ISとビーターの弟子(仮)   作:由紀夫

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前回から2、3日たっています。


報告

早朝6時  起床

 

  6時半 寮を出てジョギング・素振り?

  

  8時半 教室に入る

  

  12時 教室を出て屋上へ

  

  16時 放課後 アリーナで他生徒の訓練の見学

  

  18時 自室に戻る

  

  19時 勉強

  

  20時 座禅?

  

  21時 就寝

 

 

「以上がこの3日間、本音が監視して把握できた青野ユウキくんの基本的な生活です」

 

「そうありがと、虚」

 

パッと見普通の生活ね。ただ気になるのは三つ。

 

「この素振りにはなぜハテナマークがついているのかしら」

 

「本音の話では通常の剣道の素振りではなく、見たこともない太刀筋。しかし無秩序ではなくなんらかの法則性がある動きだそうです」

 

「まあいいわ。次のこの座禅というのは」

 

「そのまま座禅でした。監視カメラで確認してもまったく動かない見事なまでの座禅でした。正直修行僧かとおもいました」

 

「・・・どんだけ変わり者なの。最後、本当に彼は21時に寝たの?」

 

「はい。まったく、身長のこともありましたので小学生にしか見えなくなってしまいました」

 

・・・最近の小学生でもそんな時間に寝ないという時代なのに本当に学生なのかしら。

 

「しかし、いくら学園の監視対象とはいえ自室の中に監視カメラを仕掛ける必要はあるのでしょうか」

 

「そんなの、決まっているでしょ虚

 

 この男が()()()()()()にちょっかい出したからでしょ!!!!なんなのよ、こいつ!本音の話だとわざわざ簪ちゃんを名指しで探してたそうよ!!いくら簪ちゃんがかわいくて魅力があるとはいっても図々しいのよ」

 

「そうですか」

 

虚サイド

 

相変わらずというか、ホント簪さまが関わるとシスコンが爆発しますね、お嬢様。私にも妹がいるので気持ちがわからないことはありません。しかしそこまで心配ならはやく仲直りしてください。例の件以降あなた方の仲が悪くて私たちも気が気でないんですよ。

 

「お嬢さ、いえ会長。そんな理由ならすぐにでもカメラを撤去して「じょ、冗談よ冗談。ちゃんとした理由があるわよ」そうですか」

 

「彼は何か秘密を隠し持っているに違いないわ。以前、彼が学園の客間に泊まっていた時に部屋に忍び込んでいたのに、彼は部屋の前でUターンしてどこかにいったわ。今思えば部屋の中の私に気づいて警戒していたんだわ」

 

「いろいろ言いたいことがあるのですが、確かに会長の侵入を察知したのなら何かありそうですね」

 

部屋の中にいたとかはこの会長には今更ですので追究はしません。そんな無駄骨をしていてはこの人の破天荒さにはついていけません。

 

「それに納得いかないことがあるわ。その時に彼の荷物を一通り調べたけれどアミュスフィアなんてなかったわ」

 

「それは「そう、彼は嘘をついているわ。少なくとも学園に来てからALOにログインしてない、ううんできない」そうなりますね」

 

「しかし会長。彼が私たちの知らないVRMMOのハードを使っているという可能性はないでしょうか。それこそ普段から身に着けていられるような小型の新機種ができたとか」

 

「虚。忘れたのかしら。何故SAO事件を引き起こしたナーヴギアが悪魔の機械と呼ばれたのか」

 

ナーヴギアですか。あれが悪魔の機械と言われた理由、それはゲームオーバーとなったプレイヤーの脳を電気で焼き切るから。そして・・・!!

 

「そう。ナーヴギアが悪魔の機械といわれた理由。それはナーヴギアそのものに脳を焼き切るに十分な電力を充電されていたから。だから私たちは無理やりでもナーヴギアを外すことができなかったのだから。そのため次代機のアミュスフィアは充電機能を排除していると聞いているわ。それなのに充電機能を搭載された小型の新型の発明なんて考えられないわ」

 

た確かにそうです。ナーヴギアにあった様々な機能を撤去、抑制しセキュリティを上げることで販売されたのがアミュスフィア。それなのに充電が必要にするなど狂気の沙汰です。、

 

「本音が動揺したのは仕方ないわ。一回目は簪ちゃんが彼を拒絶しないことに対して。そして二回目は私が彼はVRMMOプレイヤーではありえないと教えていた、つまり彼が簪ちゃんをだましているのを黙って見ていることしかできなかったのだから」

 

「し、しかし何故彼はそんな嘘を」

 

「彼自身が言っていたでしょ。代表候補生の機体作製に関わった実績。これしかないでしょうね」

 

「つまり彼は」

 

「そう彼は

 

純情な簪ちゃんを騙している詐欺師よ。シロサギよ。アカサギだわ。あんな奴に関わっていたら簪ちゃんが穢れてしまうわ。一刻も早くあの害虫を駆除するわよ」

 

「お、落ち着いてください。彼は保護対象者ですよ。それになんですか。シロサギやらアカサギやら」

 

「HA★NA★SIて虚。害虫は認識した時点で手遅れなのよ!ならば永久追放する道しかないじゃない。いっそのこと本音に暗殺させましょうか」

 

「ほ、本音にそんなことさせないでください。それでなくてもあの子は後悔しているんですから」

 

「・・・そうね。言い過ぎたわ。あの子まだ気にしているの?」

 

「口ではいいませんが。簪さまを一人でSAOにログインさせたことを引きづっているようです」

 

「FNCだったかしら。どうしようもなかったことよ」

 

FNC。通称フルダイブ不適合(ノン・コンフォーミング)。民間のVRMMO機器は一般的な設定になっているため脳との間に生じることのある接続障害。中にはダイブそのものが不可能な事例が存在する。本音は不幸にも(デスゲームに参加できなかったという意味では幸いであるが)その不適合者であり、SAOにログインできず簪一人でログインすることになった。SAOにとらわれた人の中には軽度の者もいたようですが。

 

「あの時の本音は自分をせめていました。二人でログインする約束を守ることができずに簪さまだけをデスゲームにとらわれたことを。だからこそ彼がSAO生還者と言ったときに感情を抑えられなかったんですよ。冗談でも彼を屠れと命令したら静止させる間のなく行動しかねないのですよ」

 

「そうね。それに彼が本当にSAO生還者かどうかの裏付けも必要よね」

 

「そうです」

 

現在はすでに解散していますが政府に掛け合えばSAO生還者のデータがどこかに管理されえているはずです。そこに彼の名前があれば信ぴょう性は高くなります。残念ながら現在も稼働しているALOにはユーザーの守秘義務があるので裏付けは簡単ではないでしょうが。

 

「なら私が掛け合ってみるわ。今後も監視を続けて。虚』

 

『かしこまりました。会長』

 

うん、なんというかさ。

 

『この二人盗聴されているのまったく気づいてませんね』

 

『ま、実際俺らだと逆タンもできないほど精巧になっていたし。君が来なければここまでうまくいかなかったよ。ユイ』

 

『さすがユイだね』

 

『お役に立ててよかったです。ユウキさん。ストレア』

 

そう、俺たちはリアルライムで生徒会室の会話を盗聴、いや向こうが仕掛けた盗聴器の電波を逆タンしている。ま、最強のAI+キリト直伝のチートのユイだからこそできた荒業だ(ちなみにユイは通信ではなくここにきている。本来なら通信による負荷がひどく、余程のことがない限り通信での会話までしかしない。しかし、この子だけは自分のデータを分割、圧縮して負荷を減らすというチート能力を覚えている。このため軍事施設にも侵入が簡単なのだそうだ。・・・はっきりいってユイ>>>>ISだよな)。

 

『それにしても整備室の視線が布仏だったとはな』

 

『まったく気づかなかったね』

 

『あの見た目だからカモフラージュも完璧ときているな』

 

『まさかFNCでSAOから拒絶されていたとはね』

 

伝説の勇者(レジェンド・ブレイブズ)のぼったくり鍛冶屋と一緒か』

 

あいつの場合は遠近感に支障が出てしまう症状だった。その弱点のせいで怪しい奴に付け込まれていたけどな(十中八句ラフィン・コフィンのあいつだが証拠がないんだよな)。その後は改心し、レジェンドブレイブズは今もたまにMMOtodayの記事に載るギルドになっている(現在では個人用のアミュスフィアの調整を専門とする業者もいるため万全な体制でログインできる)。

 

『・・・ということはストレアのアバターはあの子のアカウントの可能性もあるのか?』

 

『さ、さすがに当時10歳の女の子がこんなアバターをつくるかな?』

 

『わかんないぞ?あの子の主人はヒーローものにはまっているわけだし』

 

女の子は精神は早熟だというしこういう(長身、巨乳、お姉さん)キャラにしても違和感がない。・・・かも。

 

『それにまさか3月に感知した熱反応の犯人が判明するとは』

 

『確かに普通ならインパクトあるが・・・。下手したら学園のセキュリティに疑問を抱いてトラウマになりかねないぞ』

 

『実際、俺らが気づかないうちに荷物検査やっていたわけだしな』

 

ということはこの部屋も監視カメラ以外もあるのか?たまには荷物検査したほうがよさそうだな。

 

『この虚と呼ばれていた方、気苦労が多そうですね』

 

確かに。ツッコミどころが多いのに全部スルーするなんて普段からこういう人なんだろう。常識人が相手するのは骨が折れるだろうな。

 

『というかまずいな。こいつら生徒会だろ。学園のトップ組織の一つに「更識の過去を利用して私利私欲のために近づいている男」としか思われてないな』

 

『実際はこっちが利用されるために近づいたのにね』

 

『最悪彼女たちは日本政府とは関係ないので無視してもいいですが、やはり強力者の身内なので悪い印象を与えないほうがいいですよね』

 

だよな。なにか知らないが現在あの姉妹は喧嘩しているみたいだが、仲直りしたら姉の言うことを優先するだろうし。

 

『アミュスフィアにしてもどうするか。はっきりいって俺が使っているこれまだISを使う奴らに知られたくないしな』

 

『ISに利用されれば間違いなく現在のパワーバランスを崩してしまいます』

 

『本当に課題がいっぱいだね』

まったくだ。ISの試合に生徒会との攻防。いくら身があっても足りやしないよ。

 

『でも今回のことで一つ判明したな』

 

『そうだね』

 

『ええ』

 

『更識さんの姉、会長は彼女の専用機に俺を投入した事実をしらない。つまり彼女は菊岡を脅した人間ではないといことだな』

 

間違いなく菊岡はどこかの圧力で俺を派遣させたのだ。彼女がその圧力をしてないとわかっただけでも盗聴仕返した価値はある。

 

『でもそうなると誰がユウキさんを入学させるよう圧力をかけたのでしょう』

 

『お姉さんが最も有力候補だったもんね』

 

『いや、今回のことで確定した』

 

『『え!?』』

 

『菊岡に圧力をかけたのは・・・だ』

 

『な、なるほど』

 

『ありえますね、しかし「誰が」がわかっても「どうやって」がわからないと』

 

『それは多分これだな』

 

俺が取り出したのは「SAO事件記録」の電子コピー。

 

『それってもしかして』

 

『ああ、そいつは「SAO事件記録が発行された理由」に気づいたんだろうな。SAO事件記録を発行したのは菊岡たちSAO対策チームであること。そしてSAO事件記録によって()()()()()真実があることにな』

 

本来なら75層ボス攻略に参加した者たちにしか知られない秘密。それ以外には俺たちが話さない限り伝わることはないこと。リズやシリカを始めとした仲間たちには本当のことを伝えているが、世間一般に伝えることではない。そう判断した菊岡たち対策チームが勝手に改変した事実。

 

『これはある意味歴史を書き換えたことにもなるからな。だからこそ菊岡は従うしかなかったんだろうな』

 

『でもそうなるとその人は・・・』

 

『ま、気にしすぎても仕方ないよ。まだ確定したわけじゃないし、相手の動向をみるしかないな。受け身になるのは気に入らないけど』

 

実際なんも打つ手がないのだ。なら無理に警戒して心身を疲労するよりその時のために万全にしておくほうがいい。

 

『ユイ。もう大丈夫だ。ありがとうな。無理に来てもらって』

 

『いえ、それほど大変では無かったですし。それでは逆タンを解除しますね。それとまた同じような時のためにこちらをお渡しします』

 

そういいつつ渡してきたのは何かのスイッチ?

 

『こちらをオンにしますと今回逆タンしました盗聴器が再びこちらの管理下になります。いざという時には使ってください』

 

『おう。サンキュー』

 

『ありがとう。ユイ』

 

『はい。では私は帰ります。ママも心配なので』

 

『長くなってゴメンな。アスナとキリトによろしく』

 

『かしこまりました』

 

そういい残しユイは回線を通って帰路についた。

 

『そういえばキリト宛ての動画がなかったっけ?』

 

『あ・・・。まあ次の機会でいいよ』

 

それにあれを見たキリトの反応を直に見てみたいし。

 

『じゃあ、俺は向こうに戻るから』

 

『わかった。私はデータの整理してるね』

 

それってようは寝、ま、いっか。

 

『おう。お休み』

 

 

自室に戻った俺は机に向かい、引き出しに入れていた資料に目を通した。この資料は菊岡に頼んで送ってもらったものだ。

 

「それにしても更識の姉が自由国籍権を使ってロシアにうつっていたとはな」

 

更識楯無。IS学園会長にして現ロシア代表。現在の国家代表の中では最も若年であるが操縦技術は他国の代表と対等だともいえる。いわゆる天才であるとこの資料には書かれている。

 

「こんなのが身内にいれば更識も卑屈になるか」

 

俺は身内に嫉妬することはなかったが、絶望的な才能の差があるとそうなるのだろう。

 

「専用機は霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)。ナノマシンで水を操る第三世代機。そして現在IS学園に存在する唯一のセカンドシフトした機体か。いくらセカンドシフトした機体が名称が変わるとはいえあからさますぎるよな」

 

確か元の機体名はモスクワの深い霧(グストーイ・トゥマン・モスクヴェ)だったな。せめてモスクワぐらい残しておけよな。

  

とここまでなら学園内でも手に入る情報。そして次の紙にかかれていることが裏の情報ともいうべき内容だを

 

「裏切り者・・・か」

 

どうやら彼女は元々は日本の代表候補だったらしく(そうでもない限り自由国籍な得られないから当然といえば当然だが)急な国籍変更を快く思っていない者たちもいるらしく、その者たちからは裏切り者としてマークされているそうだ。しかし。

 

「まさか、姉妹揃って織斑に因縁があるとはな」

 

そう、彼女も織斑と少なからず縁があるようだ。最もこちらは織斑千冬のほうだが。

 

「これが嵐を呼ばないといいが」

 

本当前途多難だな。




ということで前回の視線は本音でした。
FNCで拒絶されればこのぐらいの嫉妬はありそうですよね。
今回、生徒会の三人が敵になるような描写でしたが、彼女たちはまだ警戒しているだけです。オリ主との関わりあいで親睦を深める予定になっていますので悪しからず。

また、座禅はあるスポーツ漫画に「ゾーンに入りやすくする修業」に使えると書いてあったので採用しました。
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