負犬公園のジョギングコースを
その様子を遠く離れた所から、見知らぬ男が監視していた。
「今日の食事はあの女だ……」
男は足音を立てず、小走りでヒナギクに接近する。
気配に気付いたヒナギクは、立ち止まって振り向いた。
「私に何か?」
男はファンガイアに変態。ヒナギクに襲い掛かろうとするが、何処からともなく現れたキバット・バット三世に弾き飛ばされる。
「キバット」
ヒナギクの右手にキバットが収まり。
「ガブッ!」
キバットがヒナギクの左手に噛み付く。
ヒナギクの顎にステンドグラスのような模様が浮かび上がり、腰に止まり木のような赤いベルトが出現する。
「変身」
ヒナギクがベルトにキバットをセットした刹那、彼女の体は透明になり、次の瞬間には仮面ライダーキバの姿になっていた。
「ほおう。キバだったか」
ファンガイアはキバに攻撃した。
キバは攻撃を受け流してカウンターを浴びせる。
「流石は戦闘のスペシャリスト。噂には聞いていたが、なかなかのようだ」
「お褒めの言葉ありがとう。でも……」
キバは青いフエッスルをキバットの口に差し込んだ。
「ガルルセイバー!」
キバットがそう叫ぶと、ガルルセイバーが飛来し、それ掴んだキバの左腕と胸部と複眼が青に変わる。
仮面ライダーキバ・ガルルフォーム。
キバはガルルセイバーを構える。
ファンガイアが剣を取り出してキバに攻撃。
キバはファンガイアの攻撃をガルルセイバーで弾き、素早く斬り付けた。
「ぐっ!」
怯むファンガイア。
「ガルルバイト!」
キバットがガルルセイバーに噛み付く。
キバはガルルセイバーを口部のガウ・クラッシャーにくわえ、上空に飛び上がり、急降下しながら強力な斬撃をファンガイアに浴びせて一刀両断した。
必殺技ガルル・ハウリングスラッシュが決まり、ファンガイアはステンドグラスが割れるような音と共に粉々に砕け散った。
ベルトからキバットが外れ、キバの姿は元のヒナギクに戻った。
「いい運動になったわね」
ヒナギクは帰路に就く。
その様子を物陰から観察しているのは、クラスメイトの
(桂さんって何なんだ?)
康太郎は物陰が出ると、ヒナギクの後を付けた。
立派なストーキングだよ、お前。
「ただいまー」
家に着くと、中へ入っていくヒナギク。
康太郎は桂家の前で立ち止まる。
(なるほど。ここが桂さんの家か)
だからストーカーだって。
「知るか」
康太郎は去っていった。