ゲームが始まるのかと思ったら目の前に人が立っていた。
「ようこそ。ability・worldへ。ここでは使用するスキルの設定、名前入力を行ってもらいます」
そういったあと、目の前にスキルを選んでくださいと出てきた。わけがわからないので戦いに使えそうなものからとっていく。五つ選んだところでそれが消えた。次に名前を入力してくださいと出てきた。別にひねる必要もないので妹紅と入力した。
「それではこの世界を楽しんでいってください」
そう言われたあと私は集落の中にいた。大きな建物が並んでいて前に慧音から聞いた噴水という水が飛び出ているものもある。ここは集落ではなく町を言ったほうが正しいのだろう。辺りを見回していると
「妹紅、ここにいたのか。ここはゲームの世界で当たっているんだよな。私たちのかっこうが変わっているのと体がいつもより重たい感じがするしな」
「そうだな。だけどやけにリアルだよ。慧音はスキルとか言う奴な何を選んだんだ?」
「私は、体術、魔力回復、光魔法、水魔法、付加術、というのをとったんだがお前は何をとったんだ?」
「えっと、体術、火魔法、体力回復、調教、状態異常耐性、だな」
慧音の体術はきっと頭突きの為だろうな。
「あ~いたいた。お二人さん。こっちきて」
後ろから声が聞こえてきた。振り向くと四人組がいた。私たちを呼び止めるのは輝夜たちだろう。四人組の頭上には右から鈴仙、永琳、輝夜、てゐと表示されていた。
「なんかようか?輝夜」
「お二人さんにこのゲームの説明をしようと思ってね」
「やる前に話せよ」
「忘れてた。ここじゃ話しにくいからちょっと別の場所に行くよ」
そう言って私たちは場所を移動した。右にある建物の裏で止まった。
「それじゃ説明するわよ」
少女説明中…
「で、分かった」
「ああ」
「さっぱりだ」
「もう説明はしないわよ」
「妹紅には私から説明しておくよ」
「じゃあね。楽しんでおきなさいよ」
「それじゃあな」
「次あったときは勝負しろ」
「それは断るわ」
そういったあと輝夜たちはどこかへ行った。多分レベルというのを上げに行ったのだろう。
「それじゃ妹紅説明するぞ。この世界はability・worldというゲームの世界で、ここではスキルという仕組みがある。スキルというのは能力の一種でこれにより能力に補正がかかるそうだ。妹紅は体力回復を持っているだろう。体力回復を持っていない私とは自然回復する体力の差が出てくるんだ。魔法とかは、スキルで魔法を取得しないといけない。スキルはレベルという強さを表すものが最初は5、そのあとは10、20と上がるにつれ取得できるらしい。レベルを上げるにはこの町の外にあるフィールドという狩場で敵、いわゆるモンスターと呼ばれるものを倒すと上がるんだ。説明は以上。質問は?」
「ありません」
最初からと言ったら確実に頭突き決定だしな。とりあえずはレベル上げをしとけばいいのかな。
「じゃあ慧音、レベル上げしに行くか。やることってそれだけだと思うし」
「ちょっとその前に」
慧音は手元で何か操作し始めた。すると私の前にパーティ申請をしますか?というものが現れた。
「それにはいと押してくれ」
言われた通りはいを押した。
「これはパーティ招待というものらしくてな。パーティを組むとパーティ内で倒した敵の経験値を少しもらえるらしい。これで少しは上がりやすくなるはずだ」
「それじゃあ行くか」
「ああそうだな。ここから北に行くと初心者用のフィールドに出るらしい。さっきの大通りをまっすぐ歩けばつくはずだ」
私と慧音は、フィールドに出た。フィールドにはたくさんの人がいた。流石外界ではやりのゲームだ。こんな中でやる気もないので私たちはそこから少し離れたところで狩ることにした。ちょうど人が少ないところを見つけたのでモンスターを探す。一匹兎みたいなものを見つけた。スローラビットと明記されていて、上に緑色のゲージがある。近づいてみても向こうは攻撃をしてこない、つまりこちらの攻撃が戦闘の合図ということになる。
「慧音、誰から最初にやる?」
「お前からでいいぞ」
「了解。当てたら一回距離とってみるから魔法あててみて」
「わかった」
とりあえず兎を殴る。すると緑色のゲージがほんの少しだけ減った。スローラビットは私たちに気づいたらしく戦闘態勢をとった。ギリギリまで削ってみようかな。私は突進してくる兎を避け思いっきり蹴った。今度はさっきよりも減った。これで三分の二くらいにまでなった。結構弱いなもうちょっと強くてもいいかもしれない。今度は突進してくる兎を掴み5m位投げる。
「慧音魔法撃ってみて」
「確か『
すると慧音の前に魔法陣が現れてそこから強くはないが勢いのある水が出てきた。それが兎に当たりゲージが三分の一になった。私は兎との距離を詰めてとどめを刺す。頭を思いっきり殴ったのでゲージが一気に減りなくなった。兎は光に包まれて消えた。
「お疲れ様。レベルは上がらなかったがこいつをあと二、三匹倒したら上がりそうだぞ」
「じゃ早く次の奴倒そう」
「そうだな」
私と慧音はしばらくの間兎狩りをしていた。その時にスローラビットの肉などが手に入ったが用途がわからないのであとで売ろうと思う。こうしている間にレベルが四になった。あと一でスキルが取得できるんだったかな。メニューを開いてみると時刻が夕方になっていた。もうそろそろ終わらないとやばいかもな。
「慧音。これってどうやって終わる?もうそろそろ終わらないと時間がやばい」
「そうだな。メニューの一番下にログアウトっていうボタンがあるんじゃないか?」
「そんなのないよ」
「本当か!ちょっと待て確認してみる」
慧音はそういって自分のメニューを操作する。
「本当だ。ログアウトボタンがない。これでは幻想郷に戻れない」
「どうすんだよ。私は大丈夫だが慧音は寺子屋があるんじゃないのか?」
「そうだな多分これに何人かの人が気付き始めていると思うんだ。だからもう少しで何かしらの動きが見れるかもしれない。いったん町に戻ろう」
そういった瞬間、私たちの体が光に包まれた。光から解き放たれたときさっきまでいたところではなく、最初にいた街の風景だった。そして周りにはどんどん人が集まってきた。私たちと同じようにつれてこられたためか周りがざわめいていた。その中には輝夜たちの姿もあった。そして上空から声が聞こえた。男性の声のようだが黒いマントに包まれていて顔が見えない。
「ようこそability・worldへ。楽しんでいたいてますか。みなさんはこのゲームに閉じ込められました。このゲームでの死は現実世界での死につながります。それを心得てください。このゲームを抜け出したいのならだれでもいい、この世界にいるボスを倒せばいいのです。そうすればログアウトボタンが出てくるでしょう。それでは最後までこのゲームをお楽しみください。あと皆さんのアバターを現実世界の姿に置き換えましたよ」
そういって男?は消えてしまった。要するにこのゲームから出れなくなってしまったのかな。で、一回死んだらあっちでも死んでると。
「慧音どうする?」
「ボスを倒しに行くと決まってるだろう。早くクリアしなければ幻想郷でも混乱が起きるだろう」
「そうだよな。これからクリアまでよろしくな」
「ああ」