ISとビーターの弟子(仮)   作:由紀夫

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再び食堂にて

時は流れ昼休み

 

「みんな、飯に行こうぜ」

 

「はーい、行く行く」

 

「私も私も」

 

「お弁当あるけど行きます」

 

相変わらずの人気だな。織斑よ。さて、俺は購買で何か飲み物を買って

 

ガシ

 

「青野、お前も行くよな」

 

おい、俺が何したっていうんだよ。まさかまだ朝のこと根に持っているのか。そして地味に肩をもつ手に力を入れるな。いてて、わかった。わかりました。

 

「俺も行くよ。それでいいだろ」

 

俺の言葉に満足した織斑。なんでそこまで俺と一緒になりたがるのかね。

 

『ねえ、彼ってあのポニーテールの子の好意に気付いてないけどまさかそっちの趣味じゃないよね?』

 

『恐ろしい仮説を出すんじゃない!』

 

俺はノーマルだぞ。そんな展開はゴメンだ!!

 

「箒も一緒に行こうぜ」

 

そう思ったらもう次のターゲット(篠ノ之さん)に切り替えていた。ボッチが嫌なだけか?

 

「私は遠慮しておく」

 

「そういうなって。なんなら俺がおんぶしてやろうか」

 

なんかノリが小学生だな。それとも背負ったときに女子の感触を堪能するムッツリか?

 

「おんぶ!いやふざけているのか」

 

『今絶対想像して顔赤めたね』

 

全国のリア充爆発推進同盟の皆さん。信じられるか?これで付き合ってないんだぜ。キリトはまだ正妻がはっきりしているけどこいつはあれだな。

 

『証拠を残さない結婚詐欺になれるな』

 

ちなみに証拠を残さない結婚詐欺とは自分から結婚しようとはいわずに相手に()()()()()()()()()()金品を要求することだ。

 

『本人が納得するかはともかく、素質はバッチリだね』

 

まったくだ。

 

「いい加減にしろ!!」

 

頭にきたのか織斑を地面にたたきつけた篠ノ之。今の動き、古武術だったっけ?

 

「いてて。腕は鈍ってないようだな」

 

「ふん、こんなものは剣のついでだ。お前こそ腕が鈍っているのではないか」

 

ついででこんな武術披露させられたらこっち(廃人ゲーマー)の立場ないんだが。いや、その前にこんな簡単に暴力に訴えていいるのがヤバいな。扉の件といい、躊躇する気配がなかったぞ。今回は織斑が悪いとしてもそれはどうなのだろうか。

 

「織斑くん。やっぱり私たち遠慮するね」

 

さすがに怖かったのか、周りの女子たちがひいているぞ。織斑の奴、友達を作ろうとして恐怖を与えてどうする。

 

「箒、行くぞ」

 

そして本人は篠ノ之のみを連れて行きやがった。・・・他の子のフォロー一切なしかよ!といっても俺にできることないし、この空気のなかいるのつらいからとりあえず食堂に向かう。非力(イケメンじゃない的な意味で)な俺を許してくれ。

 

 

「いい加減離せ!一夏、何のつもりだ!」

 

「何のつもりだ!じゃないだろ。せっかくの友人を作る機会を無駄にして」

 

「うっ」

 

「それに幼なじみなんだから、世話ぐらいやかせろ」

 

「・・・」

 

いやいや、それはいらないお節介だろ。友人を作るったって本人同士の相性があるし、タイミングの問題もあるんだ。それにまだ2日目だぞ?見たところ省かれているわけでもないんだから、手助けにしても様子見しようぜ。

後、幼なじみだからって免罪符にならないぞ。男同士ならともかく女子に対しては弱くないか?

 

『まあ、俺には幼なじみなんていないからひがんでいるだけかもしれないが』

 

『あれ?いないの?』

 

『あの頃はいろいろあった頃だし、クラスメイトからも浮いていたからな』

 

『ちなみになんで?』

 

『クラスの奴が家族を馬鹿にしてきやがったから半殺しにしたら、職員室に連行された』

 

『・・・君の家族愛は昔からなんだね』

 

当たり前だろ?何を今更。

 

「箒、日替わり定食でいいよな」

 

雑談の間に織斑たちが食券を買いはじめた。しかし、俺はどうするか。脅されたとはいえ何も食べないのに食堂にいるのはきついぞ。何か飲み物でも買って・・・ポケットになんか入ってた。見るとそれは

 

『ガムだな』

 

『ガムだね』

 

以前購買で買ったガムの残りだった。なんでポケットに入っているんだ?

 

『とりあえずそれでごまかせば?』

 

『そうだな。後はお茶でも飲んでいればいいか』

 

方針が決まったので一度食券機から離れることにした。

 

 

 

 

 

「ユウキ、こっちだ」

 

お茶を取りに行っただけの俺より早くテーブルに着いていた織斑くん。君ら割り込みしてないよね。

 

「お前昼はとうするんだよ」

 

「偶然ガムがあったからそれでも噛んでおく」

 

「・・・そうか」

 

流石に織斑先生からの忠告ありだから朝ほどは指摘して来ないな。凄い納得いかなそうな顔していいるが。

 

『わざわざ食堂でガムを噛むのも常識としておかしいよ』

 

『ガムだけにな。・・・冗談だよ。それに本当ならこっちに来る気なかったのにな』

 

織斑の脅迫があったから食堂に来ただけだからなぁ。そういえばこいつは何か用事があって俺を呼んだのか?

 

「にしてもISのことわからないな。来週の試合大丈夫かな?」

 

「ふん。あんな挑発にホイホイ乗るからだ」

 

「仕方ないだろ。箒。向こうが日本を馬鹿にしてきたんだから。ユウキはどうだ?」

 

なるほど。ISについての勉強がうまくいってないから同じ境遇の俺の現状を知りたかったのか。

 

「どうだと言われても相変わらず参考書とにらめっこしてるくらいだ。後は専用機を用意してくれている研究所に性能の確認ぐらいかな」

 

もっとも性能については既に知っているけどな。まあ、直属の上司かつ専用機担当のイリヤに連絡しているから嘘ではないな。

 

「やっぱりまずは参考書か。なあ箒、俺にISについて教えてくれ」

 

急に篠ノ之に教えてくれと言い出した織斑。でも昨日山田先生が個人授業してくれると言ってたから、まずはそっちの方に頼んでみないか?

 

「断る。貴様らの自業自得だ。私を巻き込むな」

 

おい、ちょっと待て。貴様らって織斑とオルコットの二人だよな。俺は含まれてないよな。

 

「だけどs「ちょっといいかな?」え?」

 

「はい、大丈夫です。失礼ですがあなたは?」

 

織斑の言葉に割り込んで話しかけてきたのは見たところ二年の先輩のようだ。しかし、なんの用かな?

 

「私のことは親切な先輩ということにしておいて」

 

名乗らずか、警戒したほうがいいかな。

 

「それより君たちイギリスの代表候補生と試合するって聞いたけど、君たちISの稼動時間どのくらい?」

 

「俺は入試のときに動かしたぐらいなんで多分10分くらいです」

 

「俺もそのぐらいです」

 

本当は違うが建て前上こういわざるを得ない。・・・俺()()嘘ばかり言っているな。

 

「それなら勝ち目はないわね。相手は代表候補生なんだから300時間は越えているだろうし」

 

あの~本当に何しに来たんです?先輩?そんなに俺らを絶望のどん底に落としたいんですか?それと意外と初心者が底力を発揮する場合もありますよ。ビギナーズラックとか。

 

「よかったら私が見てあげようか。こうみえても二年だし教えてあげることも多いと思うし」

 

なるほど。さっきまでのは自分の勧誘をうまく進めるための布石か。さしずめ先輩は絶望に落とされた男に手を指し述べる女神かな。

 

「本当ですか!是非お願いs「せっかくですがお断りします。私が教えることになっているので」って箒?」

 

あり?

 

『さっきと言っていること真逆だよな』

 

『巻き込むなとか言っていたよね』

 

どういう心境の変化だ?

 

「あなたも見たところ一年のようだけど。私のほうがうまく教えられると思うんだけどなぁ」

 

「私は・・・篠ノ之束の妹ですから」

 

「篠ノ之束って、えっええええ!」

 

うん、先輩。あなたの気持ち痛いほどわかります。午前中に俺も心で叫んだばかりですから。それと篠ノ之。さっきは姉は関係ないとかいいながら都合がいいときには利用するのかよ。 

 

『なんか嫌な子だね』

 

『まあ、身内を利用するのは悪いことではないけど、正直印象は良くないよな』

 

人間社会、特に日本では本音と建て前が重要視される。そのためどんなに嫌っていても利用するのはわからなくないが、それは大人の話しだ。

 

『学生からそんなだと腹黒い奴にしか思えないんだよな。それに自分の発言に責任がないように見える』

 

『もしかして篠ノ之さんがクラスで一人なのはそのせいかな?』

 

流石にそれは飛躍しすぎだが、人とのつながりが出来にくい性格ではあるな。

 

「ですので私が指導します」

 

「そ、そう。なら私はこれで」

 

なんか先輩がかわいそうに思えてきたな。少しフォローしておくか。

 

「先輩。今回はこうなりましたが先輩が声をかけてくれたのは嬉しかったです。また機会があればご指導お願いします」

 

「そ、そうね。じゃあ頑張ってね」

 

そう言い残し速足でこの場を去っていった。ご愁傷様でした。

 

「箒、お前が教えてくれるのか?」

 

「そういっているだろ。文句があるのか」

 

「いや、よろしくな。箒」

 

「ううん。なら放課後剣道場に来い。今のお前の実力を見極めてやる」

 

「え?いや、まずはISの知識を「放課後に剣道場だ。い・い・な!」わ、わかった。ユウキも一緒にどうだ」

 

おいおい。お前がこっちに話を振るから篠ノ之が凄い目でこっちを睨んでいるぞ。まるでメデューサのような威圧感があるな。

 

「悪いけどさ、実は前にISについて教えてくれると言ってくれた人を断ってるんだ。その時に自分の力を試したいって言ってな。篠ノ之さんには悪いが今回は独力でいくつもりなんだ」

 

まあ、そういってたのは対戦相手のオルコットだから義理に思うことはないけどな。

それに剣道場を指定したということは剣道をするんだろうけど。個人的には苦手なんだよな、あれ。キリトやリーファから進められて簡単な動きぐらいはできるようになったけど、肌に合わない感じなんだよな。相手の動きを読み合うのはいい経験になったけど。そういうこともあって断っておく。

そして俺が断るのをみてようやく普通に戻る篠ノ之であった。こいつも独占欲強いな。

 

「そうか、ならお互いにがんばろうぜ」

 

「そうだな。奮闘できるようにしようぜ。・・・じゃあ俺は先に教室行ってるな」

 

そういって颯爽と食堂を後にする。何故なら。

 

「え?・・・あ!もう昼終わるじゃないか。ちょっと待てよ」

 

悪いがお前と心中する気はない。まあ、頑張ってくれ。

 

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