慧音の戦い方は遠距離攻撃を中心とした攻めだ。幻想郷じゃあ普通の戦い方だから特に問題はない
。援護と言ってもやることがないので私は見ることだけだ。運よく生き残って慧音の近くまで来た雑魚は頭突きで倒されるし。私より効率のいい戦い方をするから慧音の戦闘はすぐ終わる。
「妹紅。そろそろ日が暮れるから切り上げよう」
メニュー画面で時計を見ると五時半を回っていた。日が暮れると視界があまり良くないしモンスターも変わる。松明などのアイテムがないと夜の戦闘は厳しい。
「それもそうだね。ここらへんには明日もくるか」
「たーすけーてくださーい!!」
「慧音今、何か言った?」
「私は何も言ってないぞ。助けを呼んでいた感じに聞こえたのだが」
「そこの方たち。たすけてください!」
後ろを向くと大体50mくらいだろうか、そこから誰かが走っている。後ろにはモンスターらしきものも見える。
「とにかくたすけるぞ妹紅」
「ああ!」
私と慧音は魔法の届く範囲内に移動する。モンスターは七体くらいだな。とりあえずモンスターの注意をこっちに引き付けるために魔法を当てる。今ので三体か。まだ距離があるからこの三体は慧音に任せるとして私は残りの四体を倒すことにする。
「慧音そっちは頼む。私はあっちを片付ける」
「わかった。無茶するなよ」
私は逃げている人のところに走る。ついでに魔法を何発かあてる。三匹当たったが、あと一匹が追跡を続けている。
「おーい、一匹なら対処できるか?」
「それなら何とかできそうです」
一対一なら何とかなりそうだな。私も始めましょうか。とりあえずは魔法をできる限り打ち込む。できるだけ一体だけではなく全体にあてるようにして全体的にダメージを与えるようにする。そして三匹の中で一番近い敵に接近、飛び蹴りを食らわす。後ろに倒れたが、HPはレッドゾーンに突入しただけで倒れてはいなかった。とどめとして頭を思いっきり踏みつける。一匹撃破っと。次は二体同時に相手してみるか。ちょうどいいことにまとまっているし。さっきの奴と同じように飛び蹴りをするけど位置を調整して二体が並ぶようにしてける。二匹ともくらったみたいでさっきよりHPが低かった一匹を撃破した。あと一匹のほうは黄色か。魔法を当てて倒れているモンスターの腹を思いっきり殴った。これでHPは0だな。
「妹紅、終わったか」
「ちょうどいま終わったよ。あの子は?」
「あっちも終わっているぞ。取り合えず向かうか」
私たちは女の子のところに向かった。女の子は白髪で、小柄な女の子だ。
「ありがとうございます。友達を探していたらトラップに引っかかったみたいで逃げていたら貴方たちにあったんです」
「そういうことだったんだ。捜している友達って誰?私たちが知っているかもしれないし」
「にとりって青い髪の女の子なんですけど、見たことある人がいるって言って走り出しちゃって探してたんですよ」
「にとりなら町に戻ってるよ。見たことあるって人は私たちのことだしな。貴女はにとりの友達ってことは幻想郷の住人?」
「はい、私は犬走椛といいます。妖怪の山の白狼天狗です。にとりとは将棋仲間で八雲紫からもらったゲームの複製を作ってみたからってことでそのテストの為にやったんですけどこんなことになるなんて思いませんでしたよ」
「そうりゃそうだよな。私は藤原妹紅。迷いの竹林に住んでいる焼き鳥屋だ」
「私は上白沢慧音だ。人里で寺子屋を開いている。あとは歩きながら話そう。そうじゃないと暗くなる前に町に戻れなくなってしまう」
そういって。私たちは
「そうなんですか。幻想郷から参加者って結構いますね。紅魔館の人たちもやっているって聞きましたし」
「そうなのか。他にはだれがやっているか聞いたか?」
「聞こえたのがそれくらいでほかのは聞き取れませんでした。でも、私たち妖怪の山からは私とにとり、鴉天狗のはたてさんに守屋神社の人たちだったはずです」
「幻想郷も暇人がたくさんいるなぁ。鴉天狗と言ったらあの文屋はどうしたんだ?」
「あいつですか。私がにとりに頼んでこさせないようにさせてもらいました。あの人がいたら私の調子が狂いますからね」
「そうか。嫌われ者だなあの文屋も。町に入ったらにとりにでも連絡を取るか?」
「あ!その手もありましたね。忘れていました。いつも能力に頼って探したりするものでそういうのを忘れてしまうんですよね」
「椛はどういう能力なんだ?」
「私は『千里を見通す程度の能力』です。妖怪の山の見張りにとって便利な能力なんです」
「それだと視界に頼る癖もつくな。門も見えてきたし急ごうか」
「そうですね。今日は助けていただきありがとうございました。あとフレンド登録をしてもいいですか?いつでも連絡取れますし」
「いいよ」
といったあと椛はメニュー画面を弄ったあと私の前に画面が現れ、フレンド登録をしますか?と出てきた。これに了承した。
「それでは私はここで。また会いましょう」
「じゃあな。トラップに引っかかるなよ」
「元気でな。にとりにもよろしくと伝えておいてくれ」
そういったあと椛は走って門を抜けて行った。
「あんなにあせらなくてもいいのにな」
「そうだな。でも私たちも急がないと宿とか取れなくなるぞ?」
「あそこっていつも人少なそうだから問題ないって。そうだ、明日にでもにとりのところに行くか?」
「別にかまわないぞ。このゲームについての情報とか何かしら知ってそうだしな」