妹紅のVRMMO   作:黒狗

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第二話

 このゲームから出られなくなって一日が経った。昨日あの後は宿屋を見つけて寝たのだがいつも通り座って寝ようとしたら慧音に頭突きされてしまった。このゲームの仕組みのせいなのか痛くはなかったが説教を受けてしまった。宿屋の一階にある食堂でご飯を食べながら今日の予定を何にするか話した。

「とりあえず今日もレベル上げか」

「まあ、そうだな。だがその前に少し街を回ってみないか?何かいいのもが売ってそうだからな」

そんな会話をしていた時に変な男たちが声をかけてきた。

「なあ、そこの御嬢さんたち俺たちを一緒に外で雑魚狩りしないか?」

「すまないが私たちは二人でやることにしているんだ。だからお引き取り願いたい」

「まあまあいいじゃねえか。俺たちと一緒のほうがレベル上げやすいだろう?」

「それでも断る」

「つれないなぁ。一日でいいから一緒にやろうぜ」

ナンパの類だろうから慧音が断っている。結構しつこいので私は席を立って慧音の手を引っ張って外に出るそのまま近くにある小道に入って男たちをまく。

「おい、妹紅何で逃げたんだ」

「ああいうやつらって昔からしつこいからだ。あのまま断っていても時間の無駄だろう」

「それもそうだがこれはやりすぎじゃないのか」

「それは大丈夫だろうな、ああいうやつって懲りずにほかの人とかにもナンパしに行くだろうしさ」

「はぁ、そうか。じゃあこのまま町を散策しようか」

私たちは大通りに出てとりあえず目に入った店に入る。鎧や剣などが置かれていることからここが武器屋だと思われる。カウンターからNPCと思われる男の店員が声をかけてきた。

「いらっしゃい、ここでは武器を扱っているぜ」

そういったあと私の目の前にパネルが現れた。私はその中から現在の所持金で買えるもので革のグローブと革の肘あてを買った。サイズが自動て調整されているのか、私の手にちょうどいい大きさになった。慧音はローブと木の杖を買っていた。取得していたスキルから考えると魔法使いとかに向きそうだったしな。

「店員さん、ここらへんに薬とかを売っていることろはないか?」

「それならこの店を出て向かいだ」

「そうか。ありがとう」

「どういたしまして」

「次は道具屋だな。行くぞ妹紅」

なんか慧音が張り切っているな。何かいいことでもあったのだろうか。

「いらっしゃいませ」

そういったあと、商品のパネルが出てきたので初心者HPポーションを三つほど買った。どっちも戦いなれているし私は体力回復を持ってるから回復は早いはずだし。

「妹紅、雑魚狩りに行くか」

慧音も買い物が終わったようで、準備万端なようだ。私は返事を返し、店を出た。

 外は昨日よりも人が減っていた。ここでのゲームオーバーは死に直結するから、死にたくない人は最低限外に出ないようにするだろうし。今日は昨日のところよりも奥で狩ることにする。スローラビットばっかり出てきたから別のモンスターが出てくるといいな。移動中にスローラビットを三体ほど見つけたので体を温めるために倒した。見たことがないモンスターが出てきたのでそこで雑魚狩りを始めることにした。モンスターは人型で、緑色をしていて、棍棒を持っていた。こいつは攻撃的なのか私が近づくと攻撃を仕掛けてきた。だが、攻撃速度は思ったよりも遅かったので簡単に避けれた。仕返しに回し蹴りを頭にあて、蹴りを当てたところとは正反対の位置に掌底を当て、距離をとる。モンスターの体力ゲージが一気に半分近く減り黄色になった。

「妹紅大丈夫か?」

「平気だよ。それより慧音付加術使って。一気に終わらせるから」

「そうか、『攻撃上昇』」

そういったあと私に淡い赤い光がまとわりつく。これが付加術の効果で一定時間攻撃力が上がる。私はモンスターとの距離をつめ、後ろに回り込み背中を思いっきり蹴とばす、後ろからの攻撃にモンスターは前によろめく。追撃として火魔法をあてる。

「『(ファイア)』」

モンスターは後ろからの追撃に倒れたが体力はほんの少し残っていたので、私は足で棍棒を抑え込み頭に思いっきり正拳突きでとどめを刺した。これと同時にレベルアップの効果音が頭に鳴り響く。これでレベルは5になり新たなスキルを覚えることができる。私はメニューでスキル所得を選び、新たなスキルとして警戒を入れた。説明によると突然の不意打ちに対し事前に気づくことができるということだ。

「慧音はレベル上がった?私は警戒ってスキルをとった」

「ああ、上がったぞ。私は雷魔法というのを取得した。妹紅あそこの木陰でモンスターが出るまで休憩しよう。昼ごはんも持ってきたから食べよう」

「そうだね。ちょうど十二時をきった頃だし」

ゲームの世界で食事ってのも少し変だけどな。慧音が持ってきた昼ごはんはサンドイッチだった。幻想郷ではパンというものがあまり出回ってない。慧音も数えたぐらいしか食べたことないだろうから珍しくて昼ごはんにこれを買ってきたのかな。

「こうして昼ご飯を一緒に食べるのも久しぶりだな。普段は忙しいからそんな時間もなかったのに」

「それもそうだな。たまにはこんなものいいな」

サンドイッチを食べ終わり食後のお茶を飲んでいると、遠くのほうでプレイヤーを見つけた。青い髪を二つに結った女の子だ。女の子は私たちを見つけると走ってきた。

「君たち幻想郷の人だよね。私は河城にとり。妖怪の山の河童よ」

「私は上白沢慧音。人里で守護と寺子屋の教師をやっている」

「私は藤原妹紅だ」

「にとりだっけ。なぜ私たちを幻想郷の人だと思ったんだ?」

「昔文文。新聞で見たことある人だし、その髪の色だと普通の人には滅多にいないからね」

「それもそうだな。で、にとりとやら私たちに何の用だ?」

「特に用はないよ。あの街たまに知らない人たちから声かけられるからここら辺を歩き回っていたら盟友たちがいたのさ」

「盟友って私たちのことか?」

「そうだよ。河童にとって人間は盟友これ常識」

「河童の常識を押し付けられても困るな」

「私はもう行くね。装備品とかつくってるから欲しいものがあったら連絡してね」

「そうか、じゃあな。何かあったら連絡するさ」

「気を付けて帰れよ」

にとりは街のある方向に駈け出して行った。私の知っている限りでは河童は人見知りなはずなのにな。

「私たちや輝夜以外にも幻想郷の人が来ていたんだな」

「河童のことだから自分たちで同じのを作ったんじゃないか。輝夜が初期設定は終わらせたって言ってたけど鈴仙とてゐがやっているあたり妖怪用に設定をにとりにでもやってもらったんだろう」

「それもそうだな。休憩はもう終わりにして雑魚かろうな?」

「ああ、分かった。今度は私がやるから援護をよろしくな」

 

 

 

妹紅のステータス

Lv 5

HP 70/70

MP 15/15

ATK 25

DEF 16

MAT 13

MDE 7

SPD 14

LUK 3

所有スキル

体術 Lv 3, 体力回復 Lv 3, 火魔法 Lv 1, 調教 Lv 1, 警戒 Lv 1, 状態異常耐性 Lv 1

 

慧音のステータス

Lv 5

HP 63/63

MP 24/24

ATK 18

DEF 22

MAT 20

MDE 17

SPD 10

LUK 5

所有スキル

体術 Lv 2, 魔力回復 Lv 3, 水魔法 Lv 2, 光魔法 Lv 2, 付加術 Lv 2, 雷魔法 Lv 1

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