ISとビーターの弟子(仮)   作:由紀夫

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今回キャラ崩壊が激しいかもしれません。ご了承ください。


英雄談と失態

『ちょっとちょっと!何言っているの!!そんなこと聞いたら』

 

『だから言っただろ。賭けだって』

 

『だ、大体、しばらくは普通に接して様子を見るだけにするって』

 

『そのつもりだったけど、この子日常会話じゃ俺に興味持たないし、一気に好感度上げたほうがいいかなって』

 

『ちなみになんで30%?』

 

『そんなの「仲良くなる」「嫌われる」「生理的嫌悪に認定される」に決まってるだろ』

 

『それ確率じゃないよね!』

 

『しらん。中学を卒業してない俺には管轄外だ』

 

「・・・なんでそう思ったの?」

 

「君のかばんから見えた「SAO事件全記録」。昔かなりの数出回ったからそんなに珍しいものじゃない。興味本位の人もかなり持っていると思う。けどわざわざカバンにいれて持ち歩くなんてかなり思い入れがないとしないだろ。ということは君はあの事件の当事者、もしくは関係者の可能性が高い」

 

彼女は反論することなくこちらを見ている。このまま続けろということかな?

 

「もっとも君があの事件に関係ない、ザ・シードが出来た後のユーザーである可能性もあるが、正直これは可能性がとても低い」

 

「なんで?その事件の関係者である可能性よりは高い気がするけど」

 

「普通ならそうだ。けど君は代表候補生だろ。VRMMOは時間を犠牲にするものだから、この二つを同時に、しかも代表候補生になるのは正直難しいと思う」

 

VRMMOは長引けば半日以上もログインすることもあるのだ。そんなことをしておきながら学園に入る前に候補生になるなんて最早人間をやめているといっていい。

 

「そんな化け物がいると考えるよりは、なんらかの形でSAOを知っていて、かつそれ以降VRMMOに触れていないと考えたほうが自然だと思った。そして俺の知りうる限りではSAO生還者しかなかったんだ」

 

どうだ?ここでへそを曲げられたら修復は不可能。うまくいってくれ。

 

「もし、私がその事件の当事者としてなんであなたに言わないといけないの?」

 

よし。あからさまな否定や拒否はない。まずは成功だ。

 

「君がその記録に出てくる誰かに憧れているなら、それを確認する必要があるから」

 

「君にそんな権利があるの!」

 

「あるさ、俺もSAO生還者なんだからな」

 

「!!」

 

『ちょっ、それ最終手段じゃ』

 

『いいんだよ。自分と共通点があるとわかったほうが心を開きやすいだろ』

 

ハイリスク、ハイリターンだ。賭けならこのぐらいするのは当然。それによく言うだろ。「切り札が後2回しか使えないなら一つは最後まで取っておく。そしてもう一回はすぐにぶちかませ!それで相手はプレッシャーになる」ってな。

 

「か、仮に君が生還者だとしてなんで「悲劇を繰り返さないためだよ」ひ、悲劇?」

 

ま、知らないよな。この事件はSAOそして旧ALO事件よりは地味な出来事だから。

 

「昔、あの事件の生還者から話を聞いてそいつに憧れてしまったやつがいるんだ。」

 

「別に憧れるぐらいなら」

 

「・・・その憧れた相手が犯罪者(オレンジプレイヤー)。それもレッドプレイヤーでもか」

 

「!!」

 

『それってもしかしてGGOの?』

 

『そう、あのキチガイ男。話聞いただけの俺も胸糞悪かったわ』

 

そいつはSAO最悪のレッドプレイヤーギルド(快楽殺人集団)笑う棺桶(ラフィン・コフィン)の幹部の一人、赤目のザザ。本名新川昌一の弟、新川恭二。

 

当時はALOからコンバートしていたからキリトから聞いた内容しか知らないが、そいつは自分のアバターのステ振りを間違えたことを()()()してそいつのスタイル、「AGI特化型」を提唱したシュピーゲルというプレイヤーを毒殺する片棒を担いだそうだ。

しかし、実際にはそのスタイルで優勝候補に上がるプレイヤーまでいたのに。俺もGGOで手合わせしたことがあるがかなりの腕前だった。

しかもそれ以降も犯行を実行し、挙げ句にはシノンも殺そうとしていたそうだ。家庭環境に問題があったそうだが関係ない。間違いなく、SAOの闇が引き起こした事件だ。そして第二第三の奴が出てこない保証はどこにもない。

 

「だから俺は知っておきたい。君があの狂人どもに憧れる敵なのか、それともあの世界を終わらした剣士たちに憧れる同志なのかを」

 

さあ、これでどうだ!

 

「・・・」

 

彼女は無言で机に向かっていった。

失敗かなとおもったがどうやらカバンから何か、いや、SAO事件全記録を取り出し、俺に渡してきた。

 

「私がこの本を持ち歩いているのは、この本には私たちを解放してくれたヒーローが載っているから。私は教会に集められた子供の一人だったから、攻略組の活躍をよく知らないの」

 

「攻略組に憧れていたということか」

 

「うん。君は?教会では見たことないけれど」

 

「俺は始まりの街を出て中層プレイヤーになっていたから」

 

「私と同年代なのに?」

 

「確かに珍しいけどまったくいなかったわけじゃないよ。有名どころだと中層のアイドルといわれた「竜使いのシリカ」がいた」

 

「そういえばいたね。珍しいビーストテイマーであることを鼻にかけてちやほやされていた子が」

 

うーん。知人としては否定したいが、そうするとキリトたちの説明もしないといけなくなるからスルーさせてもらう(ゴメン、シリカ)。

 

「そんなわけで俺は中層の、生産職の手伝いをしていたんだ」

 

「手伝い?生産職じゃなくて?」

 

「知り合いに鍛冶スキルの高いプレイヤーがいてな。そいつの作る武器は攻略組でも重宝されるレベルだったんだが、そいつは現実でいろいろあったために人目を避けていたんだ。そこで俺がそいつと知り合いの商人の仲介役をやってたんだ。その報酬に俺も武器を作ってもらえたけどな」

 

『へー、いつ考えたの?その嘘』

 

『?何言ってる。本当のことしか言ってないぞ。少なくとも今は』

 

『え?だって私と君が出会ったの70層だよ。中層プレイヤーがレベル上げで行くところじゃないよね!』

 

『甘いな。俺が下宿していたのは44層だ。つまり俺は「中層に宿を構えるトッププレイヤー」だったんだ』

 

あのキリトでさえ結婚前は50層のアルゲートだったしな。

 

『じゃあ、生産職の手伝いってもしかしてあの子?』

 

『ああ、今のあいつからは考えられないかもしれないけど当時は本当に人付き合いを避けてたから。だから俺が自分からパシリになった』

 

もちろん、この商人とはエギルのことだ。まあ、そのおかげでアスナとどっちの鍛冶屋が腕がいいかで揉めたこともあったけど(もちろんアスナがすすめるのはリズである)。

 

リズの腕が悪いわけじゃなかったけど、付き合いの長さがあったからな~。

 

「だったら。君は生の攻略組を見たことあるの?」

 

「ああ。というかさっきいった商人も攻略組の一人だったし」

 

「本当!!すごい!!!」

 

おう、急に食いついてきたな。

 

『有名人の知り合いと出会ったファンの反応だね』

 

『いや、今までの話だと俺運搬しかしてないからここまで興奮されても』

 

『君当時は11歳前後でしょ。普通なら充分優秀だよ』

 

た、確かに。剣しかないあの世界でその年代は致命的になりかねない。そういう意味じゃシリカマシですごいな。あの腕のリーチで生き延びたんだから。

 

「な、なら。黒の剣士にあったことある!?」

 

「え!?あ、ああ。遠くから見たことぐらいなら」

 

『実際は弟子のくせに』

 

『空気よめ!』

 

「やっぱりカッコイイ?きざなところがあるらしいけどそこも魅力だったって」

 

うん?きざ?確かにカッコイイが自称引きこもりだぞ?あいつ。

 

「それに閃光さまにもうアタックして結婚までしたんだよね」

 

結婚はしたけどアタックしてたのはアスナのはず。

 

「それにボス攻略の度に決め台詞を決めてたんだよね。まるでテレビに出てくる戦隊ものみたいに」

 

なんだ?少し違和感があるな。もしかして。

 

「それって全部本に書いてたこと?」

 

「え、そうだけど」

 

な、なるほど。そういえばキリトが作者の妄想全開だとか言っていたな。おかげで俺も一通り見ただけだったし。

・・・まてよ。

 

「ちなみにその本で一番気に入っているページある?」

 

「「俺が二本目の剣を抜けば、立っていられる奴は・・・いない」ていう決め台詞のところ。彼が二刀流を初めて披露したときの台詞だよ!」

 

ブフッッ!!!まさかのそれ!!!作者が勝手に作った奴だよね、それ!!!!やべー、お菓子食って腹痛いわー!!!

 

『ちょっ、さすがに、それは、言い過ぎ、だよ!』

 

いや、お前もこらえてないぞ。ヤバ、この映像(ストレアが撮影している証拠用映像)後でユイに送ろう。

 

「それとね、私が好きな攻略組の人がもう一人いるんだ」

 

「へー、もしかして閃光さまとか?」

 

キリトに憧れているなら同じ女性プレイヤーのアスナも憧れていてもおかしくないしな。

 

「ううん。青の剣闘士!」

 

・・・へ~。

 

「青の剣闘士。ビーターの片割れだね。ちなみになんで」

 

ま、正確にいえば「ビーターに魂を売った裏切者(初心者)」だけどな。

 

「だって黒の剣士と一緒にSAOの英雄と言われるプレイヤーだよ!それに見た目も黒の剣士に並ぶイケメンだって書いてあるから」

 

「まあ、そうだね。剣闘士は結構イケメンだったよ。まるで女の子が憧れる王子様を具現化したような・・・とまではいかないけど」

 

『くす、王子様。王子様だって』

 

笑うな!

 

 

「うん。それに彼はユニークスキルの凄さを広めたプレイヤーだよ」

 

・・・そうだな。最初のユニークスキルはヒースクリフの「神聖剣」だったけどあいつはボス攻略以外見向きもしなかったから一般プレイヤーには浸透しなかったらしい。

それに対し、剣闘士はある事件でユニークスキルを使い急速に広めた。ユニークスキルの強さ、そして恐怖をな。

 

「それにな「OK、OK。君がどれだけ剣闘士のファンかは充分わかったよ」・・・ゴ、ゴメン。私のまわりにこんなこと言える相手がいなかったから」

 

なるほど。それでさっきまでのテンションだったのね。

 

「ならさ。君は「青の剣闘士」の名前の由来を知っていたりする?」

 

「知ってる!!モンスター相手に素手で向かっていった度胸からついたんだよね!」

 

「・・・まあ、合っている、かな」

 

正確にはモンスターに所持していた武器全部取られてむかついたから、当時はまだ攻略組にしか広まっていなかったエクストラスキル「体術」で全滅(アイテム回収のため、決して殺意があったためではない)させたのを一般プレイヤーに目撃されたからなんだよなあ。それで剣と素手の使い手で「剣闘士」になった、だ。

 

『ホントかっこ悪い理由だね』

 

『・・・そうですね』

 

「それと確かずっと青のマフラーをしていたんだよね!」

 

「・・・そう言われているね」

 

これは事実だ。当時は黒(いコート)の剣士と青(のマフラー)の剣闘士と言われていたな。

 

「・・・君本当にファンだったんだ』

 

「うん。だから剣闘士が75層のボス戦で死んだのがショックだった」

 

「もしかして君」

 

「うん。あの日私たちは生命の碑で攻略組の無事を祈っていた」

 

それはなんというか、悲しいだろうな。あの時はトッププレイヤーたちが無残に殺されていたのだから、生命の碑に名前が刻まれるのを見ていたなら、トラウマどころじゃないだろうな。

 

「なんで、彼は死んだのかな。あと少し生きていればクリアされたのに」

 

や、やばい。これは葬式モードになりつつあるな。な、なんとかして話題をかえないと。

 

「剣闘士の死は決して無駄じゃない。そう黒の剣士が言っていたよ」

 

「え?今」

 

「だから前を向いていこうぜ。とりあえずは」

 

「ね、ねえ。今君、黒の剣士から聞いたって。もしかして知り合いなの?」

 

・・・あ。

 

『もう本当のこと言っちゃったら?』

 

『そうだな。ここからごまかしても余計こじれそうだし』

 

「実はALOで一緒にプレイしている」

 

「え?それって、つまり。友達なの、あの人、と」

 

「友達というよりは弟子かな」

 

「ス、スゴい!!!あの有名人と友達なんて!!!ねえ、今度サインもらってきてくれない!」

 

やっぱりめんどくさくなった。どうしようか。

 

「うん。わかった。今度もらっておくよ」

 

「本当!!」

 

「うん」

 

さっきの映像送るときにでも頼んでみるか。

 

『そろそろ話し進めたら』

 

『そうだな』

 

予想外に食いついてきたが、これだけ話せばそろそろいいかな。

 

「なあ、よかったら君の専用機作製手伝わせてくれないかな」

 

「え?なんで?」

 

急な話題の転換に冷静さを取り戻しつつあるな。

 

「理由は大きくて二つ。一つ目は俺が役に立つという実績のため。国家代表候補の専用機作製に関わったという実績があれば仮に操縦技術に光るものがなくても実験動物(モルモット)にはならないと思う」

 

実際はすでにモルモット状態だが俺が作製に関わることで俺自身がメリットがないと怪しいからな。でもこれ他人からみたら窮地の人を利用する腹黒い悪人だな。

 

『彼女がそうおもったらどうする気なの?』

 

『あんだけ英雄談に盛り上がった今ならそこまで考えないだろ』

 

「二つ目は?」

 

「二つ目は君が俺と同じSAO生還者だから」

 

「どういう意味?」

 

「君も知っているだろ?あの事件の被害者たちが受けてきた不遇さを」

 

「・・・」

 

「まず、二年半もの昏睡状態による身体の極度な衰弱化。SAOを生き延びるために詰め込んだゲーム知識のために忘却した一般常識。現実で進歩していく科学からの脱落。俺がすぐに言えるだけでこれだけのハンデがある」

 

これらはどんな身分の人でも必ず経験したはずのことだ。キリトはさらに自作したパソコンが使い物にならないとぼやいていたらしい(リーファより)。

 

「さらには二年間で企業から見放された社会人や学生。まあ、中高生には専用の学校が作られたけどな」

 

あの学校、新時代のモデルでもあったから政府的には損にはならなかったらしいけど。そういえば俺らの年代がいなくなったらあの学校どうなるんだろうか。

 

「そんな中、君は現代社会で最高位と言っても過言ではない候補生という地位を自らつかみ取った。イレギュラーな俺とは違ってな。だから証明してほしいと思っているんだよ。SAOにとらわれた俺たちでも何かをなしとげられるということをな。それで俺にできそうなことといえば製作の手伝いかなって」

 

「君ISの作製に関わったことあるの?」

 

「整備ぐらいはできたほうがいいと叩き込まれた」

 

実際には俺にそんな技術はない。けど俺が間に入ることでイリヤの技術を投入できるという算段だ。

 

 

「君の気持ちはうれしい。けど・・・」

 

 

ま、こうなるだろうな。いくら昔関わった事件の当事者同士とはいえ会ったばかりの他人に自分の命を預けることになる専用機に手を出してもらいたくはないよな。でもさっきよりは親しげになったしあと一息だと思うが・・・そうだ。

 

 

「それじゃあチャンスをくれない?」

 

「チャンス?」

 

「そう、一週間後の試合。その試合で俺がどういう人間かを君が見極める。もしそれでも君の専用機を手伝うに値しないと判断したら、おとなしく引き下がるよ」

 

「それって代表候補に勝つということ?」

 

「いや、さすがに代表候補に勝つのは現状では無理だと思う。でも、たとえ敗戦でも俺の評価を下すことはできるだろ」

 

「・・・わかった。でもまだまともに動かしたこともないんでしょ」

 

「ISの稼働にはイメージ力がいるんだろ?ならALOで慣れているからこの一週間頑張ればなんとか試合にはなるかなと思っている・・・考え甘いかな?」

 

「ううん。軽はずみに「候補生に勝てる」と言わないだけマシだと思う」

 

「そっか。じゃあ頑張らないとな」

 

これで話が終わって帰ろうとしたが

 

「ねぇ、私も質問いい?」

 

「?いいけど何?」

 

「これも噂なんだけど、君携帯持ってきてないって」

 

「ああ。それは本当。情報漏洩防止に普通のは使えないと勝手に思い込んで持ってこなかったんだ」

 

というか、そんなことまで情報が出回っているんだよ。

確かに織斑に言ったとき何人かまわりにいたけど・・・なぜかアルゴが笑っているのを想像した。

 

「それでさっきALOにログインしてるって」

 

「うん。入学前にもこの学園の部屋からログインしたけど」

 

さすがに昨日今日は勉強で入ってないしな。でもそれがどうしたんだ?

 

「なんで

 

 

 

 

なんで携帯はないのにゲーム機は持ってきているの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・Σ( ̄ロ ̄lll)!

 

しまった!うっかりしてた!確かにそうだ!電波が入らないと思ったから携帯は置いてきたのに、オンラインゲームのハードはある。これは明らかにおかしい。まずい。なんとかごまかさないと・・・そうだ!

 

「実はな、アミュスフィアのメール機能を使うために持ってきているんだ」

 

「でもそれなら携帯のほうが持ち運びもできるし、確認も、簡単じゃない?」

 

「いや、携帯だと盗聴やハッキングの心配があるんだ。それに対してアミュスフィアならセキュリティはしっかりしているからその心配がないんだ」

 

これは事実だ。アミュスフィアは初代ナーブギアに比べ視界の良さや稼動効率を犠牲にしてセキュリティ方面を充実している。これでなんとか納得してくれ!

 

「・・・そう、わかった」

 

はあ~。なんとかなった。多分完全には信じてないようだけど、これ以上このことを掘り下げる気はなさそうだ。動揺するな。落ち着け落ち着け。

 

「じゃあ今日はここらで退散するな。これありがとう」

 

「うん」

 

俺は彼女にSAO事件記録を手渡そうとして

 

彼女の手に届く手前で落とした。

 

・・・やっべー。動揺隠せてないな。久しぶりに遠近感が狂った。

 

「わ、わりぃ」

 

「大丈夫。元々読み込んでいてヨレヨレだから」

 

なんとも気まずい空気の中、俺らは退室した。

 

 

 

『危なかったね』

 

『ああ、まさかよかれと思って話題にしたALOがアダになるとはな』

 

元々彼女の説得にALOの話題を使うつもりはなかった。舞い上がってたのは俺もだったか。口は災いの元とはよくいったものだよ。

 

『とりあえず、今度携帯を買いに行くか』

 

『そうだね。それとまだ遠近感掴めない?』

 

『さっきのは動揺もあったから(汗)』

 

『気をつけてね。あれが君の正体につながらないとは限らないんだから』

 

『わかっているよ』

 

それと

 

『整備室からの視線もどうにかしないとな』

 

『憎悪にちかい何かが含まれているね』

 

全然見に覚えないんだけどな。監視だけならともかく恨まれる覚えがない。男だからとかの理由なら監視せずに直接殴ってくるだろうし。もしかして更識をナンパしているとでも思われたか?

 

『俺らで対処出来そうかな』

 

『多分難しいかな。応援頼んだほうがいいかも』

 

不安の種は刈り取るべきだもんな。でも誰に頼むか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうでもいいけど種なら刈り取らずに摘み取るだよな。芽が出てないから切れないだろ』

 

『本当にどうでもいいね。ちなみに刈り取るには摘み取るの意味もあるらしいよ。ただその場合だと「生産物として収穫する」になるらしいけど』

 

『マジで!!』




かんざしがオリ主と会っていることを思い出さないのは、オリ主にかんざしの髪ほどの特徴がないこと。そもそもSAOの最初のころは覚えてないこと。軍の支配が長くそちらのほうが印象的だったためです。
ご了承ください。
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