その日のオカルト研究部で、一誠はリアスにそう疑問を呈した。

 

「一誠くん、その話はやめなさい」

 

 しかしリアスの隣に控えていた朱乃が一誠を遮った。

 

「ですが朱乃さん……」

「一誠くんっ!」

 

 朱乃は怒鳴った。

 その場にいた木場佑斗も、搭乗小猫も、あの日新しく眷属となったアーシア・アルジェントも手を止めた。

 

「ただの人間があの教会にいること自体おかしいんです。いくら悪魔の存在を知っていたからと言って、あの時間あの場所に都合よくいるなんてありえないことなんです。それに彼は躊躇なく部長に刃を突き立てました。これが証拠と言わず何と言いますか!」

 

 朱乃は目を鋭くさせて一誠を睨みつける。

 朱乃だって悠馬が自分たち悪魔の怨敵だとは思いたくなかった。この半年間、彼は数多くの影響をリアスに与えてくれた。おかげでリアスは笑顔を絶やさずいることができた。

 だがそれ故に彼の裏切りはリアスにとって最悪のものであった。彼の話の通りならば、その半年はリアスたちを監視し篭絡するための演技。にわかには信じがたいが修学旅行や学園祭、ホワイトデーの時も、すべて彼女らを騙すための芝居であったことになる。

 当然朱乃だって信じたくないことである。だけどそれは紛れもなく彼の口から発せられたことで、何よりあの日教会にいてリアスを刺した理由になった。

 

「だけど俺、今日の朝月城先輩に会ったんです。そしたら何が本当なのか訳わかんなくなってしまって……」

「どういうことかしら、一誠。確かあなたを呼び出して攻撃してきたって報告が入っているけど」

 

 リアスが口を開く。

 リアスが教師から聞いた話によると、今朝悠馬は一誠を屋上に呼び、攻撃を加えたとのことだ。そして教員に連れられ停学措置を与えられた。

 

「違うんです……。あの時呼び出して殴ったのは俺なんです。そしてそこを見つかった時、先輩は自分がやったって言って……。俺をかばってくれたんです……、多分……」

「その時彼は何て言っていたんですか?」

 

 朱乃が一誠に聞く。

 

「……自分は俺たちの敵、と」

 

 一誠の言っていることは矛盾していた。

 悠馬が一誠たちの対なす者であれば、一誠をかばうことなんてするわけがない。教会でも彼は一誠を救った。しかし現に彼はそう公言しリアスに害を与えた。

 

(何か……、何か大事なことを見落としている……?)

 

 リアスは机に腕を乗せ、眉を(ひそ)めた。もしかしたら彼の裏に何かがあるのではないか。

 

「部長……。部長は月城先輩のことが好きなんでしょう? ならもう一度話してみた方が思うんです。きっと、そうしなきゃいけないんだと思います」

 

 一誠はリアスの机を叩き、前のめりになってリアスに訴えた。

 

「ダメです。どうしてもと言うのなら私が行きますわ。部長に行かせることはできません」

 

 しかし朱乃が一誠の意見に口を出す。

 リアスは悠馬に刺された。それは紛れもない事実だ。彼と彼女を会わせて万が一何かが起こることだって否定できない。それにこれ以上、リアスの心が傷ついていくところを見るのは朱乃にとっても耐え難いことであった。

 

 だがリアスは手で朱乃を制して立ち上がった。

 

「どこに行くのですか部長?」

「ちょっと出かけてくるわ、朱乃。大丈夫。私一人で十分だから」

 

 リアスそう言って部室を出て行った。部員たちは自分たちもついていこうと立ち上がろうとした。だが彼女の虚ろな表情を見て、動くことも声をかけることもできなかった。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 リアスは悠馬の家の前へとやってきた。

 悠馬は一誠を殴った罰として停学扱いとなった。そのためもし何かしらの用事がなければ家にいることになる。

 

 リアスは意を決してチャイムを鳴らす。しかし中から反応はまったくなかった。

 リアスは恐る恐る玄関のドアに触れると、不用心なことに鍵が開いていた。リアスはしばらく考えた後、気を引き締め家の中に入った。

 

「あのー、すみません。月城悠馬くんはいらっしゃるでしょうか」

 

 リアスは緊張させた声で呼びかける。だが屋内からは何の返事もなかった。

 リアスは警戒しながら玄関を上がった。もしかしたら罠という可能性も十分にあった。

 リアスは一部屋一部屋慎重に調べ二階へと上がる。そこまでの様子ではごく一般的な人間の部屋であり、こちらの世界側に通じているという証拠となるものはまったくなかった。

 

 そしてリアスは悠馬の部屋の前に立つ。以前リアスは一度だけ悠馬の部屋に遊びに入ったことがあった。それまで彼女は男の子の部屋には入ったことなかったが、中はすっかり整えられていてえらくシンプルであっということは記憶していた。

 リアスは高鳴る心音をひそめさせ、ドアノブに手をかけた。

 

 ――ガチャリッ

 

 しかし扉は開かなかった。ドアノブが滞りなく回ることから鍵がかかっているわけではない。何かがドアの裏にあり、ドアが開くのを阻害しているのだ。

 リアスはもう一度ドアノブに手をかける。今度は思いっきり力を入れて引くのだ。

 

 ――ガタッ

 

 そしてリアスが勢いをつけてドアを引くと、簡単にもドアが開いた。

 だがリアスはドアの裏を見て言葉を失った。

 そこにはドアノブに学園の男子リボンで首を吊っている月城悠馬の姿があった。

 

 

 

 

 

 




・アーシアは神器なしで転生という設定です。あの後一誠に乞われたこと、微力ながらもアーシアに才能があったこと、リアスが優しかったことから叶いました。




・まだまだ続きます
それと大変申し訳ありませんが、次回の更新はしばらく後になります。詳しくは活動報告にて。
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